見出し画像

大学生のバイトについて語る。

私は、今年度一人暮らしを始めたので、当然バイトも新しく探しているところです。
ただ、大学生活が忙しく、なかなかバイトを始めるタイミングがありません。

大学生は「学生」です。労働力ではありません。
ただ、バイトをしないと生活が厳しくなってしまいます。
「バイト=社会の勉強」なのでしょうか?

大学生はだいたい4年間です。大学院行ったり、短大入ったりしたらもっと長かったり短かったりしますが、大学生の半分くらい(主に文系)は4年でしょう。
中学・高校が3年なので、それに比べれば長いのですが、就活競争激化の影響などで、就活が速まっているため、実質「大学生」としていろんな経験を積めるのはもっと少ないです。
一方、バイトは大学生じゃなくてもできます。
大学生のバイトを完全に否定するわけではありませんが、今の社会は、大学生を労働力としてみている人がまあまあ多い気がします。
・時間がある
・お金が欲しい
・若いから体力がある
でも、実際問題、大学生は忙しいんです。お金は欲しいけど、結局「若い力」を求めて、大学生をつかっているわけです。

日本は資本主義なので、お金を稼ぐのも自分、使うのも自分です。
ただ、学生の本分は「勉学」ですよね。本来は。
勉強する時間を削ってまで働かないといけないのでしょうか?

日本の大学生の学力が落ちているとか、たまに言われたりしますが、もし仮に大学生の平均的な学力を上げたいなら、勉学に時間を使える環境を整える必要があるわけです。
というか、大学生を労働力として見ている世の中が変わらないと結局学力も上がらないと思うんです。なぜなら、ここで言っている学力は「平均」だから。

就活の用語で「ガクチカ」という言葉がコロナ禍で知られるようになりました。「学生時代に力を入れたことは何ですか?」略して「ガクチカ」です。
この回答に「バイト」での経験を取り上げることが本当に学生のあるべき姿なのでしょうか?
ガクチカの例文で、「アルバイトでの経験」が出てきて、正直びっくりしました。就活は全員大学生じゃないので、当然、高校生でバイトをしてそのまま就職する人もいます。でも、高等教育機関である大学で勉強しているのに、その経験に触れないの、おかしくないですか?
少なくとも、それは「学生時代」最も力を入れるべきことではないと思います。

バイトでの社会勉強は、大学生じゃなくてもできます。もっと「大学生」じゃないとできないこと。あるんじゃないですか?

「大学生」っていう肩書、社会においてかなり優位に立てる肩書だと思ってます。
大人ではあるけど、学生として、いろんなところで勉強できるし、失敗しても「学生」だからだいたいは許してもらえる。
社会人になるとそうはいかないでしょう。会社に入ったら、他のところで経験するなんて時間はないし、失敗したらだいたいは怒られます。最悪、解雇だってあり得ます。
色んな挑戦をできるのが大学生の強みだと思うんですよね。これ、学力関係なくどの大学でも言えることです。

で、その挑戦できるはずの時間をバイトに使う。上でも書きましたが、完全否定するわけではありません。ただ、雇用側は「学生である」ことに配慮すべきだと思うんです。

これまでいろんな人を見てきました。
・バイトがギリギリまであるから毎回授業に遅刻する人。
・バイトでしかられることが多くストレスを抱えている人。
・テストが近づいてもバイトを休めない人。

本当にこれでいいんでしょうか?
大学生が"本業"である勉学をおろそかにするような状況で本当にいいんでしょうか?

もちろん、バイトの経験を通して学べることもあります。
社会人になってからバイトをする(フリーター)のは、リスクがあるから、バイトをするなら大学生のうち、というのもわかります。
ただ、それを中心とするのは違うんじゃない?ってはなし。

自分の大学、というか、自分の学部は授業数が少ないため、バイトをする人が多いです。そのせいか、大学の活動よりバイトを優先する人が多いように感じます。
優先というより、バイトの入れすぎ?
その辺は個人の感覚の問題なので何とも言えませんが…

とにかく、大学生は、勉強をするために入学しているんです。バイトをするために入学するんじゃないんです。それなら高卒と変わりませんから。

大学生であるという貴重な時間を活用しましょうよ。
活用できる世の中にしましょうよ。


冒頭、バイトを始めるタイミングがない、と言いました。
これについて説明しようと思うのですが、大学生は忙しいので、平日でも予定が入っています。授業以外にもいっぱい。バイトやってないのにいっぱい。
自分で決めたことやし、大学生として「大学生の間しかできないこと」をやりきるために入れている用事なので、そこには何とも思っていません。
ただ、その事情を知らないバイトの雇用側からしたらどうでしょう?
「こいつ、バイトなかなか来れてないな」
無断欠勤でなくとも、出勤日数が少なかったり安定しないとそう思うのが普通でしょう。
そうなると、そもそも雇用されないわけです。雇ってるだけで人件費かかりますから。
じゃあ、大学生活をおろそかにしないといけないのでしょうか?それはおかしいですよね。前半で書いた通りです。
大学生が勉強して、社会に、よりよい人材を輩出できれば、将来的に国家が良い方向に変わります。一方、勉強するべき大学生に労働させると、(言葉が悪いですが、)結局高卒と大して変わらない人が輩出されるわけで、それは国としてもよくないと思うわけです。

ぜひこの問題に共感できる方は、拡散していただき、少しでもこういった考え方が広まることを願っています。
当然、反対意見も歓迎です。こういった話、あまり世間で議論されていないと思うので、この記事をきっかけに考える人が増えてくれればそれだけでもありがたいです。


ここからは、大学生のバイトについてもう少し詳しく書こうと思います。

Image by Adobe Stock

現状、大学生のバイトの定番といえば、「塾講師」や「飲食店」などではないでしょうか。
こういったところは時給が高いので、少ない時間で多く稼ぐことができます。また、「塾講師」は大学生であることを活かすことができるバイトでもあります。大学生はだいたい「共通テスト」(旧:センター試験)を受験した人たちなので、一定の学力はあります。なので、これまで学んだことをアウトプットするのが塾講師と考えると、大学生に向いているバイトであると言えるでしょう。
「飲食店」は、お店によってはいわゆる「まかない」がもらえるところもあるため、一人暮らしをする大学生にはうれしいバイトです。
上記のようなバイトは、大学生であることを活かす、また、バイトを生活の手助けに使うことができるため、大学生に向いているバイトだということができるでしょう。

他にも色々バイトはあります。個人的には、販売系のバイトではないバイトは「いろんな経験をする」という意味では大学生に向いているバイトだと考えます。
観光地ガイド、その他、大学紹介のバイトなど。
基本的に大学紹介のバイトは「大学生に向けて」お願いされているバイトなので、問題ないでしょう。
ただ、こういったアルバイトはそもそもなかったり、枠が少なかったりするわけです。

ぜひ教えてください。「大学生にとって」どういったバイトがいいのか。
大学生以上の方、大学生の時にしておけばよかった、などといった後悔があればぜひ教えてください。

終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?