『heart of android』を聴きました
村谷由香里です。noteをご覧いただきありがとうございます!
みなさん音楽って何がお好きですか? わたしはKONAMIの音楽ゲーム(BEMANIシリーズ)が好きだったので、クラブミュージックを基調にした同人CDをよく聴いています。
特に好きなのは「かめりあ」という作曲家です。どれくらい好きかというと好きすぎて本を作るくらい。
かめりあさんの冬コミの新譜『heart of android』を聴いて、あんまりに最高だったのでこれを書いています。
『heart of android』は「エモーショナル」をテーマにしたアルバムです。歌詞がある曲もインスト曲も、ともかく全曲がエモで殴りかかってきます。
ストーリー仕立てになっていて、遠い未来、ヒトのいなくなった世界に残った二体のアンドロイドが、シェルターのような閉じた場所から外へ向かう物語を感じ取ることができます。
心を持ったひとりきりのアンドロイドが、自分以外のアンドロイドに出会う。星の代わりに、偽物の空に浮かぶ衛星に願いを託し、広い世界へ辿り着く未来を夢見て歩き出す。はじめて見る本物の空の下、アンドロイドは自らの感情の動きを心の模倣だと思いながも、もう一人のアンドロイドへ愛情を込めた花束を差し出す……そんな景色、色彩、表情、そして感情がダイレクトに伝わってくるので、アルバムを聴き終えたあとは映画か芝居でも観たかのような、心地良い疲労感がありました。
インスト曲って不思議なんですよね。意味を超えたところから感情を揺さぶってくる。わたしは普段言葉に依存して生きているので、非言語のものに心を動かされると本当にびっくりしてしまいます。何がどうやって、わたしの感情を揺らしているのだろうと思って。
『heart of android』の主人公であるアンドロイドは、自分の感情を「心の模倣」と言いました。でも、実際のところわたしにも、自分の心の仕組みがわかりません。
わたしという箱の中で、脳という器官の中で、何がどうなって感情が揺れるのか。
外部からの刺激が信号になって脳に伝わり、どこかの細胞が興奮状態になっているのだと説明されたとして、じゃあそれは、機械と何が違うのか。
21グラムの質量がいったい何なのか、わたしにはわからない。でも、わたしは確かに音楽から、美しい物語を感じたのです。
アルバムを聴いて1日そんなことを考えていました。14曲目のモールス信号はまだ解読できていませんがこれから頑張ります。全曲たくさん聴こうと思います。
新譜楽しみにしててほんとに良かった。かめりあさんのファンで良かったです。「作曲ロボット」を自称する彼がこのアルバムを作ってくれたこともエモでした。素敵な体験をありがとう。
最後にCD情報とクロスフェードを載せておきます。良かったらぜひ聴いてみてね。
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