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福祉現場の職員は利用者のちょっとした変化に気付いていますか?

こんにちは。障害福祉業界を明るくしたい行政書士の篠原です。

11月になりました。気付けば、行政書士試験が明後日ですね。

僕が受験したのは2017年ですので、あれから3年が経ちました。

毎年この時期になると、民法や行政主要4法(行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・地方自治法)の条文を毎日吐き気がするくらい読み込んでいたことを思い出します。

合格したから伝えられることでもありますが、当時の辛かった思い出は後になって良い思い出に繋がりますので、あと2日諦めずに今できる対策に取り組んで頂きたいです!

今回は「利用者の変化に気付く大切さ」をお伝えします。

「利用者の変化」といえば、何が思い浮かびますか?

見出しの質問にどんな答えがありますでしょうか?

変化といっても、「良い変化」「悪い変化」等があります。

どちらのイメージを持つかによって答えが変わってきますね。僕はどちらか言えば、「悪い変化」の方が思い浮かぶことが多いです。

僕もそうでしたが、特に現場で利用者と常に関わり続けている職員はこの「悪い変化」に気付くケースの方が多いのではないでしょうか?

まずは「良い変化」に気付いていきましょう!

人間って不思議なもので「悪い変化」に気付くと、「悪い変化」ばかりに気付いてしまいがちです

「良い変化」が見えにくくなってしまいます。

つまり、現場職が利用者の悪い変化に気付くと、「悪いことを良くしなければいけない」と思い込んでしまい、そこが達成されないと、仕事を慢性的に取り組むようになってしまいます

自分に自信が持てなくなることにも繋がりがちです。

新人の現場職の方々は「良い変化」に気付けるようになっていくことを目指していくことがいいでしょう。

「良い変化」に気付けるようになれば、自分への肯定に繋がるので、自分の取り組みが悪くないんだと思えるようになり、仕事に対する自信に繋がります

篠原が「利用者の良い変化」に気付いた実例

せっかくですので、僕の前職での実例をご紹介致します。

僕は重い障害を持った方々と関わることが多かったです。

入職してすぐに現場に入っていたため、業務を覚えなければならない状況もあり、利用者の良い変化に簡単に気付くことができない環境でした。

重い障害を持った方の中には「物を壊す」、「相手を怪我させる」、「自分を怪我させる」といった問題行動を起こす方もいました。

どうしてもそういった行動にばかり目が行ってしまうので、「悪い変化」ばかりに気付くことの多い日々でした。

そのような環境下でどのように「良い変化」に気付くようになったかというと、「行動」ではなく、その人の「思い」「性格」「人格」に焦点を当てて変化を見るようにしたことです。

行動の1つ1つを見ていくと、「なぜそのような行動をとったのか?」という理由を考えるようになるかと思います。

思い返してみると、「自分の思いが伝わらない」「その人にとって嫌なことをされた」といった理由が多いことがわかってきました。

それからの僕は利用者への見方を「物を壊す人」といった行動面に着目するのではなく、「明るい性格の人」といった内面を見るようにしていき、褒めたり、叱ったりしていくことで関係作りに励んできました

そうしていくと少しずつですが、良い変化にも気付くことができるようになっていったのです。

あくまで僕の実例ですが、「利用者の良い変化」に気付くためには「利用者と良い人間関係」を築くことが大切だとわかりますね。

「良い変化」に気付けると、「ちょっとした変化」にも気付きやすくなる

最後に「ちょっとした変化」ですが、これは簡単に気付くことができません。

特に「悪い変化」ばかり見ている人であれば、気付くことは難しいでしょう。

「ちょっとした変化」というのは相手のことをよく知っている人でないと気付くことが難しいです。

入職したばかりの職員に「ちょっとした変化に気付いたら、記録に残しておいて」と無茶を言う職員をたまに見かけますが、まずは「ちょっとした変化」よりも「良い変化」を見つけることに専念する環境を作り上げることが大切です。

時間が経てば、自然と良い人間関係ができあがってくると思っている職員もいますが、悪い変化ばかりに気付く職員を利用者は良い印象を持つでしょうか?

自分の良い変化に気付き、そこを認める職員に良い印象を持つのではないでしょうか?

私がお勧めしたい利用者の変化に気付くステップは以下となります。

悪い変化に気付く
良い変化に気付く
ちょっとした変化に気付く

利用者と良い関係を築いていきたい方にはお勧めのステップですので、少しずつ「ちょっとした変化」に気付いていける職員を目指していきましょう。

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