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卒論を終えた今、思うこと

5時。なぜかぱっと目が覚めた。
卒論自体は書き終わってたけど、印刷が終わってなかったから。
目覚ましもかけずに、責任感だけで起きられたのは久しぶりだった。

12月7日。
結論部分に何を書けばいいかわからなかったけど、
火曜日にゼミの先生に言われたこと、
教職担当の先生が言ってたことを、なんとなくまとめて、
とりあえず自分の思ってる結論を書いた。

そこから、留学生の友達に英語の文法的なチェックをお願いして、
自分で修正する作業と、写真を足したり、謝辞のところを書いたり、
参考文献をきれいに書き直したりした。

卒論が完成に近づくにつれて、少しずつ寂しさが増していった。
自分の育てた子供が独り立ちしていくときのように。

「これが終わってしまったら、大学生活が終わってしまう。」
そんな気持ちもあった。

この卒論を書くにあたり、いろいろな人に助けられた。
ゼミの先生だけでなく、同じ学科の教授、
インタビューを受けてくださった方々、
バイト先のシェフ、留学生の友達…
いつも励まし合って、時には終わらないことを嘆いた同じ学科の友達も。
たくさんの人に支えられて書き上げた約70ページ。
全ての人に感謝している。
この中の一人でも欠けたら、卒論は完成しなかった。

卒論を書きながら、気づいた自分の弱さ。不器用さ。
何かに夢中になって、それに全力投球するのは得意だけど、
それをしながら、自分の生活を整えることができない。
生活を整えるほどの体力を残すことができないのだ。
荒れた食生活、たまった洗濯物、汚れていく部屋ー。
仕事しながら、自分の生活を整えるのって、こんなに難しいんだ。
4月からの社会人生活が思いやられる。

そして12月13日。朝8時。
なぜか緊張していた。
右足の震えが止まらない。
英語で書いていたから、何か間違いがあるんじゃないかって不安だった。
友達が修正してくれたけど、見落としがあったりするんじゃないか。
(実は、提出したけど今も思ってる。)

朝10時ごろ。
ゼミの先生に、提出するべきものを確認してもらって、
印鑑をもらい、学部事務室に持っていった。
事務の方に提出物を確認してもらって、受理された。

ゼミの部屋に戻って、みんなからあたたかい拍手をもらって。
あぁ、このゼミでほんとによかったな。
あたたかい同級生に囲まれたな。
この5年間、駆け抜けられてよかった。

終わってしまった。
私の大学生活に、大きな栞が挟まれたような。
嬉しさと寂しさと同時にもっとやれたな、まだやりたいなって思いもある。

きっと研究ってどこまでやっても満足しないんだろうな。
でも、これからの試金石としてはふさわしいものになったはず。
この経験は一生忘れない。
これからの人生、何度も思い出して、
私を励ましてくれるはず。

とりあえず、お疲れ様自分。
今日はゆっくり休もうね。

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