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せめて妻と子供にはわかってほしい。。俺が苦労して取得したCCIEってなに?

わたくしごとになりますが、家族に自分の仕事の話をしても未だにピンときてくれません。。

親や親類と仕事の説明をしても、私の仕事が何なのか、理解されていないことがヒシヒシと伝わってきます。。

特に、私が苦労に苦労を重ねて取得した資格、CCIEを持っているという話をしても、「何それ?」とだいたい言われます。

そして説明しても「ふーん。」というそっけない返事で終わりです。

CCIEでググッても、その解説は、「業界側」の人向けの説明しかなく、「素人」向けの説明というのはあまりありません。

そこで、妻と子供たち、そして親類がわかってくれるよう、できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。


1.CCIEとはどんな資格なのか

Cisco社の製品を組み合わせてシステムを構築する高度な知識と技術を持っていることが認定される資格です。

この資格には難易度によって現在5段階に分かれています。上から

アーキテクト
エキスパート
プロフェッショナル
アソシエイト
エントリー

となっています。

CCIEは、これらの中のエキスパートクラスにあたる資格で、テクノロジ業界で最も権威のある認定として世界中で認められています。

Cisco社の製品は、サポートしている技術分野が広いため、CCIEには6つの種類があります。

 ・Enterprise Infrastructure(昔のCCIE Routing and Switching)
 ・Enterprise Wireless
 ・Collaboration(昔のCCIE Voice)
 ・Data Center(昔のStorage)
 ・Security
 ・Service Provider  

ちなみに、これら技術分野ごとの分類を「トラック」と呼ぶのですが、時代と共に廃止されたものや呼び方が変わったようなものもあります。

それぞれのトラックとも、技術の変化とともに試験内容も変わっていきます。

いずれのCCIEを取得しても、「この業界」では世界的に通用する資格です。
1つ持っているだけでもすばらしいですが、2つ、3つと複数の資格を持っている人もいます。

中には6種類以上持っているなんて人もいます。

ちなみに、私は、3つもってます。(ちょっと自慢w)

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10年CCIEを保持したら、記念の盾が届きました✨


2.CCIEを取得するために何をしないといけないのか

CCIEの資格を取得するためには、2つのハードルをクリアしなければなりません。

1つ目は筆記試験。オンライン試験といって、試験会場ではパソコンで受験します。

試験結果もその場で分かります。100問の選択問題を受け、合格点に達していればクリアです。

この試験、受験費用が4万円以上する上、問題はすべて英語です。その上、問題はやたらに難しい。本当に、真剣に勉強をしないと合格しません。

そして2つ目のハードルは実機を使ったラボ試験。

試験会場で、実際に機器の設定を1日かけて行っていきます。問題はもちろん英語。1回の受験代が1600ドル。約20万円もします。全部の種類ではありませんが、日本でも受験できます。ただし、試験官(プロクターといいます)は英語しかしゃべれません。。試験中の質問も英語でしなければなりません。

3.CCIEラボ試験はどのくらい難しいのか

この試験が、それはまあ、本当に難しい。初めて試験問題を見たとき、私は固まってしまいました。それなりに勉強していたつもりが、すべて吹っ飛びました。
通常は1回では合格できません。合格点に達するためには、本当に試験に出てくる機械の細かい設定まで体に叩き込んで臨まなければいけません。

本当にしんどい思いをして試験に臨むため、落ちたときのショックの大きさは、それはもう計り知れません。勉強にかけた日々、試験代、すべてパア。。

なので合格するまではある意味地獄のような勉強の日々が続きます。正直、大学受験の勉強がかわいいと思えるくらいです。そんな苦しみを乗り越えて、やっと合格できる資格なのです。

4.資格の有効期限は?

ラボ試験に合格してから2年ということになっています。そして、資格を継続して持ち続けるためには再認定試験(もちろん英語)を受けて合格しなければなりません。

この再認定試験というのは、最初に受ける筆記試験のことです。いくらCCIEに合格しても、時間とともにテクノロジーが変化していきます。

その最新の技術知識を常に維持しなければならないのです。情報処理技術者試験のように、1回合格したら一生有資格者といったように甘くはないのです。。

一応もう一つ更新する方法があって、継続教育プログラムというのがあります。これは、Ciscoが指定したトレーニングをいくつか受講することで更新できるというものです。

このパターンだと、それなりにお金が必要になります。


5.CCIEを取ったことによるステータスは?

それだけ大変な苦労を強いられる資格だけに、取得したら、この業界では非常に高いステータスを持つことになります。ネットワーク業界で転職活動をする際、CCIEを持っていることはたいへん有利な材料となります。それだけの技術力を持っていることの証明になりますし、Cisco製品を扱う販社などは、所属するCCIE取得者の人数で仕入れ値が変わったりするみたいなので非常に重宝されます。(多分)


6.まとめ


とまあ、ごちゃごちゃ書いてきましたが、結局こういう部分が一番わかりやすいんですかね??w

全部英語の試験をうけないといけない
世界でも持っている人はとても少ない
自分が働いている業界では、とってもすごい資格
2個以上取るってことは、それはもう本当に大変。全部とるなんて、神の所業。
ある意味大学受験よりもしんどい
家族にはずいぶんと迷惑をかけるw(追記しました)

どう?CCIEがどんな資格か分かってもらえた?

日々感謝 m(_ _)m

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