プロジェクトあるある(92)
複本日のプロジェクトあるある:
大企業の通信ネットワークインフラを担当する社員数は驚くほど少ない。ネットワークの安定稼働はその人達の涙ぐましい努力で成り立っている
これはプロジェクトのあるあるというか、IT[部門のネットワークシステム関連担当あるあるといったほうがいいのかもしれません。
会社には実にたくさんのシステムが存在すると思います。
たとえば、経理システム、人事システム、受発注システム、顧客管理システム(CRM)などなど。。
これらのシステムは、すべてその下にあるサーバやストレージ、ネットワーク機器なんていう「インフラ装置」で成り立っています。
これらのインフラ装置はあらゆるシステムの土台になっているわけです。なので、これらのインフラ装置は停止しないよう設計し、運用されなければなりません。
これまで私は、名前を聞けば誰もが知っている大企業のインフラシステム関連の案件に関わってきました。
どんなところがあったっけなぁ・・
中央省庁、地方自治体、銀行、証券、生命保険、損害保険、製薬、自動車、電機、精密機器、通信、SI、製造、IT(ソフトウェア)、IT(ハードウェア)、ゲーム、ゼネコン、サブコン、マンション、コンサル、アパレル、食品、流通、出版、旅行、大学、高校、小中学・・
いろいろあるなぁ。特に金融系の案件が多かったような気がします。
確に経験したことのない業界は、マスコミ関係かな。なぜかこの業界の案件はご縁がなかったですね。
こんな感じで、いろんな業界の企業に関わっているうちに、ある共通点を感じるようになってきました。
それは、
インフラシステムを担当している社員さんの人数が異常に少ない
ってことですね。
通信ネットワークシステムに関しては、知る限りだいたいひとりかふたりです。
その人達はシステムのことをすごくよく知っていますし、プロである私たちとでも普通に技術的な会話ができます。
ただですね、その人達って、いつも忙しそうにしているんです。
新しいシステムの企画・実行だけではなく、既存のシステム運用・難しいトラブル対応・ユーザ追加や削除などの設定作業といったことまでやっていたりするのです。
もちろん、日々の運用の大部分はシステムを構築した業者にお任せしているにも関わらず、異なるシステム間の連携で問題が発生したり、どちらの業者も巻き取ってくれないような運用作業はその人がやっているのです。
しかも、システムが複雑なので簡単に引継ぎができない。
その人が倒れたらわかる人だれもいなくなるんじゃないか、という心配をこっちがしてしまう位、特定の人に集中してしまっています。
こういった状態を、本当に多くのお客様で見かけました。
そして、だいたいその人が倒れてしまったときに、システムがわかる人がいなくなるという事が問題だとされているのですが、有効な手を打っているお客様はあまりおられなかったですね。
こうなってしまうのは、なぜなんだろう。
思いつくのは、こんなことでしょうか。
・ITスタッフは純粋にコストなので人をそれほど配置できない
・インフラシステム担当になっても社内でキャリアパスが設定されていない
・会社のIT上層部のインフラシステムに対する重要性の認識が低い
なんか、ITシステムの中でもインフラ部分というのは、その上位で動いているいろんなシステムよりも軽く見られているような印象をもつんですよね。
普段普通に稼働していたら何も問題ないので、そこにコストをかける必要はあるのか?みたいな感じですね。
私としては、案件で直接案件のお話をするご担当の皆様が日々感謝 m(_ _)m忙しくしている業務で疲弊する姿を見て、なんとかならないものかな、といつも感じていたのでした。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?