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「自分の弱み」でノウハウが買える? ~弱みをさらけ出すメリット

ここ数日、商談をいくつか並行して進めており、忙しい日々を送っておりましたが、少し落ち着きましたので、実感として得た学びを共有させていただきます。

内容は「弱さをさらけ出すことの有用性」についてです。私は(心理学的な自身のタイプをふまえても)自身が傷つき、自分のコントロールを失うことに恐れを抱いていることから、人に頼るのは苦手です。これは、学生スポーツを現役でやっていた時もどうようの傾向がありました。人に教えを請うことが上手ではなかったと思います。

最近は、コーチングの学習や、メンタルトレーニングの研究を通じて、いかに自身の弱さと向き合い、それも一つの自分らしさ、成長の糧と捉えるかが人生の豊かさにつながることを実感し始めました。そこで、思い切って普段なかなかしない「弱さをさらけ出し人を頼る」ということをやってみた結果、商談が良い方向に転がり始めました。

自身の実体験をふまえて、弱さをさらけ出すことのメリットは大きく以下の3つだと実感しています。

①相手が話を聴く姿勢になってくれやすくなる
既に自身の弱さを認めている人に対して、更に追い打ちをかけていくような人はあまり多くありません。それなりの関係性を気付けているのであれば、むしろ良いところを挙げて励ましてくれるくらいです。
私自身、これまでの経験から「プロとして一人前であるべき」という気持ちが強く、対等であるかのようにに振舞うクセがついていましたが、現実的には自分よりも素晴らしいものを持った人というのは星の数ほど存在します。それを無かったかのように振舞う方がむしろ不自然です。
プロ(学生であれば幹部・上級生・選手など)としての自負は持ちつつも、知らない部分・出来ていない部分はムリに取り繕うのではなく、素直に不安や弱さを吐露していくことで、周りの人々があなたのサポート役になってくれる可能性がグンと上がります。

②相手が保有するノウハウを語ってくれやすくなる
☞さらに、不安や弱さを認めて相手に相談をしていくことで、相手から有意義なノウハウを教えてもらえる可能性が高まります。
この方法は、普段あまり接点がない、アドバイスをもらえない人に対してはもちろんのこと、普段からさまざまなアドバイスをいただける関係であったとしても有効です。なぜなら相手にとってみれば、「不安や弱さについて自分に語ってくるということは、相当困っているに違いない!」と感じるため、自分が何とかしなくては、と普段以上に頭をフル回転させて相談に乗ってくれるからです。
普段のコミュニケーションであれば、自分も一定それなりの情報やメリットの提供を行わなければ得られない内容についても、「不安や弱さ」を対価として支払うことで獲得できてしまいます。自分の不安は解消された上で、さらにノウハウまで得られるなんて、夢のようではないですか?そう考えると、弱さをさらけ出すことは、何もネガティブな行為とは言えなくなります。

③「次」にまた話をしやすくなる
☞ここまで2つは相手の態度・心理についての話をしましたが、最後は自分自身にとってのメリットについてです。
一度弱さをさらけ出した人は、「経験済」の相手となるため、初めて弱さをさらけ出してコミュニケーションする人よりも格段に話をするハードルが下がります。つまり、次に同じようなことがあった時にも、「この人だったら分かってくれそう(前も話を聴いてくれたし)」という安心感があるため、前ほどひとりで悶々と悩む時間が少なくなるはずです。
思い切りが必要なのは「最初の1回」。将来への投資だと思って、早い段階で身の回りの誰かに、弱みをさらけ出す練習をしておくことをオススメします。

とは言え、全く信頼関係がない相手とは自分自身も弱みをさらけ出しにくいでしょうし、相手からしても少し重たい感じがします。
まずは普段からがむしゃらに、一つずつ相手のための行動を重ねて、「信頼残高」を積み上げていくことを最優先とし、その上で折を見て「弱さをさらけ出す」ことにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

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