世界と日本の圧倒的なズレ

世界で多くの国や都市で緊急事態宣言がされ、その多くの最低限生活に必要な業種は、病院、薬局、スーパーや飲食関係(多くはテイクアウトのみ)というのがおそらく一般的です。

そして日本でも緊急事態宣言というものが出されましたが、最低限生活に必要な業種が諸外国よりも多く定義されています。
その中に理美容室も入っており、日本では最低限の生活に必要とされており、文化に根付いた素晴らしい職業なのだと誇らしく少し感動もしました。

しかし、

今世界が置かれているこの状況の中、日本も非常事態だと宣言しているにも関わらず、日本の常識や考え方、文化の違いがものすごく特殊であることも浮き彫りになりました。(特殊じゃなく特異というべきかも)

世界の緊張感と日本の緊張感、やはりあきらかに違います。
# 最低限生活に必要な業種の数
# 交通機関の営業持続
# つい先日までの空港での全く危機感の無い対策や入国手続き(今も諸外国と比べると全く比にならないほど甘いやり方ですが)
# オリンピック延期検討開始までの対応の遅さ、など…

今、世界がやっていることは非常にシンプルです。
まずは目の前の経済より命を優先する。
そのために家に籠りみんなで早く収束を目指し、そして経済を立て直す。
多くの国が自然とこのような同じ行動をとっています。

ただ僕が今言いたいことは、これから日本が感染者や死者が増えたら増えなかったらどうのこうのじゃなくて、
死が迫っている危機感での日本の動き方が、
世界の空気感とあまりにもズレまくっていて、そのことに非常になんとも言えない感情を抱いています。

もしこれを文化の違いとか、国民性の違いとか、もろもろ含めてそれぞれの国が独自に判断すれば良いことなのかもですが、
危機迫りくる状況で同じ人間なのにここまで温度差があることが、もしかしたら今のあらゆる意味、あらゆるジャンルでの日本のガラパゴスを生んでいるのかなと。

今回、海外在住の多くの日本人がそれぞれの国でコロナへの対応を実際に体験、経験しています。
そのような日本人が今の日本を見て違和感を感じるのは僕だけじゃないはずです。
海外に住んでこそ分かる日本。

そして圧倒的な世界とのズレ。

世界の空気感も読めず(いやもしかしたら読まず)このズレた感覚のままグローバル経済がどうのこうのやってももちろんうまくいく訳がない。
ましてや日本独自のやり方でさえも後手後手の右往左往でスピード感もまったくない。
日本が沈没していく理由が今回よく分かった。

それはさておきとにかく今は早く収束することを願いながら自分にできることをしていきたいと思います。

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