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工房流トレーニングとは?【2】

前回の投稿では、工房流トレーニングについて、イントロダクションとして、そのコンセプトを簡単に述べました。
また、その歴史的な変遷についても、簡単に触れていますので、宜しければ本投稿と併せてお読み下さい。

さて、今回は核心部分、あるいは骨組みの部分について解説します。

そもそも工房流トレーニングと呼んでいますが、「〇〇トレーニング」と特徴づけるものとは何でしょうか?

巷に溢れるトレーニングを、ざっくり分類すると以下のようになります。

⚫︎ディバイス(器具,用具)の名前に依るもの
例)初動負荷トレーニング,ケトルベルトレーニング,加圧トレーニング など

⚫︎運動形態や目的を名称化したもの
例) ファンクショナルトレーニング,プライオメトリクストレーニング など

⚫︎方法論に依るもの
例) HIIT(High Intensity Interval Training),VBT(Velocity Based Training),サーキットトレーニング など

まだまだ他にもたくさん存在しますが、「○○トレーニング」と言われるものは、およそ上記のように分けられるかと思います。

そして、その中で【工房流トレーニング】とは、どのようなものかと言うと…

「フリーウェイト・トレーニングに、いろいろなものをミックス、あるいは取り込んだ(取り入れた)もの、良いとこ取りしたもの」
というのが答えです。

かなりアバウトに書きました。
ここで止めてしまうと、全く何のことか分かりません。

さて、ここからが本編です。

一般論として、物事の事象を考える時、原因と結果が多くの場合、存在します。
あるいは、原因=入力、結果=出力という言葉に置き換えても良いかもしれません。

例えば、日々たくさん食事を摂り過ぎたことにより、肥満になる。肥満という結果の原因は一つではないかもしれませんが、単純化するとこうなります。
では、トレーニングではどうなるでしょうか。
ウェイトトレーニングという入力(刺激)に対し、短期的には筋肉痛や筋疲労という出力(反応)、あるいは入力を繰り返すことで、長期間には筋肉量や筋力の増大という出力(効果)が生まれます。
他方、中長距離を走るようなランニングトレーニングという入力に対しては、心肺機能や全身持久力の向上という出力が得られます。
こう考えると、野球指導者の中で、ウェイトトレーニング否定派の方が、脚力は走って鍛えられる、というのはそういう一面もあるとは認めつつも、筋力という観点からすると違いますよということが分かります。

話を戻します。
では、ウェイトトレーニングという分野において、良い結果(出力)を生み出す為にどのような入力をすれば良いのでしょうか。
そこで、鍵を握るのが、トレーニング・プログラムです。
つまり、1回のセッション、あるいは一定期間におけるトレーニングの内容をどう進めるか、プログラム・デザインという言葉で表現されることもありますが、トレーニングの組み立て方次第で、得られる成果は変わってくるのです。
極端な話、試合前に、(抽象的ですが)めちゃくちゃなプログラムを組んで実施させることで、選手のコンディションを落とすことだってできるわけです。
そう考えると、どうトレーニングを組むかということが大切なのです。

そして、【工房流トレーニング】の肝となっているのが、そのトレーニングの組み方なのです。


① 【バーベル 】種目

② 【動きづくり】/【補強•補完】エクササイズ

③ 【ストレッチ】


これが、【工房流トレーニング】の型です。

単純化して書いたので、トレーニングについて、知識のある方であれば、コンプレックス法?サーキット法?スーパーセット法?という分類・解釈をされるかと思います。
シンプルに言えばそうとも言えるし、そう単純なものでもないですよ、とも言えます。

さて、この型に関する解説は、次の投稿『工房流トレーニングとは?【3】』で述べていきたいと思います。

JPFストレングス工房
鬼頭 祐介

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