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工房流トレーニングとは?【1】

先日、工房流のトレーニングについて、同業の方に解説する機会があったこともあり、今回は工房流トレーニングとは如何なるものかというテーマで書いていきます。

『JPFストレングス工房』は、有限会社ジェイ・ピー・フィットネスが運営する九段下にあるジムの名称です。
事務所も同ビル内にあり、様々な活動の拠点となることから、我々スタッフ含め、社名よりも【ストレングス工房】あるいは【工房】という通称で広がっています。

さて、ストレングス工房は、1989年の大相撲武蔵川部屋のトレーニング指導からスタートした田内の活動に端を発し、以降、大道と共に1993年「有限会社ファイナルストレングス」を設立。
1997年7月より、現在の本拠地・九段下に、スポーツ選手専用の予約制フリー・ウェイト・トレーニングジムとして「JPFストレングス工房」を開設。社名も「有限会社ジェイ・ピー・フィットネス」として、現在の主たる業務形態である、顧問先での出張指導、及び、ジムにおける会員への個別・グループ指導の二本柱を確立。その他、研修会・勉強会やセミナー、情報発信(執筆やWeb投稿)などを中心に活動を展開しています。

1989年の田内のプロフェッショナルとしての活動から数えて今年で35年、ストレングス工房という本拠地を構えて27年を数え、今でこそ、ストレングスコーチやS&Cコーチ、トレーニングコーチなど、一般的に認知されてきているものの、その当時は珍しく、おそらく日本におけるパイオニア的存在の一つだったのではないかと思います。

※ちなみに、鬼頭は2003年冬(大学3年)の野球セミナー参加をきっかけに、その後も研修会に継続参加。
以降、研修スタッフ(大学院時代のインターン)を経て、2007年4月より専任スタッフ。この辺りのMy Historyは別の機会に📝

さて、そのような歴史を経て、今に至る『工房』ですが、上述の通り、当初よりスポーツ選手を対象に絞ってのトレーニング指導を生業としてきています。
そして、そのほとんどのノウ•ハウを田内が創り上げ、様々な競技に対応し、数々の実績を残してきました。
それを現在、その弟子にあたる大道・鬼頭・平井の3人が受け継ぐ形で、活動を展開しています。

では、『工房流トレーニング』とは、どのようなもので、他と何が違うのでしょうか?
※優劣・上下を語るつもりはありません。

バーベルやダンベルなどを重量物を扱ったフリー・ウェイトのトレーニング自体は昔から存在し、例えばベンチプレスにしても、スクワットにしても、根本的なやり方やフォームに違いはなく、一見するとどこにでもあるスタイルで、『工房流』と言える程の独自性・独創性は見られません。もちろん、中にはオリジナルのエクササイズも多数ありますが、それは特に今の時代においてSNSを覗けば、多数のオリジナリティ溢れるエクササイズが散見され、挙げればキリがありません。
また、それぞれの種目の挙上重量に目を向けると、比較的巨大重量を挙げさせていると評価されることがあり、確かに記録を伸ばすメソッドは存在します。しかしこれも、パワーリフティングやウェイトリフティング競技の選手や指導者と比較すると、上には上が存在することに異論はありません。

では、工房の独自性とは?

その核心に触れる前に、
「スポーツ選手にとって、トレーニングに求めることは?」という問いが、実はその解(ノウハウ)を導き出す、起源になってきます。

それを一言で表現すると
【動ける身体をつくる】です。

つまり
「強く・速く・柔らかく・しなやかに」
することです。

そんなの当たり前でしょ!
と思われる同業の方、また選手がいらっしゃるかと思います。
しかし、それをより効率的に実現させることは意外に難しいです。
それぞれ、セッションを分けて実施しているところは多く見かけます。
例えば、ウェイトトレーニング、プライオメトリクストレーニング、ストレッチ(ヨガやピラティス系含む)、あるいは最近では動作指導の専門家のもとへ通うなど、それぞれに時間を割きながら、実は膨大な時間を費やしていることがあります。
練習時間が長かったり、あるいは逆に限られている選手にとって、専門競技練習外のフィジカルワークに割ける時間はそれほどないと思います。
そして、スポーツ選手のこのような事情も考慮したトレーニングの方法が現場では必要とされ、長い期間に渡り、ノウハウが蓄積されてきたのが、工房流トレーニングなのです。

ここまで、長く書いてきましたが、核心の部分、あるいは骨子の部分について、ここからさらに長くなるので、次の投稿『工房流トレーニングとは?【2】』に分けて述べていきたいと思います。

JPFストレングス工房
鬼頭 祐介

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