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アスリートに発信できることは #stayhome だけなのか

note6周年おめでとうございます。

うーん、我ながら何という身のない投稿。

僕も初投稿から6年が経ったようです。アスリートやスポーツ業界に不足しているのはフットワークの軽さや果敢なリスクテイクだと思っていたので、新しいサービスには割とすぐに飛びついておりました。

一つくらいはマシな投稿もしておりました。6年の時を経て、主張はそこまで変わっておりません。アスリートの皆さん、今こそnoteを始めましょう。→「アスリートと「note」の相性の良さは抜群だと言える5つの理由

アスリートの情報発信のあり方を模索した時期

さて、2014年当時を思い出すと、SNSは群雄割拠時代に突入。僕自身も大学生の頃から10年ほど続けてきたブログをリニューアルしたり、発信チャネルをあれこれ整理したり、情報発信のあり方については少し迷っていた時期だったんですよね。

なんだか「バスケの魅力を伝えたい」ことに必死で、「もっと多くの人に情報を届けたい」が先行し、長文で拡散力のあるメディアは何だろうという観点でしか見ていなかったと思います。Twitterでよく拡散されることもあったので、少し味を占めていた部分が大いにあると思います。

今思えば、noteの世界観にアジャスト出来ていなかったなぁと。6年かけてじっくりクリエイターの環境づくりに真摯に向き合ってきた感がありますね。僕もその間成長した証をアウトプットで表現していきたいと思います。

しかしこれは平時の考え方のお話で、また機会をつくって語ります。今日は、有事の際の情報発信のあり方を模索してみます。では、6年前から現代に戻ります。

皆さん、最近疲れておりませんか?

皆さん、疲れておりませんか?TVをつければマスコミが不安を煽り、SNSを見ればみんなどこかで何かに怒っている。

僕は自粛中で暇なので、ずっと本を読んだり記事を読んだり、毎日10時間くらいはインプットの時間に使っていますね。コロナの件に関しても各専門家の意見や文献をかなりの量を読み込んでいます。まぁ、暇なんです。

そして「今自分に出来ることって何だろう?」と一丁前に思うわけです。

「自分」というのは、世間から見ればアスリート枠でしょうし、専門家でも無い自分がこの件で発信出来ることって限定的じゃないかって、やっぱり思っちゃいますよね。

どうやら何らかのスタンスを取ると政治的スタンスにも見えるようで、それが世間の空気に迎合されない意見であれば、負の感情全開で突撃してくる人もいます。(僕は別に構わないのですが、応援してくれる人たちがそわそわするそうです。)

出来ることと言えば #stayhome などの啓蒙活動。まぁ分かります。正しいことだとも思います。さほど影響力が無い僕でもよければ、喜んで協力します。ただ、アスリートとして発信できることって本当にそれだけだろうか。

アスリートに発信できることは #stayhome だけなのか

ちょっとモヤモヤしながら数日間、頭を悩ませておりました。そして、長く引き篭もり生活していて、気付きました。なんだか言語化できそうな気がしています。

応援しているアスリートやタレントからの「今は自粛でつらいけど、一緒に家で頑張りましょう!」といった言葉は、確かにポジティブになれる一面があると思います。よし、自分も前向きに頑張ろうと。僕も日頃そういったポジティブな発言を心掛けています。

ただ、今皆さんが直面している終わりの見えない状況はいかがでしょうか。心のどこかでモヤモヤがありませんか?

「でも結局、私とあなたの生活は違うよね?」
実際、不安を抱えたコメントやDMがぽつぽつ届きます。

そんな応援してくれる人たちの不安やモヤモヤを少しでも取り除くことが出来れば、そこには存在意義がありそうです。

そこで、有事の際の情報発信で心掛けていることを3つ挙げてみます。

(1)双方向性のある情報発信を

インスタライブやYouTubeライブは双方向性のある情報発信で、感情の抑揚や細かい背景なども伝わるので効果的です。率直に「元気がもらえました!」と言われるととても嬉しいですね。

また、ライブを聞いてくれた方から「Twitterの印象と違う」と言われることが多々あり、まぁ文章だとそうなりますよね・・良くも悪くもどちらも自分です。プラスの意味に受け取っております。

最近は趣味のサークルも地味に盛り上がっていて、双方向性あるコミュニティになっています。

(2)共感と言語化を

SNSは全般的に「共感」を軸にして成り立っていると思っていて、有事にみんなが不安を抱えている際にはポジティブに共感されるような言葉をより多くチョイスするべきと思いました。方法自体は笑わせたり驚かせたり千差万別あると思うので割愛します。

あと「これ最近自分も思っていたこと、代わりに言ってくれた」と引用されることもあって、なんだか違和感抱えていたけれど言葉に出来ていなかったことを言語化してみる作業。少し皆さんにプラスに働くかもしれません。このnoteもその一環です。

(3)他人に怒らず自分の身の回りを大切に

最後に、あまり他人に怒らないということです。ただでさえストレスを感じている時に、コントロールすることが出来ない他人を怒っても精神衛生上よくないです。こういう時は自分と自分の身の回りのことだけに徹していれば気持ちが楽だと思います。

他人に怒っている人たちは、もしかしたらこの投稿にもイラっとするかもしれません。「ダメなことにダメと言い、変えようと意見をぶつけている」「何も言わない=賛同と一緒!」…などなど。

でもあなたはそのまま、変わらなくていいのです。ここで今メッセージが届いて欲しい人は「うんうん、そうだよね」と思う人か、「確かに他人に怒り過ぎてしまっていた。気をつけよう」と思う人です。その人たちはそれで心が少し落ち着くはずです。

僕も意見をぶつけたり、時には批判をして物事を変えようとすることがあります。確かに矛盾とは思います。ただ、それは今なのか、それは正当な根拠があるのか、その他諸々を総合的に勘案します。

個人的には、今の状況ではどれも満たさず、やり場のない怒りが飛び交っていることが多いと感じています。

世界を大きく変えなくてもいい

僕も不安が一切無いわけではありません。選手としての立場ではBリーグ全体が危機的な状況にあるわけで、経営者としての立場でも会社に従業員がいて、抱えている選手もいます。収益を見込めていたイベントや大会は全て延期となり再開の目処がたちません。

それでも結論は一つで、腹を括って自分が出来ることとやるべきことに集中し突き進むしかありません。この環境を受け入れて冷静に淡々とやっていきます。自分の家族と会社の仲間、選手は必ず守ります。

世界を大きく変えることを目指さず、自分の目の届く範囲だけでも良い世界に変えていく。最近の僕の小さな目標です。アスリートは応援してくれる人がいるから、ちょっとだけその範囲も広い。

ネットだからといって全世界全方位に気を張って発信するのではなく、こういう時は届けたい人に届ける情報発信というのも、自分と自分の身の回りを大切にするための一つの方法だと思います。

6年前の身のない投稿よりは、ちゃんと発信できたかな。画像1

(この二人だけは家にいて嬉しそう。)

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