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ピンク・フロイド 「A Momentary Lapse of Reason(邦題:鬱)」
今日の一枚。ピンク・フロイドの1987年のアルバム「A Momentary Lapse of Reason(邦題:鬱)」。これは当時のアルバムではなくて近年発表されたリミックス盤。
![](https://assets.st-note.com/img/1657184689861-vL0YwLaH50.png?width=800)
ちなみにこのジャケに写ってるベッド、CGじゃなくてほんとに海岸に700台以上のベッドを並べて撮影してるんだって!すごっ!
ピンク・フロイドのアルバム聞いて思うんだけど、70年代の名盤と呼ばれている作品群とこの「鬱」以降ってかなり印象が違うんだよね。
それもそのはず、この「鬱」の前に1985年に発表された「ファイナル・カット」というアルバムを最後に中心メンバーのロジャー・ウォーターズが脱退している。
彼としては「自分がいてこそのピンク・フロイド」だと思っていたので、自分が脱退したあとも残ったメンバーがバンドの継続を表明した事に激怒し、「ピンク・フロイド」という名称の使用をめぐって裁判を起こすところまでいったそうな。
この訴訟は一応フロイド側が彼に使用料を払うなどいくつかの条件を経て和解の形は取られたものの、ロジャーの感情的にはそれだけでは納得してない部分もいまだにあるみたい。
この「鬱」というアルバムが出た時もロジャーは「非常に精巧に作られたピンク・フロイドの贋作」と切り捨てたらしい。
彼にしてみれば曲を作っていた自分こそがピンク・フロイドの核であって、他の楽器を弾いているだけのメンバーのことを下に見てるような感じなんだろうね。
とは言え、自分も音楽をやってるからわかるけど、いくら曲そのものがいい曲だったとしても、アレンジや演奏がひどいと本来のクオリティを発揮できないとか、逆に曲はそうでもないけどアレンジとか演奏といったサウンド面でいい曲に聞こえるという例は古今東西いろいろある。
むしろ、曲はそうでもないけど音作りでごまかしてる曲の方が多いんじゃない?ってくらい。
いくらロジャーがこだわっていい曲をかけたとしても、彼が抜けたあとのピンク・フロイドのアルバムを聴いていると、彼もフロイドの一部分だったという事かな、という気が個人的にはする。
それにしてもこの「鬱」とか、次のアルバムの「対」とかも好きだけど70年代のフロイドを知ってる人からしたら別物っちゃあ別物よね。
例えて言うなら「それまで食にうるさいマニアも唸らせるステーキレストランが職人かたぎのチーフのシェフが抜けてしまったんで、残った店の人間たちでそのステーキに使っている美味しい肉をそのまま使ったハンバーグレストランをオープンさせたら店が大繁盛した」みたいな感じかなぁ。
なんて書き方するとディスってるみたいだけど(笑)昨日1日で3回聴いたくらい好きなんですよ、実は。
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