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「やりたいこと」はとりあえず決めて、「行動習慣」を徹底的に変えれば、「もっとやりたいこと」に出会えるから。

僕が教育に関わる中で、大事にしたいことがあります。それは、教育業界にいない人たちを教育業界に巻き込んでいくことです。

ということで、あしたの寺子屋の事業には、業界問わずたくさんの人が関わってくださっているのですが、そういった方々から頂いたコメントを自分の中だけにとどめておくのはとっても勿体ない。。。そう思い、こういったnoteを書かせて頂きました。

今回は、あしたの寺子屋と寺子屋の運営者、寺子屋長の出会いとなる研修、「あしたの寺子屋サンカク会議」の設計に関わってくださった、リクルートマネジメントソリューションズの古川裕也さんとの対話の模様を共有させて頂きます!

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古川さんの超簡易プロフィール
・茨城県出身。大企業に勤める両親のもとに生まれ、お姉さんはしっかりものだったこともあり、お調子者キャラだった。
・サッカーで有名な石川県星稜高校に進学し、サッカー三昧の生活。
・立教大学の経済学部を卒業後、株式会社リンク・アイに就職。
・現在は、リクルートマネジメントソリューションズで大手企業向けの採用の要件定義・研修などの営業に関わっている。

子ども・大人問わず、こういう学びが増えていったらいいなと思うことってありますか?

嶋本)子ども・大人問わず、こういう学びが増えていったらいいなと思うことってありますか?

古川)キャリア開発と学びって似てると思うんですよね。僕は最近「キャリア自律」という言葉に注目しているので、自律的な学びに興味があるのかもしれません。

嶋本)キャリア自律ってどういう概念ですか?

古川)一般的には、働く個人が自らのキャリアについて主体的に考え、自らのキャリアに責任を持ち、自らキャリア形成に取り組んでいる状態のことですね。

嶋本)なるほど!とても大事な考え方ですね!

古川)そうですね。僕はキャリア自律の「型」を覚えるが大事だと思うんです。

嶋本)型ってなんですか?

古川)「やりたいことを仮にでも設定し、それを実現するために行動習慣を変え、振り返り、再びやりたいことを磨き上げていく」というプロセスのことですかね。正直、学生時代の「やりたいこと」ってそんなにないじゃないですか。あっても、何かに影響された一時的なものが多いと思うんです。

嶋本)いや~、本当にそう思います。

古川)例えば、「偉くなりたい」が、やりたいことでもいいと思うんですよ、究極。だけど、そのために、「まずは偉い人たちに会いに行こう」と偉い人たちに100人会いに行ったら、その人たちの中であこがれる部分が出てきちゃうじゃないですか?そうすると、「〇〇な偉い人になりたい」っていう、やりたいことに磨きがかかっていく感覚です。・・・伝わりますかね?

嶋本)うんうん、めっちゃわかります。仮にでも決めて、それに向かって取り組む中で、やりたいことが広がったり鮮明になったりする感じ。

古川)そうなんですよ。やりたいことを叶えるために、どういう行動習慣を取らなきゃいけないか?を考え、習慣を作っていく。この習慣こそが学びを生むと思うんです。

嶋本)めっちゃ納得です。一定程度行動し続けないと見えてこない部分はあると思っています。やりたいことが決まらないから動き出せない、動き始めても見えてこないからすぐにやめてしまう、といった人たちと出会ってきたし、自分もそういう時期があったので、すごく納得する話でした。

キャリア自律の型をSpiral UPさせていくのが大事

古川)加えてですね、キャリア自律の型をSpiral UP(スパイラルアップ)させていくのが大事だと思うんです。

嶋本)Spiral UPとは?

古川)「やりたいことを仮にでも設定し、それを実現するために行動習慣を変え、振り返り、再びやりたいことを磨き上げていく」というプロセスをぐるぐる繰り返し行っていくことで、どんどんやりたいことが磨き上げられて、昇華されていくじゃないですか?このプロセスがぐるぐる上がっていくことを指してSpiral UPと話していました。

嶋本)なるほど~!たしかに、やりたいことで人生を切り拓いている方々は、このプロセスの回転数が人並外れて多い気がします。水面下も含めて、行動の手数がとてつもなく多く、その分方向転換も早かったり。

古川)そうそう。

嶋本)ちなみに、社会人研修とかでは、キャリア自律の型のSpiral UPをどう実現しているのですか?

古川)正直、研修のワンショットだけで大きな変化を起こすのは難しいんです。だからこそ、妄想に過ぎないですが、行動習慣の変革に関わるようなサービスを作っていきたなぁとも思っています。(笑)

嶋本)ほうほう!というのは・・・?

古川)いや、ほんと妄想レベルなんですが、研修と外部1on1の組み合わせみたいなイメージですかね。例えば、研修で仮の在りたい状態と、そのために必要な行動習慣を設定して、週に1回とか1on1でモニタリングするんです。そうすると、1on1のなかで、「自分の成長した部分をあえて言葉にしてもらう」時間を作ったりすることで、成長実感を得られるんできるんです。だから、また頑張れる。

嶋本)たしかに、研修の時に100%だったモチベーションが切れないように、定期的に1on1してもらえたりするのは大事ですね!そして、確かに・・・!と思ったのは、「自分の成長した部分をあえて言葉にしてもらう」時間の重要性です。この時間、メッチャ大事ですね!

古川)そうなんです。実は、高校の時に、部活のサッカーの試合に出られなかったことがあって。やりたいことなのに続かないのはどういう事だろう?と悩んで、「習慣」に関する勉強をしたんです。その時に、大きすぎる目標の前には身動きができなくなるけど、小さい行動は変えられるって学んだんです。さらに、行動習慣の変化は、複利的に自分の中の変化を増加させていくので、それが成功体験に繋がっていく感覚が自分の中でもありました。

嶋本)確かに、理想が高すぎると、それに準じた行動をしようとする。で、できないから自分に落胆する。みたいなことありますよね。1個1個の積み重ねがめちゃめちゃ大事と言ってくれる周りの大人の存在って大事だと思いました。

古川)そうなんですよ。実は前職時代に、「ベンチャーで頑張る!」みたいな話をしていた学生が、入社後しばらく経ってから連絡を取れなくなってしまったケースも結構あって。覚悟と情熱だけじゃどこかで燃え尽きてしまうので、やっぱり具体的な変化を自分で作って、成功体験を自覚できるような環境を自分から作っていくことも大事だなぁと思うんです。

嶋本)そんなことがあったんですね。ますます、理想を高く描くことと、小さくたくさん手を動かしていくことを両立する重要性を感じました。

寺子屋長との間もそんな関係に。

嶋本)古川さんの話を聞いていて、寺子屋長と僕らの関係もそんな関係に近いなぁと思いました。

古川)そんな関係って?

嶋本)古川さんも携わってくれたあしたの寺子屋サンカク会議があって、そのあと、当社の香田さんが1on1でサポートしてくれるみたいな。寺子屋長もそれぞれの理想があって、それと現状のGAPがあって苦しい時もあるはずなんです。そこを香田さんが引き出してくれているんですよね。

古川)それはいい仕組みですね!

嶋本)古川さんが一緒に作ってくれたおかげですね!(笑)ちなみに、古川さんが僕らと関わる中で、いろんな大人が教育に関わるためにどんなことが必要だと思いましたか?

古川)ん~、難しいですね。(笑)・・・強いて言うなら、嶋本さんみたいな会社の人たちと一緒になにかやりたい、刺激を貰いたい、フラッと関わりたいくらいの敷居の低さがあればいいなぁと思いました。教育に思いを持っている人たちって、視座が高すぎるように感じる瞬間もあって。そういった刺敷居が下がったうえで、こちらもリスペクトを持ちながら関われればいいなぁと思ってます。

嶋本)すごくすごく大事ですね。想いがあるがゆえに、そことずれた人が入る余地を無くしてしまうこともあるかと思います。もっともっといろんな方に教育の間口を開いていけるよう、頑張っていきますね。

古川)はい!応援しています!

以上、古川さんとの対談記事になります!
タイトルにもした言葉は個人的に印象深く、まだまだキャリア論は自分の中で煮詰めていけるなぁと感じたところでした。

古川さんも一緒に作ってくださったあしたの寺子屋サンカク会議の様子は下記からも見ることができますので、気になった方はチェックしてみて下さい!



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