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心の声と脳の役割

おはようございます。
心理カウンセラー大山です。

今回も言葉についてお伝えします。

〈前回までの流れ〉
言葉を学んでも役に立たないことが多い
心の内側にある声
心の声を言葉に表す

心の声と脳の声

内側にある心の声をメモるということは前回お伝えしましたが、今回は心の声がストレートに外に出ない理由をお伝えします。
前回も少しお伝えしていることではありますが、心で感じたことが脳というフィルターを通して外に出るということ。
ここを理解していると外側に出る言葉と内側の言葉がかなり一致してきます。

本来、私たちの脳は「生存」が目的です。

楽しく過ごすためや、幸せに向かうというのはプロセスでしかないんです。
どんな生活をしていても、どんなに苦しくても生きるという目的のために脳は活動しています。

一方で、心はというと「幸福」が目的なんです。

不思議な感じがすると思います。

まず心で感じる。それは幸せになることや優しくするという感情も心で感じることです。心が感情の発生地点です。

まず流れを説明していきます。

心が自分を幸せにするということをどんどん感じていきます。そして、心から上半身を通って脳に伝達。
脳はフィルターの役割をしていますので、そこでそれが生きることに必要なものなのかを判断します。
それが外側に出るという流れになっています。

心で感じた想いが言葉に変換され、話そうとしますが脳は監視役になっているので、それが危険かどうかを判断します。
なかなか言葉にならないときは脳がダメ出しをしている段階。

それを押し通して言葉にするということもありますが、脳のジャッジがあって初めて言葉として外に出るんです。

内側にある言葉というのは、心と脳の間。
ちょうど胸の辺りで止まることが多いということ。
胸の辺りがモヤモヤするのはそのせいです。

外に出て誰かの耳に入る言葉というのは、内側の言葉が元になっているのですが、内側と一言で言っても心と脳を行ったり来たりしています。

では、どのように心の声をすんなり外に出すことができるのかというと、結構強引な気もしますが、勢いです。

勢いのもとにあるのが「自信」

自分に自信が持てるようになると、心で感じたことが脳のフィルターをすんなり通って勢いで言葉にでます。
この自信は、自分がスゴイとか自分は優れているから湧くものではなく、自分の存在を認めることができると湧いてくるもの。

つまり、自分はできる!ここで失敗したって何度でも立ち上がってやる!というような決意です。
自己受容という言葉を使うことがありますが、自分を受容する。
受け入れるということをしておく。

これは、いざとなったらではなく普段からです。

自分とは対話を大切にし、自分はいつでも何度でも立ち上がれるという根拠のない自信が大切なんです。
その自信が心で想ったことを優先することで、想ったことが言葉に出やすくなります。

ただし、脳は生きることが優先。
危険と判断したら言葉は口から出ることはありません。
よく空気を読まない発言というものに出くわすことがあると思いますが、それは脳のフィルターが役割を果たしていない状態。

この場面でそれは言っちゃダメでしょ。という状態です。

必ずしも心の声が言葉になればいいというものではなく、状況を脳が判断し言葉にしていくことが重要です。
口は禍の元と言いますが、この状況がまさにフィルターなしで言葉になってしまった状態です。

言葉にするために自分に自信を持ち、状況を考える脳とのバランスを考えていくという流れを掴んで、言葉をうまく相手に伝えていきましょう。
なんでも言えばいいというものではないですよね。

私も反省することが多々あります。

それでは、今回は心で想ったことが脳というフィルターを通って言葉になるというお話でした。

続く


音声でも言葉についてお伝えしてます。



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