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初有給の1日

【1日の報告note】

昨日転職後初めての有給を取得

天気は曇天で寒い一日だったが
せっかくなら
皆が働いている平日
どこかに出かけたいと思っていた
(性格わるすぎ)

調べたところ
東京は桜が満開で
昨日は平日
桜の名所行くしかないっしょ
となりまして

最初は皇居周辺も
一旦候補となったが

私の大好きな美術館
東京国立博物館様に行って
アートを鑑賞しながら
敷地内にある庭園で1人お花見

…最高
我ながら完璧なプラン

前日に職場の催しで出店していた
和菓子屋さんのきんつばや
もなかあんこ求肥のおやつを
買っていたので
食べながら散策しようと考えていた

まずは上野駅下車にて
トーハク前に到着

館内前のギフトショップで
ピンときた可愛い絵ハガキを3枚購入

トーハクと海苔屋さんが
コラボした梅茶漬けが売っていたので
お土産に購入
(わーい気に入ったの買えたー)

スタートから大変順調だが
券売機の脇に
特別展40分待ち
と書いてあった

(えっ待って
あの列ってそれ?
ディズニーかよ
てか平日の午後なんだがこれ…
海外の方も多いし仕方ないのか
いやー…どうしよ寒いなか並ぶ?)

しばしの脳内会議の結果
特別展は断念

今日の目的は
お花見と芸術鑑賞

通常展示の1000円の券を購入して
いざ参らんと門をくぐった

時刻はすでに15時で
お腹が空いていた

敷地内にあるレストラン
ホテルオークラ系列の
ゆりの木でお食事することにした

10分ほど待って
すぐに着席出来た

あんかけ焼きそば
寒い日にトロトロのあん
沢山の野菜と海鮮
よし君に決めた!

黒酢とからしが付属で付いてきたが
味変しながら一瞬で喫食
美味しかったー

その後庭園内を歩くことにした
ニュースの通り
桜は満開だった

曇天が少し残念だったが
真っ白な桜
ピンクが濃い桜
真下から見上げると
桜の美しさがより際立った

少し離れた場所から
視界を画角として
良き構図から桜を見るのも
これだけでまたアートのようで
よくある肌寒い春の1日の
一場面を切り取った
素晴らしいものだった

さてさて
館内に入ろうか

ひとまずアジアのゾーンから
鑑賞していこ

実はトーハク2回目のため
通常展示を鑑賞するのは初めて

建物も大きいけど
見た目よりさらに館内は広い

美術館の中にいる
あの独特の雰囲気が大好きで

展示によって照明の明暗を変え
空調なども調節されており
もちろん展示の仕方
順番など
よくよく考えたら
あの一等地にあれだけのスペースを
もうけて美術品を展示するって
ものすごく贅沢な空間

国宝や重要文化財の宝庫
歴史と人間が作り上げた芸術の中に
自分が交差していく

そこに自分が放り込まれたようで
最高に気持ちいい


やはり自分が心震えてやまないのが
仏像だった

大小様々な仏様が展示されているが
中でも数メートル以上ある
仏様が通路を見渡すように
2体鎮座されていた

体が固まって動けなくなってしまう

感傷的になりすぎていると
自分でもわかるのだが

完璧を超える存在を目の前にして
自然と涙が出てきてしまう

持とうとして持っているわけではない
仏様に対する特別な感情が
勝手に溢れてきている

ただそれが非常に心地よく
月並みだが心が洗われるようで
幸せな気持ちになるのだ

またやはり感動するのが
絵画の中でも掛け軸だった

特に大きなサイズの掛け軸は
これを人間が創作して
作り上げたのかと信じられないほど
完璧で心震えてしまう

それが鎌倉時代とか
12世紀みたいな
よくわからない歴史上の時代のものが
何点もあったりして
受け止めきれないけど
さらっと流すことも出来ない
歴史の渦の中に巻き込まれて
途方もない気持ちになる

それを長年貯蔵しているトーハク様

いや…ルーブル美術館に行ったら
私どうなってしまうんだろうと
恐怖を覚えるほどだった

特別展以外ひとしきり
入ることが出来る館内は周ることができた

持ってきたもなかも
小腹が減って美味しくいただいた

展示の中に
縄文時代のハニワや土器といった
展示もあったのだが
不思議と全くピンとこない

何も心惹かれない不思議

もちろん人それぞれであると思うが
自分でコントロールできない嗜好という
何かがあるのだろうと思う

歪つな興味のベクトルである

体調が生理期間のため
頭はボーッとして
足はむくんで
寝てるのにまだ眠いという
異常な眠気の中の
体調であったが
鑑賞後半には頭も冴えてきて
非常に充実した時間を
過ごすことが出来た

デート出来ているであろう
カップルもいたが
アート鑑賞は良いなと思った

映画館も良いけれど
その場で小声で話しながら
暗い照明の広い館内を
ゆっくり2人で歩く

非日常でありすごく色っぽい

あとは海外の方がすごく多くて
コロナ禍を抜けたことを
あらためて実感した

いわゆる典型的なアメリカ人の方の
放つエネルギーは
日本人とちがうよなといつも思う

体の大きさもあるだろうが
人間としての
日本人特有の軟弱さを
否が応でも感じざるを得ない

それは男女関係なく
自分という人間を存在させる
あのエネルギーとパッション
(伝わらないよなこの感じ…)

少なくとも私は軟弱で日和った
平和ボケした日本人で
アメリカ人に圧倒されて
すぐ踏み潰されてしまいそう
というような変なイメージ


こうして様々な刺激を受けて
私の心は回復していくのを感じる

元々の自分にこれでまた少し
近づいている気がする

楽しかったー
幸せだったー

誰がなんと言おうと
これが私の幸せで豊かな一日

こんな風にアートに触れたい人間だった
なんて想像もしていなかった

非常に有意義な有給消化であった

1000円で庭園も博物館も
あれだけの広大な敷地と
美術品の数々を堪能できるなんて
むしろ申し訳ないから
値上げした方が良いですとすら思う
東京国立博物館

最高!
また行きます

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