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「InDesign関連」 個人的オススメ書籍・9選

こんにちは、DTPオペレーターのあきづきです!
最近いろいろなオススメ書籍を紹介する中で、InDesign本の紹介は一度もしていなかったことに気がつき。
今回は、InDesign本に特化したオススメ書籍を紹介していこうと思います!

「InDesignの基本操作を学びたい」方にオススメ

初心者からちゃんとしたプロになる
InDesign基礎入門

(森 裕司さん)

InDesignの概要や基礎的な操作が紹介された書籍。
森さんの書かれる本は、どの本もとてもわかりやすいのですが、この本特有のオススメポイントは「少しずつ読み進めやすい作り」になっていること。

表紙に「1日30分からはじめる」とある通り、「少しずつ読む」ことを前提とした構成のため、各機能ごとでの所要読書時間が表記されており。
自分の空き時間に合わせて、1機能ずつ読み進められるのが本書の特長。

2022年現在、後述の「InDesignパーフェクトブック」を除くと、森さんの著書としては一番新しい書籍ということもあり。
これからInDesignを学ぶなら、まずはこの本」な書籍です。


「InDesignをより深く学びたい」方にオススメ

InDesignパーフェクトブック

(森 裕司さん)

前述の書籍は主に「基礎的な操作手順」に絞って紹介されているのに対し、こちらは専門的な操作も含めた機能まで幅広く紹介されている書籍。
2022最新版では、557ページという大ボリュームにも関わらず価格が1,980円と、情報量に対してのコスパがとんでもない一冊
毎年内容が更新されているので、常に最新内容で学べるのも魅力的です。

そんな本書を初心者向けとして紹介していない理由は、こちらは機能毎に紹介されているため、掲載順通りに読むと「基本操作」と「応用操作」が入り交ざった形で学ぶことになること。
どれも知っておいて損のない有益な知識ばかりなのですが、「これからInDesignを学ぶ」という観点で見ると、まずは基本操作だけに集中して学べる方が圧倒的にわかりやすく。
まずは先に前述の書籍で基本操作を学び、その後こちらで応用知識を学ぶ方が、より理解に繋げられるのでは、という意図から、こちらに分類。

「パーフェクトブック」の名前通り、他の書籍ではあまり見かけない機能も多数紹介されているため、中級者以上の方がInDesignをより深く学ぶ書籍としては、間違いなくオススメの一冊です。
 

組む。  - InDesignでつくる、美しい文字組版 -

(ミルキィ・イソベさん、紺野 慎一さん)

主に「文字」に関する機能・考え方ついて、詳しく紹介されている書籍。
題材にされている書籍が「文芸書タイプ」のため、フレームグリッドに特化して解説されており、フレームグリッドの考え方・理解度を深めたい時にオススメな一冊。

「二倍ダーシ」「アポストロフィー」「コンポーザー」「カーニング」など、他の書籍では比較的さらっと紹介があるような「文字組周りの内容」も紹介されていて、とても勉強になります。

2022年現在ではかなり入手困難な書籍なので、本屋で見つけたら即買いしても良いレベルの貴重な一冊です。
(オンライン書店の在庫確認には、書籍横断システムが便利)


「効率化のアイディアを学びたい」方にオススメ

神速InDesign

※2013年発刊:CS6 / CC版対応

超時短InDesign

※2018年発刊:CC2018版対応

どちらも「こんな考え方があるのか…!!」という「効率化のアイディア」がたくさん紹介された書籍
自分がInDesignコンテストに参加した年、時短テクニックや考え方を学ぶ上で一番参考にさせていただいた書籍です。

それぞれ発刊が2013年・2018年と少し古い本ではありますが、「効率化のアイディアを学ぶ」という観点では、今でも参考になるリファレンスが数多く紹介されていて。
DTP業務効率化を考える(学ぶ)上で参考にしたい書籍です。


「スクリプトで自動処理をしたい」方にオススメ

組版時間を半減する!
InDesign自動処理実例集

古籏 一浩さん

スクリプトの概要から始まり、InDesignでの使い方・作り方、記述例まで、幅広い内容が紹介された書籍。
基本となる短い記述から解説が始まり、そこに少しずつ内容を付け足していく形で紹介されているため、一つずつの処理内容を着実に理解しながら学べる構成となっているのが本書の特長。

まだ自分ではスクリプトを作れなかった頃、上司に「どうすればスクリプトが書けるようになりますか?」と相談し。
「俺は自動化作戦で学んだよ」とアドバイスをいただくも、もともとの経験値や読解力の問題か、この段階では習得まで至れず。
結果的にそこから約2年近く挫折し続けた自分…(汗

そんな状態だった自分がスクリプトを実際にかけるようになったのが、こちらの書籍で学んでから
約2週間程かけて、書籍の内容を「最初から最後まで全て直接書いて動かしてみた」ことで、ようやくスクリプト作成技術の習得に繋がりました。

そんな経緯から、InDesignスクリプト作成を学ぶなら、個人的にはこの本がまずはオススメ、な一冊。

一点注意が必要なのは、2009年発刊の書籍のため、今では仕様が変わったことで一部動かないスクリプトがあったこと。
※自分の場合は該当箇所を都度先輩に質問し、適時補完していただきながら学んでいました。

 

InDesign自動化サンプルプログラム 
逆引きリファレンス上下巻 & JavaScriptシリーズ

古籏 一浩さん

InDesignのスクリプトサンプルが紹介された書籍。
全て合わせると1,000件以上のサンプルスクリプトが紹介されており。
「この操作どう記述するんだっけ?」と迷った時の辞書代わりとして自分の場合は活用している書籍。

※こちらの書籍でもある程度基本的な概要紹介がされているので、もともとJavaScriptの知識がある方であれば、今なら最初からこちらで学んでも良いのかもしれません。


おわりに

一口に「InDesignの書籍」と言っても、「自分が作る誌面はどんな誌面か」で大きく「使い方」や「作り方」が変わる印象がある、InDesign
特に効率化の部分で言えば、下記3種類の手法が考えられる気がします。

1. 効率の良い操作をする
2. InDesignデータに効率化を設定する(仕込む)
3. 自動処理(スクリプト)で処理する

複数人でDTPされてる現場の方とよく話題に上がるのが、「フォーマットをどこまで仕込むか」問題。
作業者皆が同等の知識を持っている現場なら、いろいろ仕込むほど効率が上がることが多い、データへの仕込み作業。
一方で、作業者ごとの知識に差がある場合、時には逆に仕込んだ内容が悪さをして悪循環に働くこともあるのが、仕込みの加減が難しい大きな課題…。

ではスクリプトの場合は?と言うと。
誰が処理しても同じ結果を保ちやすい一方で、「仕様が変わったら改修が必要」となることも多く。
仕様があまり変わらない案件には凄く効果的ですが、たびたび仕様が変わる案件の場合、その度に改修が必要となるケースもちらほら…。

そんな経緯から、最適な効率化の手段というのは、ケースバイケースで。
一番良いのは、その時々の状況に応じた最善策を「適時使いわける」こと。
1〜3、それぞれ別々のアプローチ方法を持つことで、より柔軟な対応が可能になるため、今回それら3つの視点からオススメ書籍を紹介してみました。

以上、InDesign関連、個人的・オススメ書籍9選でした。
 

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