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240421 甘い暴力「スウィート・ペイン・ロックンロール」@柏PALOOZA 感想


セトリ

※公式Xより

※個人の感想です
※頭を振りながら見ているため、流れや言葉などの記憶は非常に曖昧です

タイミングがなかなか合わず、本ツアー初参戦となった柏。
ストーリーズによると、前日のヘヴンズロックさいたま新都心に続きソールド公演だそう。

始まる前からぎゅうぎゅうのため、ライブハウスのスタッフさんがあの手この手で詰めさせようとする。「ライブって前で見た方が楽しいですよ!?」には笑いが漏れていた。

定刻17:30スタート。甘い暴力のライブって18:30開演だった記憶があったので遡ると最近1ツアーごとに30分ずつ開演が早まっている模様。はやく帰れると遠征の幅も広がるのでかなり助かる。

楽器隊のセッションから、咲さんが登場して早速の「暴れ少女」からスタート。
楽器隊がツアー名入りのTシャツ、咲さんが暴狂Tにスカジャンスタイル。義さんがリーゼントではないおろした髪型。個人的には久しぶりに見れてハッピー。

今日はもうとにかく暴れて疲労で立っていられないぐらいド煽りされたい……と思っていたので、最初から暴れ曲でテンションあがる。

「イタイ女」に続いて、メンヘラゾーンが続いていく。
イタイ女のフリ、一番最初見た時は本当になにがどうなってる?と思ってた(悲しきおばば)けど、一度覚えると体が動いてしまうのですごい。

セトリ画像にはないけど、確か「使えね。」あたりの流れに「うるせえ黙れ」もあった記憶。そのへんずっと中指を立ててた、ような……。

「ぎゅうぱんなことはわかってんねん!💢」と言いながらも真ん中開けさせて咲さんがフロアに降り、始まったのは「どくいりきけん、聴いたら死ぬで」のWOD。モッシュにヘドバンと、短いながらも信じられない運動量の曲だ。

咲さんがバンギャルの波に飲み込まれすぎて文さんがステージから「あれ、咲どこおる?」と言っていた。そのぐらいもみくちゃで楽しかった。

「関東の女はぬるい!!!💢」みたいな煽りから(たぶん)「トドメ刺したる!」と「トドメ」に。攻撃力が高く、運動量もスパルタ曲なので大好き。
業界慣習や社会に斬り込み、煽り倒していく歌詞が最高である。

堕ちゆく様が見たいか
140文字の夢語ってろよ
お得意のDMで
媚びとプライド売ってみろよ

「トドメ」

君を救うことができるのは
あんな奴の軽い言葉じゃない

「トドメ」


「俺たちはプロモーションも大してしないし、PVもたくさんあるわけじゃない。でも“やらないこと“をしっかり選んできた」(みたいな)MCにもあったとおり、いわゆる通例通りではなく、音楽とライブだけで、背水の陣でやり抜く信念を貫く彼らだからこそ響かせられる歌詞だと思う。
(彼らはCD流通もしておらず、リリースイベントや撮影会等、ライブ以外のふれあいイベントを一切おこなっていない)

***

一転して落ち着いた空気から始まった「子どものように」は最新シングルの曲。甘い暴力の新たな魅力を感じられて、個人的に毎晩聴いてる。あまりにも好き。最初にハッチで聴いた時、宇多田ヒカルとかの歌?と思ったもんな。(褒めている)

咲さんのよく通る歌声をストレートに活かすこの曲の真骨頂はなんといってもラスト、完全にボーカルのみのアカペラで絶唱される「歌にできるよな 出会いでもなくて」「歌にできるよな 別れでもなかった」「なのにどうして」「なのにどうして」「こんなにこんなに」「胸が苦しい」。しっかりとクリアな発音で、1フレーズずつを切る歌い方で、力強くも切ない響きだった。

音源でも必聴パートだが、ライブだと、咲さんの気持ちの込め方も相まって泣いてしまいそうになる。全然こんな恋の経験ないのに、知らない記憶が蘇るんですよね……

ここで長めのMC。
あることがあったからの言葉じゃなくて、前もって話そうとメモしていた話だという前置きをしつつも、「俺に関係がある人でも、自分が自分であることをやめてしまった人がいる」「自分をやめた人、やめたくてもやめられなかった人」「どちらが正しいのかは俺にもわからない」「それでも、俺とお前が出会えた」「お前に、居て欲しいんだよ」と(いうような)言葉を感情的に漏らし、そういう想いを込めて作った曲だ、と紹介されたのは「傷口」

ああいつか こんな日もあったねと、
孤独が肩を押してくれたら
何もかもが汚れたけど
私は私を許せますか?
この傷口から顔を見せた
私のイノチよ 咲け

「傷口」

というラストパートの歌い上げに、この日のMCで伝えたかったことが込められてるのかなと思う。

***

軽快な音楽が流れて本日の茶番へ。全然まだ傷口の流れ引きずってるけど!?!?と思うが、楽器隊3人が激長リーゼントかつらをかぶって登場。マイケルあや、ジョニーよし、ステフけいという3人がお題に対して「いかにロックな答えができるか」というゲーム。 

千葉ということで

  • ディズニーランドでスペースマウンテンに並んでたら長蛇の列すぎて彼女の顔が曇って口数も減ってきた!どうする?

  • ランドで楽しく遊んだあと、帰り際に彼女が一言「シーがよかったな...」どうする?

  • 千葉県民のあなた。遊びに来た彼女が「千葉って何もないんだね」と一言。どうする?

という拗らせまくり彼女のお題が出されて、3人を唸らせていました。3つめのお題で義さんが「なんだってあるんだよ!💢」とキレて咲さんが「なんやねんそれ、キレただけやんけ!!!!」と突っ込んだり…

文「ディズニーだけじゃなくて鴨シーもあってシャチもいるよ」
啓「調べてきてるな!?」
文「え、シャチって名古屋と鴨シーにしかおらんのよな?」
客「(困惑)」
文「え!?なんか微妙な反応…!?」
という流れがあったり…
※知らんかったけど、本当に日本でシャチが見れるのは愛知と千葉だけらしい

最後は
啓「(チーバくんの顔真似)」
が一番ウケて、啓さんが優勝。
咲さんがめちゃくちゃ笑ってた。

文さんが「俺あんまシーとランドの違いわからんねん!」と嘆いたり、皆困るとすぐ下ネタに走ったりして咲さんに叱られたり、わちゃわちゃしてて面白かったです。

最下位は義さんで、スウィートペインにちなんで甘めの痛みというゴムパッチンをされてました。愉快茶番すぎる。
リーゼントカツラを外した義さんに咲さんが「イケメンに戻ったな……いや、戻ったっていうかリーゼントがいつもの姿か……」と呟いていたのがじわり。

***

茶番の流れのままに、咲さんが紙を持ってきて開くとそこには「恋の大運動会」の文字が。
この曲はラジオ体操から、ダッシュから、大縄跳び、パラパラなどありとあらゆる運動をさせられる。走るのとか恥ずかしいじゃん…と甘い動きをしていると、赤いハチマキを巻いた咲さんから「何をヘラヘラしとんねん!!?」「ヘラヘラすな!!運動しろ!!!」という檄が飛び、は、はい、すみません……!という気持ちで走る。これも記憶にないはずの青春の1ページが蘇る。甘い暴力のライブはある種のロールプレイングである。

「イカせて欲しい」からは怒涛のバイオレンスゾーン。「玩具にして」は当初(仮)で公開されたこともあり激しい曲調のわりにフリのない曲だったが、サビジャンプになってた。この曲はハードながら生々しい色気もあり、ギターソロが最高にセクシーでよい。

確定演出なしで「無修正」が始まったため喜び遅れる私。なんだろう「無修正」って本当に楽しいんですよね……咲さんが「お前の大好きなヘッドバンギングや!」というたびに、いやいや、そんな好きとかじゃないですよ🖐️と思ってたけど、実際めっちゃ好きなのかもしれない……ヘドバンにジャンプと全身が休められず、しばかれている感が強いのが良い。

「スウィート・ペイン・ロックンロール」はツアータイトル曲であり、本ツアー初参戦の私は初めて聴けた曲。これも楽しい!
「玩具にして」をもっとライブでノリやすくした感じ。「スウィート・ペイン・ロックンロール!」と叫んだあとのサビジャンプへの流れが気持ちいいし、ヘドバンパートのリズムの刻み方も最高。存分にフッフーした。

※公式Xより

もうライブもクライマックス。「お前の全てを曝け出せ!」「もっと、その痛みを曝け出していけ!」「その“激痛”を!」と始まる「激痛」

「俺たち4人がキラキラしてる姿見て、お前もまた頑張ろうって思えるだろ」「俺たちがこの7年間ずっと、この日のために、この日だけのために、燃やし続けてきた、“心の温度”を──」という叫びから「心の温度」

支えていたつもりが
支え続けられていた

「心の温度」

出来れば一緒にいたい それが本心さ
いつまでも変わらない 唯一の答えさ
だけどいつかその時が来たのなら
だけどいつかその時が来たとしても

「心の温度」

この曲は甘い暴力というバンドとファンの関係性がよく表現されている曲だと思ってて、ともすれば退廃した共依存になりそうな関係を良い意味で線引きしている気がする。このフレーズのおかげでいつか来るその時に対しても悲観的にならないでいられるし。

Apple Musicでは比較的下の方にいるんだけど本当に私は甘い暴力のこういうアツいメッセージストレート系ソングが大変好きなためどんどん出して欲しい。(「どうせ死ぬ」とかね。)

本当にラストスパートで「ヒス症」「勝て」と畳み掛ける。この2曲はもう恥を捨てて暴れ跳んだもの勝ちである。半袖でも汗だくだった。
サヨナラ!の声と共に19:24終演。
マイクの調子が悪くて少し悔しそうだった。

「柏パルーザでの単独公演は2回目。俺はこういうことで嘘言わないんだけど……今日また最高値を更新しちまったなあ!」という咲さんの言葉通り、最初から最後までかちあげまくりで最高に燃え上がった公演でした。

時系列忘れたけど、ぎゅうぱんなの分かって来てるんやろ!?💢という煽りをしつつも、ちゃんと後ろを気遣い、ジャンプやモッシュのあとは前に詰めさせる咲さんは本当はいつもフロアにいるんじゃ?と思うぐらいバンギャルの動きをよく分かってるなあと思う。

そしてこちらが心配になるほど、もはやステージ上で灰になるのではないかと思うほどアグレッシブで魂を削るステージを見せる甘い暴力。ステージの上も下も信じられない運動量で暴れ倒せるのが彼らのワンマンの魅力である。

この日も18日仙台、20日埼玉、21日千葉と移動含めかなりカツカツのスケジュールのなか「今日が一番調子いいかも」と言い放ち、絶好調のパフォーマンスだった。感謝。

会場を出ると大粒の雨で、そんななかでも物販に長蛇の列ができていた。私も感謝の気持ちでチェキを買って帰宅。

また近いうちに行きたいな〜。

おわり

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