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5分でわかる賢者と愚者の違い!知性の目的の差異

賢者と愚者を判断するにあたっては、知性の有無を考えるよりも知性の使い方について考えた方がいい。
賢者はより知性が求められる大きな目標を常に追うが故に、より大きな知性を体得することになるのだ。

愚者の知性の目的

個人利益主義
己が利得を得るために知性を使う。
騙しやら脅しやらに使われることもよくある。
基本的に反社会的で、「万人の万人に対する闘争」であると言える。
最終的には自らが大損することもしばしばだ。
基本的に己が利得を得るためには、楽な方法を繰り返すだけでいいため、知性以外の能力も発達しにくい。
ハンナ・アーレントはアイヒマンのことを「凡庸な悪」と述べたが、愚者の知性はまさにこの類のものだろう。
実は、個々人の資本の蓄積の最大化を目的とする資本主義社会は、愚者の知性を増やすシステムである。

賢者の知性の目的

公共利益的
公共社会を繁栄させるために知性を使う。
実体を視切って、工夫を繰り返す。
科学技術は賢者の知性である。
他者から奪うことよりも、自らで創ることの方が難しい。
逆説的な話だが、自らで創ることが出来る者は、必要があれば他者から奪うことも容易に為し得る。
基本的に社会的で、国家公共を発展させるものであり、政治的な思考でもある。
最終的には自らが得を出来ることも多い。
大きな目標を達成するためには、知性以外の能力も多く必要なので、あらゆる能力が発達する。
吉田松陰は英雄のことを「狂気の人」と述べ、ニーチェは「超人」と述べた。
国家全体の産業能力の総和を高める産業主義社会は、賢者の尽力なしには成立し得ない。

教育の目的について

社会に賢者を増やすことが目的なのだから、知性を与える以前に、まず知性の使い方を諭すべきだ。

参考文献


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