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「踵」

今日は「踵」について話そうか。踵ってね、「かかと」や「きびす」とも言われているんだよ。昔の人たちはね、「引き返す」って言わずに、「踵を返す」と言ってたんだ。この言葉の観察力と表現力には、本当に感服するよね。

踵って動作の起点になるから、踵が反対に返ると全身が方向転換するんだ。体育の授業でやる「回れ右」みたいなものだよ。踵にはね、体の重心が重なっているんだ。だから、足には「重」と書くんだよ。

そしてね、踵は身体運動の力点として、とても重要な役割を担ってるんだ。足関節はね、第二のテコであり、力のテコ(母趾球を支点として)で、力点の役割を担って、体の重みを支えているんだ。

力点である踵、「重」、支点である腰、「要」、ここに体の重要な役目があると紐解くことができるんだよ。足腰が弱るって言うのは、実は踵と腰のことを指しているんだよね。筋力のことではないんだ。

だから、踵と腰の使い方が本当に重要なんだ。力が弱い人は、足腰がしっかりしていなくて、小手先の動きでは力が出ないんだよ。踵の動く力が腰に伝わって、腰の使い方が腕を動かすんだ。

力が弱いと感じる人はね、筋力よりもテコを意識してみてほしいんだ。きっと、体を動かすコツが掴めるはずだよ。


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