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公衆衛生学大学院MPH合格体験記~後編~

こんにちは、ふわです。MPH合格体験記の後半戦を書いていきたいと思います。前編はこちらになります。

さて、こちらの記事では「働きながらどのように受験の準備をしたのか?」や「受験はどんな感じだったのか?」について、まとめていきたいと思います。

ざっくりとまとめると、5か月間、以下のような流れで準備を進めました。


5月:試験・面接内容の確認(オープンキャンパス・大学院HP)

まずは最終的な目標を知るところから!ですね。大学院受験の試験・面接内容を確認していきました。
この段階では受験校を絞っていなかったため、複数の大学院の試験・面接内容の情報収集をしました。そのほかに、受験生にどのような知識や能力を期待するかもメモを取るようにしていました。どの大学院に進んだとしても、通う前に習得しておいた方がよい考え方や知識を事前に知っておくことは有意義であると思っていましたし、実際にこの時点で幅広く情報収集をしておいたことが次の学習内容を考えるうえで役に立ったので、よかったなと思っています。

6~7月:公衆衛生の勉強・出願準備

最終的な目標を知った後は、早速出願準備ですね。私はそれと並行して、公衆衛生の基礎知識をつける勉強期間を2か月程作ることにしました。受験した大学院の試験内容には基礎知識を直接問うような問題はありませんでしたが、以下の2つの理由から今のうちにやっておいた方がよいなと思いました。

1.具体的な志望動機の作成や面接の準備をするためには、公衆衛生学の基礎知識が必要であると考えたため
2.大学院の研究と仕事を両立する前提での進学であり、進学後の学業の負担を小さくしたいと考えたため

具体的な勉強法

私は統計に苦手意識があったので、基礎的な統計の知識や考え方を学びなおすことにしました。加えて、最近の公衆衛生の話題や論点に通ずるため、論文・関連書籍を読むことにしました。仕事がある平日は苦手なことに取り組むハードルが高すぎて頑張れなかったので、平日は論文を読んで、休日にまとめて統計の学習をしていました…。
実際に使用した書籍やジャーナルを以下にご紹介します!

統計関連の書籍

1.統計検定2級対応 統計学基礎

2. 統計検定2級 公式問題集

以上の統計検定関係の書籍は、統計の基礎知識(大学教養レベル)を習得するために使用しました。

3.医療統計セミナー

より実践的に、論文に出てくる統計手法を理解するために活用しました。内容も面白く、おすすめです!

公衆衛生の論文・書籍

1.論文

The New England Journal of MedicineJAMA Network等のジャーナルから気になる(短めの)論文を1日1本読んでいました。

2.公衆衛生がみえる 2022-2023

上記の論文を読みながら、その領域の背景情報を知りたい時に辞書的に活用していました。

3.     EBM公衆衛生第3版

アメリカの公衆衛生大学院でも教科書として使用されている本の日本語版です。EBMの考え方、実際のケースへの適応例等を学ぶことができました。国際色豊かなケース紹介があり、おすすめです。

上記の学習と並行して、出願準備としては推薦状の依頼をしたり、志望動機を自分の中で掘り下げたり… 後から考えるとこの時期が一番忙しかったかもしれません。

8~9月:試験・面接の練習

8~9月は、実際に受験校の出題方式に沿った準備の期間としました。平日は公衆衛生の論文を読むのを続けながら、私が受験した大学院では英語が必要だったので、休日に英会話に通ったり、英作文の練習をしたりして、英語でアウトプットをする機会を増やすことを心掛けました。
英作文の練習には以下の英検1級ライティングの参考書を使用しました。

以上の準備を一通りして、いざ9月に受験→合格することができました!当日は久々の受験ということもあり緊張しましたが、途中の休憩時間には周りの受験生と話したり、お菓子を食べたりして緊張をほぐすことができました。大学受験とは違って、これまでの経験や自分の意見をアウトプットすることが求められるので、アウトプットの練習はもっとしておいたらよかったなと思いました。

受験準備の仕方は人それぞれだと思いますが、あくまで1例として、これからMPH受験を検討されている方の参考としていただけたらうれしいです!

ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!
これにて、MPH合格体験記は完結です。

【更新履歴】
2024/02/10 初稿投稿

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