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医薬品関連業務に従事する「ゆる」と「ふわ」が提供する学問、大学院情報発信noteです!宜しくお願いします! 【ゆる:東大博士卒(生物学、統計検定1級)/ ふわ:東大薬卒(TOEIC975)】

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  • ゆるふわ統計学

    ゆるふわが提供する統計学関連記事をまとめています。

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ゆるふわnote サイトマップ

こんにちはゆるふわです。 このnoteでは公衆衛生学、生物統計学、数理統計学に関する情報を発信しています。詳しくは自己紹介記事 をご参照下さい。初稿から2か月ちょっと経ち記事が少しずつ増えてきましたが、投稿順にあまり秩序がないので本サイトマップ記事で整理したいと思います! ゆる数理統計、ベイズ統計、深層学習、統計プログラミングについて、主に生物学研究の観点から解説しています。 数理統計学 統計検定 統計検定1級合格体験記 仮説検定 t検定を掘り下げる 仮説検

    • パラメトリック検定 vs ノンパラメトリック検定~中編~

      こんにちは、ゆるです。パラメトリック検定 vs ノンパラメトリック検定の中編ということでいよいよノンパラメトリック検定が登場します。中編の理解には前編の内容が必要になるので、まだ読んでない方は前編から読んで頂けると嬉しいです! 今回の記事では以下の書籍を参考にしました。 前編のおさらい前編で扱った中でも重要な項目に再度触れます。 仮説検定において、$${p<0.05}$$といったように有意となる閾値を設定すると思いますが、その意義を考察する上では第1種の過誤について考えな

      • パラメトリック検定 vs ノンパラメトリック検定~前編~

        こんにちは、ゆるです。最近はふわが公衆衛生大学院の記事を書いていたので久しぶりの投稿となります。 前回は仮説検定における後決めの危険性と題して、帰無仮説下で$${p}$$値が従う分布と第1種の過誤率の関係について触れました。 今回も前回と同様仮説検定をテーマに扱い、皆さんが一度は考えたことがある、パラメトリック検定($${t}$$検定など)とノンパラメトリック検定($${wilcoxon}$$の順位和検定など)のどちらを使うべきか、なぜそちらを使うべきかという問いに対する

        • 公衆衛生学大学院MPH合格体験記~後編~

          こんにちは、ふわです。MPH合格体験記の後半戦を書いていきたいと思います。前編はこちらになります。 さて、こちらの記事では「働きながらどのように受験の準備をしたのか?」や「受験はどんな感じだったのか?」について、まとめていきたいと思います。 ざっくりとまとめると、5か月間、以下のような流れで準備を進めました。 5月:試験・面接内容の確認(オープンキャンパス・大学院HP)まずは最終的な目標を知るところから!ですね。大学院受験の試験・面接内容を確認していきました。 この段階

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        • ゆるふわ統計学
          4本

        記事

          公衆衛生大学院MPH合格体験記~前編~

          こんにちは、ふわです。初めての投稿になります! MPH受験に向けて準備をしていましたが、この度(2か月前に)無事合格をいただきました!ということで、MPH受験体験記を書いていきたいと思います。こちらの記事では前編として、まずは「MPHって何?」「なんでMPH受けようと思ったのか?」「受験先はどうやって決めたのか?」について書いていきたいと思います。 私の経験から学んだことをまとめると… ・MPHは入学したいと思ったらその入学希望時期の約1年前には準備開始が重要。オープンキ

          公衆衛生大学院MPH合格体験記~前編~

          仮説検定における後決めの危険性~後編~

          こんにちは、ゆるです。前回は仮説検定におけるサンプルサイズ後決めの危険性について扱い、帰無仮説下において$${p}$$値が$${\mathcal{U}(0, 1)}$$に従うこと、そしてp-hackingにおいてはその分布が変化することで検定の第一種の過誤率が変化することを述べました。 後編ではそもそもなぜ帰無仮説下で$${p}$$値が$${\mathcal{U}(0, 1)}$$に従うかについて扱いたいと思います。今回の記事は実務上は意識する必要のないことではありますが、

          仮説検定における後決めの危険性~後編~

          仮説検定における後決めの危険性~前編~

          こんにちは、ゆるです。前回の投稿からかなり時期が空いてしまい申し訳ありません。今回は仮説検定の正しい使い方について触れていきたいと思います。 本記事を作成する上で、仮説検定の概念については以下の2冊の書籍を参考にしました。 また本記事では乱数を用いたシミュレーションを行いますが、その際には以下の書籍を参考にしました(本記事で扱うpythonと違い、Rをベースにした書籍である点ご注意ください)。 導入生物学では論文内にあるデータの確からしさを担保するために仮説検定がよく用い

          仮説検定における後決めの危険性~前編~

          不偏分散はなぜn-1で割るのか

          こんにちは、ゆるです。前回の記事から少し時間が空いてしまいましたが、今回は不偏分散について扱いたいと思います。この不偏分散も何となくのイメージで使用している方が多いのではないでしょうか?今回は推定量の不偏性に触れつつなぜ$${n-1}$$で割るのか、$${n}$$や$${n-2}$$ではダメなのかについて書いていきたいと思います。今回の記事を執筆するにあたり、以下の書籍を参考にしました。 導入ある分布から得られた標本$${X_1, X_2,…, X_n}$$を用いてその分布

          不偏分散はなぜn-1で割るのか

          統計検定1級合格体験記

          こんにちは、ゆるです。本日は統計学についてではなく、統計検定(仮説検定ではなく英検、漢検といった方の検定です笑)について記事にしたいと思います。特にゆるが統計検定1級合格までに行ったことを書く予定です。 ゆる自身は研究のバックグラウンドが分子生物学だったり、統計数理は1年目に不合格だったりと、決してもともと統計や数学が得意というわけではなかったのでその立場からも皆さんのお役に立てたら嬉しいです! 統計検定とはこの記事を見て頂いている方々には不要かもしれませんが、そもそも統

          統計検定1級合格体験記

          t検定を掘り下げる~後編~

          こんにちは、ゆるです。前回の投稿から2週間空いてしまいました…。本業との兼ね合いや自分自身のインプットを続けると週1というのは中々ハードですね(完全に言い訳です)。 さて、t検定について過去2回にわたり扱ってきましたが今回の後編で終わります。前編からここまで、長い道のりを辿りましたが、ようやく本記事で2群の平均値の比較を行うt検定を扱います。生物系、医療統計、またほぼ全ての分野でも有意差を示すときのスタンダードになっているかと思います。 本記事は前編、中編の内容を踏まえている

          t検定を掘り下げる~後編~

          t検定を掘り下げる~中編~

          こんにちは、ゆるです。前回t検定に関する記事を書きましたが、「t分布出てこないじゃないか!」という感想で終わってしまった方も多いかもしれません。本記事では1群の平均値の検定(分散未知)について扱い、いよいよt分布が出てきます。 もしまだ前編を読まれていない場合は、前編から読んでいただいた方が理解が深まると思います! 本記事を作成する上でt検定やt分布の枠組みに関しては以下の2つの書籍を参考にしました。 また、本記事では乱数を使用したシミュレーションを扱いますが、モンテカル

          t検定を掘り下げる~中編~

          t検定を掘り下げる~前編~

          こんにちは、ゆるです。自己紹介を除いた初記事となりますが、その記念すべき記事は、t検定について触れたいと思います。t検定は生物学の研究者が何気なく使う仮説検定の一つですが、深く考えずにExcelなどの関数で判定するだけになってしまっている方が多いのではないのでしょうか?そこで統計学の観点から、t検定とはそもそも何か、どういう特徴があるのかについて触れていきたいと思います。この記事で「t検定について完全に理解した」という方は出ないと思いますが(なぜならゆる自身完全に理解している

          t検定を掘り下げる~前編~

          自己紹介

          はじめまして!「ゆる」と「ふわ」が提供するゆるふわnoteです!自身がこれまで学んできたことをアウトプットする場として統計学や公衆衛生学をはじめとする学問や大学院に関する情報を発信していきます!(なので内容はどちらかというとゆるふわではありません笑) 第一段として、このnoteでは経歴や専門性に関する自己紹介をしていこうと思います。 経歴ゆる 分子生物学が専門の東大博士卒です。現在は製薬企業で創薬研究に従事しています。修士課程のころから統計学やプログラミングに強い興味を持