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公衆衛生大学院MPH合格体験記~前編~

こんにちは、ふわです。初めての投稿になります!

MPH受験に向けて準備をしていましたが、この度(2か月前に)無事合格をいただきました!ということで、MPH受験体験記を書いていきたいと思います。こちらの記事では前編として、まずは「MPHって何?」「なんでMPH受けようと思ったのか?」「受験先はどうやって決めたのか?」について書いていきたいと思います。

私の経験から学んだことをまとめると…
・MPHは入学したいと思ったらその入学希望時期の約1年前には準備開始が重要。オープンキャンパスは大体春(4~5月)に開催されることが多いです。
・公衆衛生の大学院には、「専門職大学院認定大学」と「専門職大学院非認定大学」がある。進学先が教育訓練給付制度の専門実践教育訓練の対象となるかも要check!

以下に詳細を記載したので、興味ある方ぜひ読んでくださったらうれしいです。


1.MPHとは

MPHとは、Master of Public Healthの略称で、公衆衛生学修士(専門職)のことです。日本では認知度はまだそれほど高くはない(MBAは知っているけど、MPHって何?と聞かれる確率が100%)ですが、欧米では特に歴史が古く、公衆衛生分野のプロフェッショナルを育成する専門職学位として知られています。
MPHを取得できる大学には実は2種類あります(「専門職大学院認定大学」と「専門職大学院非認定大学」)。今回私が受験したのは、前者の「専門職大学院認定大学」で、文部科学省から専門職大学院として認定されている大学です。日本ではまだマイナーなMPH、この「専門職大学院認定大学」はなんと全部で5校(東大、京大、九大、帝京大、聖路加)だけなんですね…!なぜ「専門職大学院認定大学」を受けようと思ったのか、そのあたりは3項で触れていきたいと思います。

2.MPHを受験しようと思ったきっかけ

周りに社会人博士をとる方が多くいたのですが、ふわはもともとそんなに研究が大好き!というタイプではなかったので、いつかキャリアを考えたときに博士の学位が必要になるのかな…?などとぼんやりと考えていて、積極的に社会人学生になることを考えていたわけではありませんでした。そんな中会社で、ふと「MPHって最近ちょっとずつ話題になっているよね、ふわさん興味ない?」とお声掛けいただいたのですね。「MPHって何それ…?」状態だった私は、博士課程のことかと思い、「あ…調べてみます!」と曖昧に答えたのがMPHとの出会いでした。
調べてみると、(あたりまえですが)博士課程ではなく公衆衛生の専門職修士課程ということがわかりました。いくつか論文を読んでみると、集団の健康にアプローチする学問で、バックグラウンド(薬学)とも仕事とも通ずるところがあり、少しずつ興味がわいてきました。もともと薬学の学位を持っているので、次の進学先として医学部や薬学部の博士課程に進学することも並行して検討しました。ただ、現在の自分のモチベーションとして、「研究したい」よりも「新しい知識やスキルを得たい」の方が強かったこともあり、博士課程ではなく、MPHを受けてみようかなとやんわり決心するに至りました。

3.進学先の検討

さて、MPHを受けようと決めたのが5月初め。そこから進学先を検討するため、オープンキャンパスを探し始めましたが、なんとオープンキャンパス実施時期がもうすぐそこ!いそいそと5月に2校のオープンキャンパスに参加しました。最終的に仕事と受験準備の両立の観点から、働きながら通えること、「専門職大学院認定大学」であることを条件として、受験校を1校に絞りました。
「専門職大学院認定大学」について、ここで改めて簡単に説明したいと思います。「専門職大学院認定大学」とはその名の通り、専門職大学院として認定されている大学です。この専門職大学院認定大学をなぜ選んだのか。それは専門職大学院としての認定のために審査が必要とされているため、基準の高い教育を受けられると考えたことももちろんですが、「専門職大学院認定大学」のいくつかの大学は教育訓練給付制度の専門実践教育訓練の対象となることも魅力の1つでした。教育訓練給付制度は、働きながら指定された教育訓練を受けた場合に、その受講料の一部の支給を受けることができる制度です(教育訓練給付制度)。働きながらMPHを取得することを考えている方は、この制度の対象か否かという観点もふまえて、進学先を検討してみるのもよいかもしれません。

以上、こちらの記事では、「MPHって何?」「なんでMPH受けようと思ったのか?」「受験先はどうやって決めたのか?」をまとめてきました。後半の記事では、実際の受験準備について記載したいと思います。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!次回もよろしくお願いします!!

【更新履歴】
2023/12/30 初稿投稿
2024/2/10 後編追加

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