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インドに来てから体験したかった小さな望みが叶う

一応前回の続きですが、内容に関連性はないです。

交通整備おじさまのおかげ?で無事に目的地のショッピングモールに到着。

インドに来てからヘビロテしているボディクリームを買うために服屋さんのレジに並んでいた時のこと。

いや、並んでいるというか、レジが3台あって左端と右端の2台稼働しているが、どこに並ぶべきかわからず、なんとなくの場所でレジが空くのを待っていた。

私はだいたい並ぶ場所がわからなかったり、日本人らしく律儀に並んだりして、だいたい抜かされてしまうパターンが多い。

この日も私より後から来た女性に抜かされそうな雰囲気がプンプン。

抗議をする時もあるけれど、今回は諦めモードに気持ちが傾いていた。

すると、そんな私に右端のレジでお会計中の男性が気づく。

男性のお会計はまだかかるようで、先に終わりそうな左端のレジに行くようにジェスチャーをしてくる。

男性の言う通りにするもためらっていると、男性が私のお会計を先にするように店員さんに指示してくれた。

そして、男性は私に話しかけてきた。

日本人?と聞かれたので、だいたい中国人に間違えられる私は、嬉しくてテンション高めにイエスイエス!と答える。

そうすると、男性はコンニチハ!という挨拶の後「私、少し日本語話せます」と色々私に話しかけてきた。

私に対して
なぜこんなところにいるのか
夫の勤め先はどこか
今どこに住んでいるのか
私の名前

そして男性について
今日は奥さんと娘さんと買い物に来た
仕事で神戸に行ったことがある
日系企業に勤めている
男性の名前


そんな話をした。


男性は日本語がカタコトだし、私は英語がカタコト。
こんなに実用的なルー語あるだろうか!というくらい、日本語と英語がごちゃ混ぜのルー大柴さんのような会話だった。

そして、その後、私が地味に憧れていた展開が訪れる。


「私の奥さん、娘とあなたのご主人と一緒に食事に行きましょう!連絡先を教えてください」



私の住む地域は、まだまだ外国人が珍しい。
だから街を歩いていたら写真を求められることが多いらしい。

また、話が盛り上がると、スグ連絡先を聞かれたりすることもあるらしい。


が、半年も住んでるのに、私はまだその経験がない。

髪はガッツリ茶色に染めてるし、どちらかというと日本人にしかウケない顔立ちなのもあるかもしれない。

私もみんなみたいに写真撮ってくださいって言われたり、連絡先交換しようって言われたりしてみたい!

そんな小さな望みの1つがとうとう叶ったのだ。



そこへ男性の奥さんと娘さんが登場。

奥さんも少しだけ日本語が話せるようで、優しい笑顔でコンニチハ!と挨拶してくる。

娘さんは中学生か高校生くらい。
思春期だからなのか、ご夫婦に比べると愛想は良くない。
が、めちゃくちゃ美人さん。



あれ?なんかめちゃくちゃ素敵なご家族じゃないか!と一気に心を許した私は、その男性と勢いで連絡先を交換した。




けれども本当に食事に行くかは別問題。

予想はしていたけれど、夫は反対だった。

また、男性が勤めているという日系企業の名前もピンと来なかったので、失礼と思いながら調べてみたけど見当たらない。

こんな田舎にくる企業は限らているので不思議だ。

男性から嘘をつくとか騙すとかは一切感じなかったので、日系企業と取引があるだけで勤め先は日系企業じゃないとか、私が何かを聞き間違ったのかもしない。


夫は恥ずかしがり屋とか忙しいということにして、面白そうだから私だけで男性ご家族とごはん行ってみる?とも考える。


が、数日悩んでるうちに、男性の名前の読み方や綴りがあってるのかもだんだんわからなくなっていき、結局私は男性に連絡はしていない。
そして男性から連絡が来ることも一切ない。

ひょっとしたら男性ご家族と食事に行くというおもしろい世界線もあったかもしれないけれど、私はどちらかというと「連絡先を交換する」という体験をインドでしたかった。

なので、気軽に連絡先交換はするけどそれっきりという方が個人的にはありがたいし、今回の結末はこれで満足している。

この勢いで「一緒に写真撮って」も体験させてくれ!と願った私だ。

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