先回りしたのに「あれれ?」なことばかり
日本にいると先回りして考えて行動することは当たり前だ。
気遣いなどが苦手な私だって、先回りして行動することはある。
が、インドでは先回りすらもあまり意味がないかもしれない。
それってOKって意味じゃないの?
先週金曜の出来事。
マンションの管理人さんが我が家に用があるらしく、アポを取ろうとしてきた。
急いでいるようだったけど、その日は私の体調が悪く対応できそうにない。
翌日の土曜は外せない予定があったため、夫婦そろって家にいる日曜を指定した。
「Fine with me!」と言われたので、当然日曜に来ると思っていた。
が、日曜の夕方になっても彼は来ない。
正直言うと私たちは管理人さんに用がないので、来なくても別に問題はない。
けれども私の体調のせいで金曜に対応できなかったという罪悪感が少しある。
しかも今までの彼を見ている限り、アポを取ったことを忘れていそうな気もする。
考えた末、いつ来るのか連絡をしてみた。
「もうすぐ行くよ」とかそんなゆるい返事が来るだろうと思っていた。
そうしたら、まさかの
「日曜も月曜も休みだから火曜に行くよ」という返事が。
あれれ?「Fine with me!」って日曜はOKだよ!って意味じゃなかったの?
ていうか金曜の時点で自分が日曜にお休みかどうか知らないの?
いや、仮に急な休みだったなら普通は相手に連絡を…と少しモヤモヤする。
私の頭はハテナでいっぱいだった。
私のメッセージ見たんじゃないの?
もう1つ不思議なことがドライバーさんとのやり取りであった。
その日は私一人の外出で、いくつか行きたい場所があった。
いつも行きたい場所を口頭で伝え、ドライバーさんがGoogleマップで調べて連れて行ってくれるけれど、調べるのがいつも大変そうだった。
そのため今回は事前にドライバーさんに
行く順番、行先の名前、GoogleマップのURL
”状況によっては行先を変更するかもしれない”というコメントを添えてメッセージを送った。
事前に私の行く場所をチェックしておいてほしい
検索すると大変なのでURLをクリックするとスムーズだよね
という私なりの意図があった。
一応既読にはなったが、返事がない。
念のためドライバーさんが迎えに来た時に「メッセージ見てくれた?」って聞いてみると、ニッコリ笑って「見たよ」と返事があったので、安心して車に乗り込む。
が、乗り込んだ途端「今日行く場所を教えてくれ」と言われる…。
あれれ?メッセージ見てくれたんじゃないの?
私は自分のスマホでメッセージの送信画面を開いて「私、ちゃんと送ったよね?」というアピールも込めて、ドライバーさんに見せる。
ここでドライバーさんが私からのメッセージを自分のスマホで再度確認し、GoogleマップのURLを開いてくれることを期待していたのだけれど…。
ドライバーさんは自分のスマホで私のメッセージを確認することはなく、いつも通りGoogleマップで行先を検索する準備をしている。
あああああ。そうか。
わかりにくかったんだね、ごめんよ…。
彼にメッセージを送ったという事実を私の頭から一旦抹消した。
けれどもずっとモヤモヤしてしまう。
彼はGoogleマップの使い方を知らないのだろうか。
それならばGoogleマップの使い方を教えるべきだろうか。
メッセージはただ開いただけで読んでないのだろうか。
メッセージを送った意味をしっかり伝えた方がよかったのだろうか。
「事前に場所を教えるね」とは書いたけど、「事前に場所をチェックしてね」とは書いていない私がいけなかったのだろうか。
世の中の上司・先輩にあたる立場の人は、こうやって新人・後輩指導に悩むのだろうか。
だろうかの韻で頭がパニック。
…伝えるって難しい。
全てのインド人がこういうわけじゃない。
それなりのホテルやレストランに行けば、気遣いとサービスがすばらしい人もたくさんいる。
でも基本彼らは先のことや人の気持ちを考えて行動しないのだろうなと感じる。
私が考えすぎてしまうタイプなだけに、彼らの謎言動にあれれ?と拍子抜けしてしまうことばかりだ。
私はこういうことがあると、「この出来事が私に教えてくれることってなんだろう?」と考えるのが好きだ。
ドライバーさんの顔が浮かぶ。
私の頭の中で、彼は笑顔で「細かいこといちいち気にしてたら、人生つまらないよ」という。
きっと今回のあれれ?な出来事の教訓は「いちいち気にするな」なのかもしれない。
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