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キッシュを作ってみた話
パウンドケーキを作るときにいつも見ているレシピ本「お惣菜ケーキ」。
これの表紙&一番最初に乗っている料理がキッシュ。以前からぼんやり作りたいなあと思っていたのだけど、道具もないし、難しそうだし、と作るのを躊躇っていた。それに、キッシュはお店で買うもの、自分で作ってもあまり美味しくできないのではないかと思い込んでいた。
ちなみにこの本は、中学生の頃、母と相談して買ったは良いものの、全く活用していなかったため、一人暮らしする際に母の本棚からかっぱらってきた。今では持っているレシピ本の中でかなりヘビーユーズしている。あの時の私、ナイス。
ある時ふと、キッシュ食べたいし、作ってみようと思い立った。
足りない道具は二つ。タルト型と、キッシュのパイ生地を焼くときに使う重石。タルト型は製菓道具店で発見。重石は中々売っていなかった(こういうとき、日本の商店の品揃えの良さを痛感する)。
何かで代用できるのか調べたところ、お米や小豆、大豆を重石代わりにして焼けば良いとのこと。
パイ生地と一緒に焼くと、水分が飛んでしまうので、小豆は食用にはならないそう。お米は水を多めにして炊飯するか、リゾットなどにして食べるといいと書いてあった。大豆も重石として使った後でも食べられるらしい。
小豆はあんこやお赤飯にしたいし、大豆は私の料理レパートリーでは中々使う機会がないので、お米で代用することにした。
貴重な日本米ではなく、フィリピンの米を使うことにする。夫にもそちらを使うよう念押しされる。
まずはパイ生地から作る。
細かく切ったバターと粉類を合わせて、手を使いもろもろする生地をまとめ、折っていく。
冷蔵庫で1時間以上休ませ、伸ばして型に敷く。その後また30分ほど休ませる。休ませたあとはパイ生地の空焼き。
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キッシュの中身は、卵、エリンギ、しめじ、玉ねぎ、ベーコン、チーズで。
空焼き後すぐに中身を入れて焼いてもいいし、冷めた後に焼いてもOKとのこと。今回は十分冷ましてから、夜ご飯の時間に間に合うように焼いた。
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初めてにしては中々上出来で、自分でも嬉しくなった。
久しぶりにワインなんかも出しちゃって、クリスマスみたいな食卓になった。ワインだと、だらだら飲んでしまうので久しぶりにほろ酔いの気持ち良い食卓になった。ワインをそんなに飲まない夫は、ビールで。二口だけワインをあげた。
難しそうと思っていたキッシュ作りだけど、やってみたら意外と簡単だったのが今回の発見。淡々と丁寧に工程を重ねていけば美味しいものが作れるんだ。
やってみたら意外と・・ということって他にも沢山あるのかもしれないな。
このレシピ本を買った中学生の時の私は、20年後、海外生活しながらキッシュを作っているなんて考えてなかっただろうに。
コツコツと毎日積み重ねていったら、今は想像だにしていないことが起こるのかもしれない、とそんなことも考えついたキッシュ作りだった。
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