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#読書好き
読書記録009「エーゲ海に捧ぐ」池田満寿夫
ヘンリー・ミラー関連のブログで知って、興味をもち購入した。
はっきり言って表題作がいちばん読みにくい。表題作で挫折するひとでも、ほかの二編は面白く読めるということがあるかもしれない。
と、いうのも表題作「エーゲ海に捧ぐ」は、非常に構図のきっちりした図式的な作品であるからだ。主人公とふたりの女がアメリカの部屋にいる。そこで主人公は、日本の妻が掛けてきた電話を受話器越しに聞いている。この部屋
ヘンリー・ミラー関連のブログで知って、興味をもち購入した。
はっきり言って表題作がいちばん読みにくい。表題作で挫折するひとでも、ほかの二編は面白く読めるということがあるかもしれない。
と、いうのも表題作「エーゲ海に捧ぐ」は、非常に構図のきっちりした図式的な作品であるからだ。主人公とふたりの女がアメリカの部屋にいる。そこで主人公は、日本の妻が掛けてきた電話を受話器越しに聞いている。この部屋