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一瞬のひらめきが宝物で、あとはお任せ委ねてみる。

先週の金曜日に長野に住む友人から、
段ボールに沢山詰まった新玉ねぎが届きました。

ごろごろ土つきの新玉ねぎ。

段ボールの中で2段になっています。

これをポタージュにしたらどんなものかね…?

と早速、皮をむき玉ねぎだけで蒸し煮にしてみました。

それをミキサーにかけて、
ほんの少しの生クリームと牛乳を加え、
お塩で味付け…。

とても甘い!

これは一人占めしては勿体ないということで、
友人に店で使っても良いかと聞いてみたら…

お客様に喜んで頂けるのはありがたい。
ということでしたので、早速メニューを考える。

新玉ねぎのポタージュ
人参と新玉ねぎのサラダ
大豆と新玉ねぎの挽き肉ご飯
パプリカのピクルス
ヤングコーンのグリル が完成 。

休んでいたカフェを始めても、
当分の間はご飯はやらないでおこうと思っていたのですが、

突然届いた新玉ねぎのお陰で、
すんなりとメニューが浮かび…。

美味しいから皆にも食べてもらいたいなーと思い始めたらその想いが止まらない。

一瞬感じた “楽しい” を信じて
明日ご飯を出しましょうとなりました。

本来なら前もって準備したり、お知らをせした方が、お客様も予定が立てやすいでしょうし、
いらっしゃる人数もある程度見込めます。

でも、
それが出来ないのが私です。

前日に仕込んでいても、
朝になってちょっと違うなーと思ったら、
やらないのです。

それはもう誰にも知られないまま無かったことに。

そうやってこの店は今までやって来て、
お客様もそれに付き合って下さる。

またヨシミさんがなんかやってるぞと
温かい目で見守ってくれて、

だから私は一瞬の閃きを
信じることができるのです。

それでも突然の告知で
お客様に気が付いてもらえるかな…という不安が過らない訳ではなく。

また突然始めたり終わったり、
どんな風に思われるかな…

突然思い付いたメニューで満足していただけるかな…と色んな事を考えます。一応。

が、一瞬の閃きの中にはいつも宝物が隠れていて、
こんなことが出来るんだ自分は!という発見から、

美味しいとの出会い、
「ご馳走さま」の素敵な笑顔と出逢えるのです。

八百屋さんへ行って、
美味しそうなメロンを見つければ、

ではショートケーキを作りましょうとなり。

うちのショートケーキは硝子のカップ。

オレンジが美味しければ、マフィンに使ってみる。

なんか良さそう…の閃きを信じて行動出来たら、

あとは委ねて風まかせ。


そこには成功も失敗もなくて、
ただ選んで進んだ道だけが残る。

それで新玉ねぎが無くなれば、
このメニューは終了です。

お客様が沢山来てくれたから
このメニューを続けようもない。

また作りたくなったら作るのです。

そんな見切り発車する私に、
楽しそうだと思ってくれた人達が今のお客様達で、

ずっと一緒に付き合ってくれる人もいれば、
離れていく人もいます。

それはとても自然なことで、

今必要な人達が出逢って、楽しんで、心地よい時間が流れる。

焦らずに任せてあとは委ねるだけ。

こんな感じが理想です。

そして実は今週は、
北海道からアスパラが届いたんです。笑。

自分で食べて満足するのか、

なんだかキッシュにしたら喜んでもらえそうだな…なんて、そういう感じもしていますが。

さて、アスパラの運命はどうなるでしょうか。

まだ私にも分かりません。

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