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星くず拾いは丘の上

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《星くず拾い》コニスの物語です。全四話。
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星くず拾いは丘の上

星くず拾いは丘の上

 1・《星くず拾い》が家の中で傘をさした話

 コツ、ぱちん。

 コツ、コツン、ぱち、ぱちん。

 コツン、ぱちん。

 何か小さな音がして、コズミキ・コニスは目を覚ましました。薄暗い部屋の中、時計の針は、夜が明けきる少し前を指しています。

 コツ、ぱちん。

 また音がしました。どうやら窓に何か当たっているようです。うとうとと、再び眠りに落ちそうになったコニスは、ハッと目を開いて、細長い体を

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星くず拾いは丘の上(2話)

星くず拾いは丘の上(2話)

 2・丘の上に星くずを買いに来た男の話

 こっくりとした落ち葉の香りの秋風が吹き過ぎて、だんだんと透き通った冬の空気になりはじめた頃のことです。

 コニスは相変わらず、《星くず拾い》としてせっせと星くずの加工をしていました。形を整えて、みがきをかけて、特別な技をほどこして……。そうすれば、星や星くずは、誰の手でも扱えるものになるのです。

 自分の手の中で、星くずがどんどん美しくなっていくこと

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星くず拾いは丘の上(3話)

星くず拾いは丘の上(3話)

3・森の奥に落ちたからっぽの星くずの話

 次の星降りの日、やっぱりコニスは一歩出遅れてしまいました。

いつものように、みんないなくなった星降りヶ原でひとり、星くずを拾っていた時のことです。

「コニスさん、コニスさん」

 かぼそい、笛の音のような声が聞こえました。

「ん?」

 かごを抱えたまま、声がした方を振り向いてみても誰もいません。星降りヶ原の草はコニスの足首ほどの高さしかないので、

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星くず拾いは丘の上(最終話)

星くず拾いは丘の上(最終話)

4・《星くず拾い》が知らず知らず世界を救った話

 もうすぐ年越しの日という頃、コニスはマントをつけて森を散歩していました。

 冬の森の中は日に日に空気が冷たくなってきています。薄絹をピンと張ったような、耳がじんじんしびれるような、そんな森が、コニスは大好きでした。ひやりとする空気を吸っていると、どこまでも歩けるような気がします。

 だからでしょうか。コニスは気付かないうちに道を外れて、森の奥

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