おいしいトンテキの作り方。
トンテキの作り方を書きます。
トンテキとは、豚のステーキのことです。
調理方法は焼くだけです。
ですが、美味しいトンテキを作るには心意気が大切です。大切な人を想いながら、トンテキを作りましょう。
まず、冷蔵庫を開きましょう。
豚のステーキになりそうなお肉があるか確認しましょう。なければ、すぐに買いに行きましょう。
トンテキ用のお肉は、スーパーで豚の厚切りロースと記載されてるものです。トンカツ用のお肉としてよく売られています。
しかしながら、あなたがステーキっぽいと思えば、それはもうトンテキ用のお肉です。この際、細かいことは気にせずいきましょう。
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はい、目の前にトンテキになりそうなお肉がありますね。
それではレッツクッキンです。
まな板の上にお肉を乗せましょう。そして、棒でも包丁の腹でもなんでもいいので、豚肉をしばきましょう。豚肉をしばくことによって、筋繊維がほぐれて柔らかく仕上がるそうです。が、この際立派な理由なんていりません。
しばきたければ、しばけばいい。
揉みたければ、揉めばいい。
キスしたければ、キスすればいい。
要は愛情です。
豚肉と愛情のあるコミュニケーションを取りましょう。
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お肉に愛情を注いだところで豚肉をテキトーな幅に切っていきましょう。切らずにバチコーンとフライパンの上に打ち込むのもありです。しかし、私は、食事中にナイフを使うのがめんどくさいので、この時点で切っちゃいます。火の通りも早いですしね。
よし。フライパンをあたためましょう。「このフライパンに指を触れたら、火傷しちゃうよね〜」って思ったときこそ、フライパンがあたたまった証拠です。お肉をフライパンに投入しましょう。
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さぁさぁ、豚肉がジュージューと焼かれています。
あなたがさっきまであんなに愛情を注いだ豚肉が、あなたの目の前でジュージューと焼かれています。あんなこともこんなこともあった豚肉が、ジュージューとフライパンに焼かれて、カリカリと美味しそうな顔しています。
フライパンの上で喘いでいる豚肉をあなたは見つめることしかできません。
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さて、そんな気持ちよさそうな豚肉に調味料をぶっかけてあげましょう。お椀を用意して、その中に醤油と胡麻油を1:1でぶち入れて、砂糖を少し入れて、混ぜ混ぜちゃいましょう。
合わせ調味料という名の媚薬が完成しましたね。
その媚薬をあなたが愛した豚肉にぶっかけましょう。
ぶっかけの瞬間、あなたは、今まであなたが聞いたことのない豚肉の声を聞くことになるでしょう。それはそれは、とても気持ちよさそうな音です。
ジュンジュュュュワァァァァァ!!!!!!
ァァァァァああアア嗚呼アアアアアー!!!!!
はい。
トンテキの完成です。
今、あなたの目の前には、いろいろな経験を経て、身も心も変わった豚肉があります。スーパーで初めて出会ったときとは、あんなにウブだった豚肉が全く違う色気をだしています。
それはそれは、美味しいトンテキの完成です。
では、すっかり熱ってしまったトンテキをこれでもかというまでにいただきましょう。
もちろん愛情をもって。
・こぼれ話
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