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心(メンタル)って、体のどこにある?


心(メンタル)って、体のどこにある?


そんな問いを与えてくれたのは、元サッカー選手の内田篤人(ウッチー)さんの本を読んだことがきっかけだった。




心(メンタル)って、体のどこにある?


日本人にその話をすると大抵の人は心臓を指差すらしい。


私もこの本を読むまでは、そこを指差していた。体育会系の部活動に所属していたこともあり、心やハート、メンタルと聞くと「熱さ」や「強さ」を思い浮かべる。ウッチーでさえ、始めはそう考えていたらしい。


僕は、当然のように胸、心臓の部分を指した。「ハート」っていうように、メンタルは心にあるからだ。だけど、他の外国人選手は違った。みんな、を指さしたんだよね。なるほどな、って思った。そして、この違いはでかい、とも感じた。

ウチダメンタルから引用


海外の人はそういう考え方してる。日本人って、大和魂じゃないけど、気持ちに頼りがち。モチベに頼りがち。そこからウッチーが導き出したメンタルのイメージがこちら。


僕のなかにあるメンタルのイメージは「上下」だ。 よくいわれる「強弱」じゃない。 メンタルが強い・弱いで考えるより、上にあるか・下にあるか。そして大事なのは、上下する波線がなるべく大きく波打たないようにすること。

ウチダメンタルから引用


メンタルを「上下」で考え、その波を穏やかにする。


メンタルがいい状態とは、安定しているとき。上にあったり、下にあったりすることは、あるかもしれないが、波うたないように保つ。


常日頃から今の自分の状態を頭で認識することが、日々のパフォーマンスにつながる。すなわち、心を気持ちで捉えるのではなく、頭で捉える。そして、メンタルをできる限り自分でコントロールする。


メンタルが良くない状態ってのは、波が乱れるとき。言い換えれば、ムラっ気があるのは、よろしくない。できるだけ、波打たないようにする。



では、メンタルが乱れそうなとき、どのようにコントロールするか。


A .踏ん張らない。切る。待つ。


踏ん張ろう、と押し返したって、押し返せない。 思いをもってしても、踏ん張れないなら踏ん張らない。だって、「心の振れ幅」が波を打ってしまうのは明らかだから。
メンタルの線が大きく波打つ前に、心の振れ幅を描いていた「線」を、線そのもの自体をなくしちゃう。
そして、待つ。いつかあの壁は止まる、って。 本当につらいときは、この「踏ん張らない」「プツンと切る」「待つ」の 3ステップで、自分の心の振れ幅を保とうとしてきた。

ウチダメンタルより引用

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子供の頃、サッカーのコーチから言われて大切にしてきた言葉がある。「しんどいときにしんどいことするねん」


けど、大人になって思うのは、それだけだとうまくいかないところがあるってこと。もちろん、その教えも大事。けど、どうにもこうにもいかないときは、うっちーの術を使うのもあり。


せっかくなので、合わせてみる。


しんどいときしんどいことして、それでもマジで無理なときは、しんどいことせずにプツンと切ってしまう。そして、待つ。

ある程度は、しんどいことするのもやっぱ大事だよなぁ・・・
と思う性分である。

それにしても、プツンと切るってのは、意外と難しい。

うっちー曰く、メンタル的に切るためにも、スイッチを切る行動をとるのがいい。例えば、知り合いに愚痴るでもいい。美味しいご飯、お酒飲みに行くでもいい。

「いったん切りまーす」って、自分の中でスイッチをおとす。

あとは、時間に身を委ねる。例えば、失恋しても、時間が解決してくれるように。時間が経てば、どうせスタートするから、もう堂々と構えるくらいの気持ちを持つ。

踏ん張って、正面から向き合って、メンタル無茶苦茶になる(波打つ)くらいなら、一旦切るっていう発想。

本書を読んで、また一つ新しい考え方という名の武器をゲットした気分である。

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