長女の一人称が変わったのがツラい件。
長女(4歳)のお姉さん化が加速している。
次女が長女のことを姉と認識し、長女も次女を妹として可愛がり始めた頃だった。
長女の一人称が「〇〇ちゃん」から、「私」に変化した。
*
「ワタシはね〜、これが好きかな」
「このおもちゃは、ワタシのだから〜」
「ワタシのご飯は、少なめで」
気まぐれというか、マイブーム的なものかなと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。
新年に入ってからというもの、一人称〇〇ちゃんをめっきり聞かなくなった。一人称「ワタシ」定着。
お姉さんになりたいのは分かるけどさ、一人称「ワタシ」になるの早くね?
一気に子供感が薄まったよ。
親として寂しい気持ちよ。
けどまぁ、一人称の変えどきというのは人それぞれだ。
自分の時を思い出す。
あれは、中学になる頃だった。
一人称を「ボク」から「オレ」に変えようとしたんだ。。。
*
一人称、ずっと「ボク」で生きてきた。
けど、中学のタイミングでオレに変えた。
周りの友達の「ボク」率が下がったのだ。
「ボク」はダサく聞こえた。
「オレ」はカッコよく聞こえた。
このままではダメだ。
ボクも「オレ」に移行せねば。
そう思った少年よよは、それはそれは意識的に一人称を変えたのだ。
*
小っ恥ずかしい思い出だけど、小6あたりからずっと変えどきを探してた。
しかし、スッと変えることはできない。
小学校では、ずっと「ボク」だったし、小6途中でオレに変えてしまおうもんなら、周囲に違和感を与えかねない。
ボク自身、途中で一人称を変える友達を見て、「あ!急に変えた!」と思っていた。けど、なんとなくつっこまなかった。みんなツッコミたかったと思うけど、なんとなくみんな結束してつっこまなかった。
自分自身がこの空気を作り出すのがイヤだったので、小学校生活は「ボク」を全うした。
そして、中学校。
小学校からの友達は、1/3程度。
残りは中学校からの友達。
ここならば大丈夫そうだ。
と思う人も少なくて済む。
意を決して「オレ」チャンスを待つ。
なんだかドキドキしてきた。
ボクからオレに変わる瞬間。
とうとうボクは、オレになる。
12年親しんだボクからの卒業。
ある意味これは、人生で一度きりかもしれない。
なんてことを思っていたところまでは覚えているが、すんなり「オレ」になれたかどうかは、忘れてしまった。
「ボク」に後ろ髪を引かれながら「オレ」を言った気もする。
初めての「オレ」は、ぎこちなかったかもしれない。
おそらくその場にいた数名は思っただろう。
ただ、そんなものかまうもんか。
今日からボクは、オレになる。
強い意志だけはあった気がする。
いや、あったはずだ。
一度「オレ」を使ったオレは、もう見境なくオレを連発してただろう。オレオレオレオレと言いまくってただろう。多分、慣れるのに必死だったのだ。
あぁ、なるほど。
今気づいた。
長女も今、必死なのか。
だから「ワタシ」を連発するのか。
ワタシを自分自身に馴染ませたいのか。
*
一人称を変えることは、周りを困惑させる。
しかしながら、新しいことを始めるとき、周りなんて困惑させてナンボなのかもしれない。
長女よ、パパは困惑しているんだ。
「ワタシ」使うの早すぎんか?と。
・こぼれ話
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