娘が自転車に乗れるようになった瞬間、少しだけ寂しくなった。
子供が巣立っていく感覚といえば、大袈裟なのはわかっている。分かってはいるが、サドルから手を離した瞬間、そのように感じてしまったのだ。
目の前の長女4歳は、私の支えなしでもどんどん先へと進んでいった。数秒前までは、私の支えがないとバランスを崩していたというのに。
長女が、自転車に乗れるようになったとき、ハイタッチして、スゲーぜ!!!!と褒めまくるだろうと思っていた。
しかし、いざ乗れるようになった瞬間は、遠くなっていく長女の背中を見つめながら、手を離した場所で突っ立ってただけ。「おお!・・・スゲー。。。。。。。」とだけ呟き、気づいたら拍手していた。
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自転車に乗りたいスイッチが急に入った長女は、ここ1週間、18時〜19時、ほぼ毎日自転車の練習をしていた。私も平日の仕事終わりに自転車の特訓に付き合った。
4歳児の娘、すぐに集中力が切れて、他のことで遊び出す。「やんのかやらんのか、どっちやねん💢」とイライラする日々。で、スパルタかまして、長女を怒ってしまう自分に辟易していた。
反省のnoteを書いた。吐き出して、少しスッキリ。noteのお友達にコメントいただき、メンタル安定。おかげさまで、焦らずボチボチいこうスタイルに切り替えることができた。
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noteを書いた後は、メンタルも安定して、長女に寄り添いながら自転車練習ができた。そして、迎えた11日(火)の晩御飯前の18時半ごろである。
いつものように長女の小さな自転車のサドルを右手で支えながら、ヘコヘコとついていき、「こげこげこげこげ!」と叱咤する。
いけそうな感じがしたので、支えていた右手をパッと離した。
自転車は、バランスを崩すことなく、真っ直ぐ前の方へ進んでいった。長女は、力強く自転車をこいでいた。
よかったよかった。
成功成功。
出来た出来た。
20mほど進んだところでブレーキをしてストップ。振り返って、こちらを見る。「あれ、私一人で出来た?パパがあんなところにいるってことは、一人で出来たってこと?あれ?」と少し戸惑っているようなリアクション。
のち
一人で乗れたことを伝えると嬉しそうに舌を出してた。(※長女は、嬉しすぎて、嬉しさの許容を超えたとき、舌をペロっとだす習性がある。)
感覚忘れないうちにすぐやるぞ!ともう一度、同じことをさせる。案の定、すぐ乗れた。もう一度、同じことをさせる。やっぱりすぐ乗れた。
もうコレ、乗れるやつ。
確定。長女、自転車のコツ掴んだ。
長女はテンションそのままに「ママに報告しにいく!見せたいから呼んでくる!」と自転車を置いて、元気よく家の中に入って行った。
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いやはや、無事乗れるようになれました。嬉しいです。肩の荷がおりました。やりきった感があります。ビールがうまいです。
父親として、娘の成長の瞬間といいますか、出会いたいシーンに無事立ち会えて嬉しかったです。
子供ってスゴいですよね〜。
成長するんですね〜。
出来なかったことが、出来るようになるんですね〜。
当たり前のことで恐縮ですが、目の前のことをコツコツと一生懸命続けて、頑張れば、日々の成長につながるんですな。
いやはや、大人も負けてられませんな。
・こぼれ話
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