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初体験の思い出〜マイファーストバリウム〜
先生「はいこれ。炭酸の粉です。炭酸の粉やから、ざっと流し込んだ後、すんごいゲップ出そうになるしね。はい。ゲップ出したらアウトなんで我慢してくださいね。ほんと絶対出したらダメだからね。これもう一回同じことしなあかんからね。ゲップ出そうになったら、唾飲み込んでね。何回も唾飲み込んで我慢してね。何度も言うけど、ぜ〜ったいゲップしたらダメだからね。で、その後、私の合図でこのバリウム飲んでもらうからね。これ、まずいからね。一気に飲んでね。ごくごくごくっと一気ね。これもゲップ出そうになるしね。我慢してね。ゲップしたらもう一度やり直しだからね。これ、ほんと絶対にゲップしたらダメだからね」
そんなマイファーストバリウム
初めての胃のX線検査。想像はしてたし、ゲップ出したらあかんことくらい知ってるけど、ここまで言わんでもええやろってくらいに念を押された。
あまりに何度も何度も「絶対ゲップしたらダメだからね!」と言われるもんだから「これはフリ?」と勘違いしそうになった。いやはや、危ないところである。
*
いざバリウムチャレンジ。
まず、炭酸の粉をざっと口に含んで水で飲み込む。
はい。
すぐ波きました。
もうゲップ出そう。
「これ、ゲップしてまうやろw」ってくらいゲップ出そう。
ここでゲップしたら気持ちええんやろうなぁ〜って思った。
けど、踏ん張る。
大人だもん。
出さねぇ。
唾を高速で飲み込む。
堪える。
堪える。
ゲップを堪える。
ここでは出さない。
先生「はい。ゲップしちゃダメですからね〜。次、私が合図したら、バリウム飲んでくださいね〜。一気ね。一気。ぐいっとね。ゲップでそうになるけど、絶対しちゃダメですからね〜。合図出すからね〜。は〜い」
よよ「え、今ですか?(今「は〜い」って言ったよね?!)」
先生「まだまだまだ〜。は〜い」
よよ「え、今ですか?(っっ!!!今「は〜い」って言ったよね?!)」
先生「は〜い。。。。」
よよ(www💢💢!!!???「は〜い」って言ったよね!?)
先生「今!どうぞ!飲んでください!は〜い」
よよ(口癖っ!!!!!!)
白い液体、有名人バリウム。
これがまっずまずい。
ぐえってなりながら一気。
その後、機械に乗せられる。
磔台みたいな機械。
バシーンと縛りつけられてる気分。
そして、そのあとは言われるがまま。
先生の指示に従い、体勢を整える。
こっち向けと言われればこっち向くし。
あっち向けと言われればあっち向くし。
一回回れと言われれば一回回るし。
仰向けといわれれば仰向けになるし。
体勢を変えてはパシャリ。
その都度パシャリ。
先生「違う違う。そうじゃない」
よよ「こうですか?」
先生「そうそう」
で、パシャリ。
よよ「あー。こんな感じなのね〜ん」(天井を見つめながら)
機械の上で出そうになる。
そこをグッと我慢する。
唾をごっくんごっくん飲み続ける。
先生「もうすぐ最後ですからね〜。我慢してね〜。絶対我慢してね〜。ゲップ出したらダメだからね〜。はーい。お疲れ様でした〜。もう出していいよ〜。はーい」
*
はい。
こんな感じ。
マイファーストバリウム。
お相手は白髪のおじいちゃんでした。
完
・こぼれ話
なかなかのもんでした。マイファーストバリウム。こんなにもゲップが出そうになるとは思いませんでした。何度も何度も我慢しました。
検査の後。
また一つ大人になったような気分になりました。
検査を終えて、検査服から私服に着替えているとき、私の次の人が盛大にゲップかましてました。それはそれは気持ちよさそうなゲップでした。
その方は30代手前の女性でした。なんとなくラッキーな気持ちになりました。
お読みいただきありがとうございました。
・最後に一曲
最後までお読みいただき、ありがとうございます!サポートしていただいたお金はビールかスーパーカップかおむつ代に使わせていただきます。 これからもゆるく頑張らせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。