錯覚

【テーマ別書籍紹介】 認知バイアスの事例を学び、 対策できる本 6冊

▽認知バイアスとは


みなさんは、「認知バイアス」という言葉を知っているだろうか。


認知バイアスとは、認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。

日常の中で誰にでも、認知バイアスは作用する。
意識的に注意をしなければ、認知バイアスにより判断を誤る。

例えば、「人間はあたられた情報から因果関係を見いだそうとする」

「英語ができる人が年収が高い」という情報を与えられると、
単純に"英語ができると年収が高くなる"という因果を導きだしてしまう。

これは相関関係である可能性が高い。
本来は、他要素である「学歴」「所属企業」の他観点を検証すべきだが、
無意識的に因果関係を導こうとしてしまう。

▽認知バイアスに陥らないためにできることは何か


シンプルな答えだが、
「自分が認知バイアスに陥る可能性がある」というメタ認知が必要になる。

上記のメタ認知ができる可能性を少しでもあげることができる。
以下の書籍から、どのようなケースに人間は誤った認知を起こすのかを学ぶ事によって、自身の認知をメタに捉え、その確からしさに敏感になることができるのではと思う。

▽認知バイアスへの対策本

以下に紹介する本は、
「経済学」や「ビジネス」、「脳の仕組み」等から認知のバイアスについて考えさせてくれる良書。

「ヘンテコノミクス―行動経済学まんが」
入門書としてはかなり読みやすい。
表紙からも分かる通り、ポップな形で平易な言葉・事例にて人の不合理な行動、意思決定を説明してくれる書籍。
雑誌「BRUTUS」の連載から人気漫画連載から書籍化したもの。
電子書籍でも購入できるが、書籍で買うのがオススメ。



ファスト&スロー(上)
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンによる書籍。
人が意思決定する際に2つの思考モード(直感的に判断する思考と慎重に熟慮する思考)があると置いて、人がどのように意思決定、判断するかを述べた書籍。上下巻があるため、相当な分量ではあるがビジネスで良くある場面も多く読みやすい。

「予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」」
なぜ、ユーザーがAではなくBを選ぶのか?
コストが低くて、品質が高いのはAなのに・・・・といったような一見不合理に見えるユーザの行動を紐解いていくようなテーマが15個用意されている。日常から遠い例も一部あるが、商品購入場面や広告のクリック場面等の共感できる例も多い。
人間の意思決定の構造を理解するといったテーマでは良く紹介されている書籍なので営業・マーケの人は特に読むべき書籍。

▽おまけ「自分は合理的な判断をしている」という考えを疑う

認知バイアスのパターンを知った上で、自分の思考をメタに認知する
必要がある。そのために役に立つ書籍を紹介。
メタ認知を行うにあたり、思い込みや思い入れは、一度捨ててみる。  
「特殊性を排除し、自虐を行える距離感を持っていること」が重要かもしれない。思い入れを持っていること、それ自体にメタ認知を行い、 自虐できる距離感がちょうどいいのかもしれない。



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