【オススメ書籍】人事領域の言説を捉え直す-人事の企て-
人事関連領域について、マクロトレンドを理解しておきたいと考え、購入。
一般的に言われている言説に対し、批判的にかつ定量的・複眼的に検証している書籍。言説そのものももちろんのこと、リサーチの手法や検証の仕方を含め学びになる。
■この本を読むと良い人
■この本で学べること
■メモ
①わかりやすい言説に惑わされない その1
各テーマにおける、著者の健全な批判的な思考プロセスに触れ、改めて普段の情報収拾、解釈、行動を見直すべきだと感じた。
例えば、人口動態としてこれから人材難・採用難になるというテーマでは、本当にそうなのか?という形で、セグメント別に分けて捉え直している。
大きくはずれていないが、具体的にどこでその事象が起こるのか?
それはなぜか?過去はどうしていて、今はどうか?という観点から、
定量で検証していくステップを踏んでおり、出てくる示唆も面白いし、
とてもわかりやすい。
②わかりやすい言説に惑わされない その2
2013年、今後10−13年で米国の総雇用者の4割が自動化により、職業を失うというレポートが出された。
当時は、AIによって仕事の4割が減るという悲観的な言説が一時期流行った。素人考えでももしかしたら・・・という職種が挙げられており、結構流行ったし、関連書籍をいくつか出されていた記憶がある言説。
ケーキ屋の仕事をタスクベースに箇条書きにし、ロボットで投資するのか?という疑問の提示も面白かった。
短期では、物理的な業務の代替にはロボットが必要であり、業務のバリエーションに対応するロボットを用意する方が経営として高くつくとのこと。
個人的には、上記の流れなら、一部あるかもと感じた。
・業務代替ではなく、今後労働力が確保できないという前提で、
ビジネスモデル自体を変え生産性を上げるアプローチを行う。
新しい業態のビジネスの登場
・販売員の労働力に頼っていた既存店舗が淘汰されていく
例)ディプレイから選択、自身が包装し持ち帰る。その代わり、商品の値段は下がる等
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