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映画『パラサイト』

昨年、コロナ禍での鑑賞となったアカデミー賞の作品と監督賞を受賞した作品。

迷わずパンフレットを買ったが、その中にそれを短くまとめたコメントがあった。
コメントは映画監督から俳優、芸人、タレントなど様々だが、やはり鋭い言葉を発していたのはどれも私が好きな映画監督の言葉だった。

李相日監督
"笑いながら観ていたはずが、気づけば背筋が凍る衝撃に慄いてしまう"(抜粋)

西川美和監督
"これだけ社会の重い病巣を描いているのに、どうしてこんなにも面白く観られてしまうんでしょうか。どんなに斜に構えている人でも、どんなに映画を見慣れていない人でも、五分で目を離せなくなるように作られています。"(抜粋)

小島秀夫(ゲームクリエイター)
"格差社会の闇にスポットライトを当てることで、家族という"共生"のメカニズムを浮かび上がらせる。本作は"寄生"と"共生"をを解く、普遍のテーマを扱った哲学級娯楽映画だ。"

そしてこのコメント群とは別に、映画評論家の町山智浩氏がレビューを寄せている。
まさに、この映画から感じ取ってほしい真のテーマをしっかり伝えてくれている。
これは完全にネタバレなので、鑑賞前に見るのは控えて欲しい。(私は観終わった後でないとパンフは買わない)

では、自分がこの映画の感想を短くまとめるとなると、どんな言葉を選ぶだろうか。

"目をそむけたくなる"リアリズム"="不都合な真実"を排除した結果に訪れる破局的な世界を、ここまで面白く、美しく、残酷に描いた作品が過去にあっただろうか。この映画は観て終わるのではない、そこから始まるのだ"

といったところか…

劇場にもう一回行きたいと思った作品は、『希望の国』(園子温)以来だ。

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