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鹿児島県日置市、永山由高市長15000字のロングインタビュー。

やばいなぁ~。僕は気持ち悪い男なんですよ。(笑)

土屋 本日はよろしくお願いします。
この前の新聞記事は失礼いたしました。メールでも書きましたが、永山さんは鹿児島の若手の政治家で最も注目をあびていると言っていい人物なので、僕としてもあえてお名前を使わせてもらったという部分もありました。あのあとメールもいただき、市長として国と地方自治体との関係で色々と難しい面も多々あるということを、率直に書いていただき嬉しかったです。

永山市長(以下、敬称略) いえいえ、興味深く読ませていただきました。うどんも注文したかったので、いい機会でした。本日はよろしくお願いします。

土屋 事前に教えていただいた動画で、若い人たちに市長を目指してほしい。と言っていたのが印象的です。また今回のインタビューにあたって、noteを読んできましたが、そこで・・

永山 どこまで読まれたんですか?

土屋 アップされているのは全部読みました。

永山 (笑)やばいなぁ~。

土屋 見つかった動画も全部拝見させていただきました。僕は気持ち悪い男なんですよ。(笑) 
まずはnoteの話をうかがいたいです。市長選100日前から文章を残されていて、とても面白かったです。ただ、就任後40週くらいまでは、それまでの面白さがないようにも思いました。あれは、やはりはじめて市長に就任して、40週くらい過ぎてはじめて自分がしたいことができるようになったのかな?と思いましたがいかがでしょうか?

永山 40週とは、ちょうど予算編成が終わったころなんですよ。就任してから最初の予算編成が最初の山なんですね。それを一周終えないと、市長として初心者マークが外れないと思っていました。ですので、実は今日からはじめてこの市長のバッチを付け始めたんですよ。

土屋 え~!?そうなんですか?これまで付けてなかったのですか?

永山 これは、公式のルール上付けないといけない場面はあるのですが、これまではそれ以外のところではまだ付けていませんでした。やっと一年たって初心者マークも取れたのかな?と思っています。

インタビューはライカワークラウンジで行われました。2022年5月(撮影時のみマスクを外しています。)

中から見るとその壁によって守られているものもあるというのが分かりました。


土屋 市長になる前の記事を読むと、地域について考える人はみんな思うのかもしれませんが、行政に対して、その動かなさに不満のようなことも書いていたように思いますが、中に入ってそこらへんの見え方は変わりましたか?

永山 外から見てると、ただ単にやりたいことを疎外する壁にしか見えてなかったものが、中から見るとその壁によって守られているものもあるというのが分かりました。それは肯定でも否定でもなく、その現状に気づけたのは良かったと思っています。

土屋 その点で、聞かせてください。例えばですが、小学校の統廃合ってどの町でもすごく進んでいます。ただ自分たちが住んでいる町から小学校がなくなるのは、この町で子育てして生きていこうという気持ちを目減りさせます。仕方ない部分もあるとは思うのですが、自分たちはそのつもりがなくても、廃校利用という名のもとにその大きな流れに掉をさしていたりすることだってあるのかなと。

永山 なるほど。「やうやう7号」の鹿児島市議ののぐちさんのインタビューで、「永山さんたちの活動は、行政をうまく使って活動しているようで、うまく使われる可能性もある」と土屋さんが言っていて、なるほどそういう考えもあるんだなぁと思いました。学校の統廃合についても、地域の人たちにとっては学校がなくなることは悲しいことではあります。ですが、子供たちの目線からみたら学びの場所をどのように確保するかが本丸だと思います。例えば、甑島の港は最盛期の半分以下になっています。港は利用されなくなるとそこは「元」港になるので、その場所に余白が生まれてそこを活用しようという動きがでています。そこに地域の人たちの知見が集まる場所が生まれます。失ったものを数えていくのが年配の方々、いまあるものを大事にして未来を描いていくのが若者たちとすると、廃校の問題ひとつとってみても世代間の対立構造でどっちの立場を重要視するのかというのが大事だったりすると考えます。ですので、年配の方々からの視座から見ると、永山たちは行政に利用されていると見えるかもしれませんが、新しいパブリックというのを実験していくというのが、私たちのミッションだろうと思って活動していました。


日置市の海


土屋 僕の友人も生まれた町を子育てを理由に離れたりしているんですが、それももちろん仕方ないよねというのも分かっています。ただ、こういう視点もあるよね。ということを提示したかったというのがあります。どっちの観点からもみんな、ちょっと素朴すぎない?って。

永山 ひとりで考えていると素朴にもなるんですよ。今日みたいに土屋さんと会って話しているようにみんなで話すことが大事だと思いますね。


地域のおっちゃんたちとの車座対話

ローカルの政治とSNS。告示までに約8000人の人と対面

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