脳内に突如として現れるようになった出来物は、いったい何なのか?長い時間を経て開頭手術に踏み切った僕がつかんだ事実と、それまでの経過記録
🎯本作について
脳腫瘍が判明してからしばらくは、再発(播種を含む)が最も恐れることだったのですが、突如として脳内に嚢胞が現れます。
あっ、「播種(はしゅ)」っていうのは再発みたいなもの・「嚢胞(のうほう)」っていうのは、風船みたいなものと思ってください。
さてさて…
頭の中(脳頭蓋の中)にできた嚢胞は目視できませんよね〜
(正体は一体何なのか?)
本作は、脳内に突如現れた嚢胞に対して、約15年間向き合い続けた経過記録集(体験記?・闘病記?・備忘録(全41話:約63,000文字の長文です)
「頭の中(脳頭蓋の中)にできた嚢胞→脳内嚢胞」の検査方法や、治療法について書いてあることが多いので…
・脳内嚢胞の検査や治療方法に興味がある人
・実際に脳内嚢胞が出来て困っている人やその家族
以上のような人にはプラスになることがあるかもしれません。
また、闘病記を読むのが好きという人にもおすすめかも!
読んでいただけるのであれば、これまでの生き方を評価されたようで光栄ですし、今後も日々の出来事を書き残していこうと思える起爆剤になるような気がしています。
それではよろしくお願いします。
🎯その1 やばくない?
2006年 (平成18年) 29歳ごろ
僕は、学生のころに脳腫瘍が見つかって開頭手術を受けてからは、オジサンになった現在までずっと、年に最低でも1回は、MRI検査(定期画像診断)を受けている。
当時執刀してくれて、今も診てくれているのは森先生!
開頭手術が成功して術後の治療もきちんと受けたのに、未だに検査が必要な理由は、髄芽腫が悪性腫瘍の一つで再発や播種をしやすく、万が一そうなった場合は成長が早いため、命に係わる重大な症状が出てくるからで、定期的に検査を受けるということは、結果的に僕が長く生存できる可能性が高まってくることになるわけ!
その良い例が、2000年ごろの定期画像診断。
残念ながら、髄芽腫の播種が見つかってしまったんだけど、まだ小さいうちに見つけることができたから、ガンマナイフっていう放射線治療を受けて軽快!(これを早期発見早期治療っていうのかな?)
(今があるのは定期画像診断のおかげ…今後も定期検査は、僕にとって欠かせない仕事だ!)
そんなふうに思っている僕が、当時の定期画像診断時を見てショックを受けた…
(また、あの時と似たような場所だな…)
前頭葉左側あたりに、これまでにはなかった10mm程度の豆粒?風船?みたいなもの(以下:嚢胞)が映っている…
「あの時と似たような…」っていうのは、2000年にガンマナイフを受けた場所。素人目だけど、ほぼ一致している…
ただ、当時の僕(今もだけど)は、それが何なのかを判断することはできなかった。考えられるとしたら、髄芽腫の再発の再発(播種の再発?)
…
(これは…終わったのかも…いや…でもな~)
画像に正常なら映らないものがあるのはわかるんだけど、痛みがあるとか元気が出ないとか…何かしらの症状が出ていたわけではなかったし、大分国際車いすマラソン大会にも出場するほど動けていた当時の僕。
どうしても悪いほうに考えることができない。
「(ここは先生の判断にまかせよう…)先生…これは…」
「う~ん…まだ小さいから、このまま消えることもありますよ。なので、しばらくは経過を診ていきましょう。今はそこまで気にしないで良いですからね」
「そうですか…よかった~」
先生がそう言われたため、ひとまずは安心する僕だった。
あれほどショックを受けていたのに、信頼する先生の言葉を聞いただけで安堵する僕
単純でしょ?
ま〜あの時は、これから起こる大ピンチなんて知る由もなかったんだから、当然って言えばそうなんだけどね…
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