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解離性同一性障害を発症した当時の様子と現在の様子

こんげー、わたげの本音です。

今回は、解離性同一性障害を発症した
当時の様子のお話をします。

解離性同一性障害を発症した当時、
私は人格のことをどう思ったか、
どうやって受け入れたのか、
ぜひご覧ください。


発症した当時の様子


私が解離性同一性障害を発症したのは、
2023年7月。

発症する前から、
私にはイマジナリーフレンドが
いました。

名前はありませんでしたが、
9歳くらいの女の子と、
14歳くらいの男の子です。

彼らは私が作りました。

傷ついた自分の過去を
キャラクター化することで、
過去と向き合うことにしたのです。


そんな彼らは、2023年7月の夜、
人格として誕生したのです。

その日の夜、私はPCゲームをしていました。

友達と通話しながら楽しんだあと、
トイレに行ったのです。

しかし、トイレから出た後の記憶がなく、
気付いたら泣きべそをかきながら、
キッチンで倒れていたのです。

手にはハサミを持っており、
とても驚いた事を覚えています。

私以上に驚いていたのは、
通話を繋いでいた恋人でした。

何が起きたのか分からない私に、
恋人は言いました。

「わたげじゃなかった。
わたげじゃない人になって
泣き叫んで暴れているようだった」

何を言っているんだ、と思いました。

しかし、泣き叫んでいたのは
ウソではないと分かりました。

涙で濡れた目と頬、
ガラガラになっている声。

しかし記憶がありません。
訳が分かりませんでした。

一方人格たちも、
何が起きたかよく分からなかったそうです。

人格の1人である9歳のゆのは、
こう話しています。

ゆのと、れおお兄ちゃんと、
のぞみお姉ちゃん3人混ざって、
ぐじゃぐじゃぐじゃーになってた!

ゆのは、9歳のイマジナリーフレンド、
れおは、14歳のイマジナリーフレンドでした。

のぞみは、イマジナリーフレンドとして
作った覚えはなく、
人格として突然現われたみたいです。

人格3人がぐじゃぐじゃに混ざった状態で
出てきて大混乱。

さらにれおとのぞみの証言から、
辛かった過去がまるで現実で起きているかのように
フラッシュバックしていたそうです。

頑張って抵抗しようとしたため、
泣き叫び、ハサミを持ち、
そのまま疲れて床に倒れたそう。

そう言った事情を知ったのは、
人格が現れてから1カ月~3か月後でした。


翌日、精神科の通院日だったため、
混乱しながらも担当医とカウンセラーさんに
話しました。

結果は「解離性同一性障害」と
診断されました。


そう診断されても、
すぐに受け入れられませんでした。

筆談で人格と話したり、
ビデオ撮影で話したりしました。

しかし自分に人格がいるなんて
よく分からなかったのです。


演技していると思いました。

周りに心配してほしくて、
構ってほしくて、
自分は多重人格の演技をしている。

そう思い込んでいました。


しかし他人からみて明らかに口調も
顔つきも性格も変わったり、
ビデオ撮影して話したりしている記憶が
ないのが現実。

カメラに写っている私も、
自分じゃない誰かでした。

障害を、人格を、
受け入れようと頑張りましたが、
自分じゃなくなり、
自分じゃない誰かに体を
乗っ取られる感覚は気持ち悪くて
仕方ありませんでした。


一度人格に向かって「気持ち悪い」
「消えてほしい」なんて言ったこともありました。

その言葉に傷ついて、
人格たちが出てこない日もありました。

発症から2カ月後、
新しい人格が増えました。

それからまた2カ月後、
さらに2カ月後に人格が増え、
6人になりました。

人格が増えるたびに
「増えないでほしかった」と思いました。

どうしてこれ以上増えるのだろう。
私の負担になるのに。

そう思っていました。


ある日、人格に統合か、共存か、
選択を迫られました。

今までずっと避けていたのです。

人格を受け入れられないなら、
統合して1人に戻るのか、
それとも人格に助けてもらいながら
これからを生きるのか。

人格のことを考えることすら
嫌がっていた私は、
選択を迫られるだけで嫌でした。

だけど、だんだん人格の性格や考え方を
知っていきました。

悪い子たちじゃない、
過去に頑張って生きた私なんだ。

そう認識したら、
「彼らに人生を楽しんでほしい、
幸せだと思ってほしい」と考えるように
なりました。


現在の様子


現在は、人格6人と共存して生きています。

毎日人格と交換日記をつけ、
コミュニケーションをとっています。

人格もまた体調を崩すので、
ケアをしたり病院に行ったりしています。

私は、人格たちを愛おしい存在だと
思っています。

我が子のようなものです。

そしてこう思っています。

「私が今生きていられるのは、
過去に頑張って生きた自分がいるから、
人格たちがいるから」

頑張ってくれてありがとうって
お礼を伝えるように、
私は今の人生を楽しみつつ、
人格のやりたいことをやらせていこうと
思っています。

16歳のこはるが、
小説家になりたいという夢を持っているので、
それを応援します。

いつか、こはるが
プロの小説家になれたらいいな。

自分が解離性同一性障害であることは、
信頼できる人にだけお話しています。

その方が人格たちも生きやすいので。

誰にでも打ち明ける気はありませんが、
少しずつ「私は7人で生きている」と
言えたらいいなと思っています。


今回はここまでです。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。

それでは、おつげー。

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