創業4年目のバリュー改定。強いチームになるためにYOUTRUSTが大切にしたいもの
2017年に創業し、2021年で4期目を迎えるYOUTRUST。今年の4月にはiOSアプリをリリース、8月末にはシリーズBの資金調達を行うなど、着実に事業を成長させてきました。
組織としても正社員30名弱、副業メンバーを合わせると100名近くにまで拡大。創業メンバーから受け継がれるカルチャーに新たな風が吹き込まれ、日に日にアップデートされています。
そんな状況を受け、組織の地盤をより強固にするため、私たちはバリュー(行動規範)を刷新することにしました。創業時の仲間という小さい「集団」から「組織」に変化し、足並みを揃えることが困難になると言われている「30人の壁」。その試練ともいえる時期を迎えようとしている今、改めてYOUTRUSTのカルチャーを言語化し、バリューを再定義することで、より強いチームになることは必須と考えたからです。
参考)バリュー改定にあたり実施した、フルタイムメンバー全員でのワークショップ
実際に、どのような新バリューになったのか。
新バリューに込めた思いとともにご紹介していきます!
生まれ変わった4つのバリュー
全フルタイムメンバーでのカルチャー言語化ワークショップや、HRチームでの度重なる議論を経て決定したのが、上記の4つのバリューです。
「GIVE」と「THINK」はこれまでのバリューから受け継がれたもの。これらは、すでにYOUTRUSTのカルチャーとしてしっかりと浸透していることから、継続してバリューの中に組み込まれました。これまで築いたカルチャーを受け継ぎつつ、アップデートしていく。新バリューにはYOUTRUSTの柔軟な組織文化があらわれています。
GIVE FIRST(大切な人に自ら与える)
旧バリューから引き継がれた「GIVE」は、「GIVE FIRST」として概念を新たにしました。ただ「GIVE」するのではなく、「自ら進んで」与えることを強調したこの言葉は、代表岩崎が大切にしている本『GIVE&TAKE』からの影響を大きく受けています。
この本では人間を「GIVER(与える人)」「TAKER(もらう人)」「MATCHER(もらったから与える人)」の3種類に分けており、最も成功するタイプと成功しないタイプ、どちらも「GIVER(与える人)」だとしています。
2つの「GIVER(与える人)」の違いは何か。それはTAKERにGIVEしてしまう「自己犠牲的なGIVER」か、GIVEする相手を選択できる「他者志向なGIVER」かです。
私たちが目指す姿は後者の「他者志向のGIVER」です。そのことを「GIVE “FIRST”」「自ら進んで」と言葉を足すことで表現しました。
「GIVEする人が勝てる世界を作るために、まずは私たちがGIVER(与える人)になる」ように、誰よりも先に信頼される人に「GIVE」していきます。
2.KEEP THINKING(学び続ける。その頭で考え抜く)
こちらも、旧バリューから引き継がれたものです。代表の岩崎自身「考える」行為をとても大切にしており、またYOUTRUSTでは「脳内」や「脳」といった単語がよく使われることからも「思考すること」が自然な社風になっています。
YOUTRUSTはまだまだ歴史が浅く、ナレッジや制度も完璧に整っているとは言えません。そんな不完全な状況の中で、自分自身で考え、学び、やるべきことを見つけていく。その過程を楽しめる人であって欲しいという願いが「“KEEP” THINKING」には込められています。
ただ考えるのではなく、考え「続ける」。どんな状況であっても受け身や他責思考にならず、能動的・自発的に思考できる人材。そのような人材こそが、不確定要素だらけの不安定な世界を切り開き、道を作っていくのだと、私たちは考えます。
3. MAKE MOMENTUM(私達ならいける。成果にコミットする。)
「MOMENTUM(モメンタム)」とは「勢い、推進力」を意味する英単語です。今回新しくバリューに加わりました。カルチャー言語化ワークショップでも、YOUTRUSTを表す言葉として挙げたメンバーの多かったこの言葉。
社内でモメンタムという言葉が頻繁に使われるようになったのは、EVeM・長村さんのnoteを読んだCOO佐藤(亮太)が「モメンタムが大事だ!」と言い出したことがきっかけでした。
佐藤が「モメンタム」と言い出した最初の頃は「正直ピンとこなかった」と言う岩崎。実際に佐藤がチームを鼓舞し、モメンタムを生み出しはじめると組織の空気が変わり、成果につながるのを目の当たりにした岩崎はモメンタムの大切さを実感したと言います。
YOUTRUSTが発信する施策やコンテンツがSNSを中心に反響を呼び広がっていく裏には、メンバーの入念な下準備と社内が一丸となってやりきる仕事があります。見る人が見れば、そのがむしゃらな姿はとても泥臭く、時に滑稽に映るかもしれません。しかし、成果がモメンタムを作るのではなく、モメンタムが成果を作る。その言葉をメンバー全員が愚直に信じているのがYOUTRUSTなのです。
「日本のキャリア市場をゲームチェンジする」という大きな目標のために、モメンタムを作っていく。そんな思いをこめたバリューです。
4. ART OF LOVING(努めて仲間を愛す。)
YOUTRUSTを表す言葉のひとつとしてメンバーの多くが挙げたのが「褒める」でした。しかし、この言葉には「ある種の危機感」が潜んでいます。
本当に仲間のことを考えていたら、褒めるだけではなく、時には言いにくいことを伝えたり、叱ったりすることも必要。それをせずに、ただ褒めるだけでは組織として成長はできません。
仲間を思い、そのために必要ならば耳の痛いこともきちんと伝えあう。この「LOVING」にはただ優しいだけではない、厳しい愛の姿勢も含まれているのです。
「愛」は定性的なものであり、感覚的なものです。それゆえ、日頃から意識しなければ「愛する」ことは身につきません。人を愛することに努力を惜しまないこと。「技術」の意味も持つ「ART」には、「なんとなく」愛するのではなく「意思を持って」愛することを実践する、そんな強い思いが込められています。
バリュー策定は、組織にとってゴールではなくスタート。これから、4つのバリューを社内に浸透させ、メンバー一人ひとりが体現し、YOUTRUSTを更なるステージに押し上げることが、私たちの目標です。生まれ変わったバリューとともに成長していくYOUTRUSTをどうぞお楽しみに!