見出し画像

【書籍サマリー】アフターコロナのマーケティング戦略 / 足立光・西口一希(著)

今回は元P&Gの 足立光さん・西口一希さんが執筆された「アフターコロナのマーケティング戦略」です。

本書はアフターコロナで顧客の行動が変化する中、またニューノーマルが徐々に定着する中でどのように自社ビジネスにおける顧客を捉えるかのポイントがまとまった良書と考え、特に新規事業・サービスを企画する際に意識すべき内容が詰まっている内容と思います。

<本書の問い>

ビジネスにおける顧客の正しい捉え方とは?

1.顧客の声そのものが正解ではない

顧客はすでにわかっているもの、見たことのあるもの、イメージできるものの範囲でしか欲しい・使いたいと思わない。そのため、顧客の実際の声からイノベーションは生まれず、顧客が声にしていない潜在ニーズを具現化(製品化・サービス化)し、顧客に新たな価値を提供することがマーケターの大きな役割

2.顧客に伝わることよりも顧客に行動させることが大切

新たな価値を提供する上で、誰に、どういうメッセージを、どう届けたいかを考えることが大切でありメディアのアロケーションなどはあくまでhowの話である。目的が明確になっていてこそ、初めて最適なhow、すなわち具現化が実現する。

3.マスではなく個から考えることが大切

顧客をセグメンテーションなどにより平均化するマス思考から潜在的な顧客ニーズを深堀はできない。1人1人の個としての顧客を考えていき、10-20人の深堀を行うプロセスを経ることで、初めてその中から共通項が見えてきて、スケール可能かつ本質的なwho / what / howが整理できていく。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?