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「世界史はカタカナばっかでいややわー。」て言ってた僕を世界史に導いた一冊の本

皆さんこんばんは!!大学院生の優です。
今回僕が紹介したい本は、サピエンス全史の上巻です。

全世界でも1200万部売れたベストセラー!!ということで、読まれた方はもちろんのこと、名前をご存じの方も非常に多いのではないでしょうか。

この本にひとこと言わせていただくとすれば、、、

長すぎんねん(笑)

ただ内容は非常におもしろくて、特に前半部分が面白すぎてとばせないんですよ。早速、上巻の結論を申し上げますと、

我々人間のもつ最強の武器は、”虚構”である

ということです。実は、我々はホモ属という生物の中のサピエンスという種なわけです。だからよく学校の授業で、我々人間のことをホモ・サピエンスというのですね(笑)つまり、我々はホモ属の中のフローレシエンスという種のやつだったり、ネアンデルターレンス(ネアンデルタール人のこと)などの別の種を絶滅させて、唯一生き残ったわけ。でも、なんで僕らホモサピエンスだけが生き残れたん??とこーなるわけです。この答えが先ほど結論で申し上げた”虚構”。つまり、認知革命という遺伝子の突然変異によって、フィクションを信じて共有することができるようになったからだそうです。
確かに、僕たち今でもなんやかんやでよく盛り上がる話と言えば、噂話だったりしませんか??「○○と××が結婚するらしいで!」とか「○○ちゃんが今度テレビ出演するらしいで。」とかね(笑)
実は、今も老若男女問わず愛されている噂話によって、ホモサピエンスも効果的に人を集めていたそうです。そして、集団の規模が”虚構”によって何倍にも拡大していきました。ネアンデルタール人よりもスペックは低いとされる我々が勝利できたのは、できるだけ多くの人間を集められたことにありました。
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ここからは、とても長いサピエンス全史の中から、僕が特に読んでおもしろかった章を要約させていただきました。読み切れなさそうで、、、と感じた方は、ぜひ紹介する章だけでも読んでみてください!!

第四章:人は歴史から何も学ばない
人間が、かつて狩猟採集民であった時代も、農耕民であった時代も、そして産業革命以降も絶えず環境破壊を繰り返してきたことが分かる章。オーストラリア大陸に上陸してから、ホモサピエンスは次々に移動する先々で大型の陸上動物を絶滅させてきた。現代では公害汚染などにより、陸上だけでなく海洋にまでその被害は拡大。最後に地球に残るのは、家畜と我々人間だけなのか。

第六章:さらに大きな集団形成を可能にしたのは
社会学では、”噂話”によって集まれる人間の数は多くてもせいぜい150人であることが分かっている。しかし誰もが知るように、日本という国には現在、約一億二千万人が暮らしている。農業を行うために、一つの場所に定住し始めた我々は、石碑などの建造物の建設のために、より大きな村落という集合体を形成した。これがさらに都市に発展し、いくつかの都市が集まって王国になった。しかし、農業に着手してから王国を建国するまでの数千年間は、数十人の規模をはるかに上回る人数の人間同士の協力を可能にするにはあまりにも短かった。我々に、相互の協力関係を数千人規模でも可能にさせたのは、既に共有されていた”神話”の存在だった。

第十章:お金持ちは、信頼持ち
我々が現在生きているグローバル化した世界の基礎を作っているものが三つあると作者が言う。それは、
①貨幣
②帝国
③宗教
この章は、①貨幣に焦点を当てている。
貨幣は自由に持ち運ぶことができ、それでいて蓄えることができる。さらに、我々人間からの全幅の信頼がある。このことが、貨幣の飛躍的な進歩に繋がった。しかし、全幅の信頼があるということは、裏を返せば貨幣と信頼を交換することが簡単にできてしまうとも言える。全てを貨幣の価値で推し量るべきではないことを指摘している。


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