雑な読書感想文【売り上げを減らそう】

「売り上げを減らそう」を読みました。

何かで紹介されていたのは覚えていて、内容もよくわからなかったのですけど「タイトル」だけは覚えていました。

その後しばらくして、たしかブックオフにふらっと入った時の入り口の近くに、並べられていた本の中から手に取った本です。

タイトルだけ覚えていたので「あ、これ知ってる」と思い手に取りました。帯の女性が飲食業経営者らしいのはパッと見て分かりました。

よくあるビジネス書の一つだったら、棚に戻していましたが「売り上げを減らす」という成長戦略に逆らったタイトルに惹かれて買って帰りました。

ビジネス書も、なんだか難しい理論をかざすものから、精神論みたいなものまで幅広く存在します。どれも嫌いじゃないのですけど、だんだん飽きてきたのは本音です。

マーケティング関連の本も大体言っていることは同じで、結局「当たり前にやらなきゃいけないことを高いレベルで実践しない」から、本で書かれたような成功体験が訪れないのだな、と身を持って体験しています。

おそらく、私自身がステレオタイプの成功体験を望んでいないのだと思います。

1週間の労働時間が大幅に少ないとか、少ない時間でサラリーマンの平均月収の●倍を稼ぐとか、欲しいものを値札を見ないで買えるようになったとか、毎月家族旅行だとか、高級車だの高級時計とか、どれも私が欲しいものじゃないみたいです。

顔も名前もない大衆という存在たちが作り出した「成功体験」は望んでいないからか、「売り上げを減らそう」のタイトルに興味があったのですね。

だって、普通は売り上げを上げよう、ですよね?

それよりも、定時に帰って、自分の好きなことをする時間にあてよう。そういう考え方からきているみたいです。

縛られない考え方っていいですね。

ただ、最終的に従業員のベースアップが行われて、勤続年数が伸びていく職場であれば、何かしらの拡大戦略をとらないといけないでしょう。

そこで、ちょっとかわったフランチャイズを始めたようなことが書いてありました。

事業を一つに絞らないでリスクヘッジする。やるべきことを絞っていって仕事を極限までシンプルにする。やらないことを決めて徹底する。

そういうことをやっていく中で、従業員が自ら成長するし、従業員は幸せややりがいを感じながら働いているみたいです。

なんか、とても理想的な世界ですね。

一般的な成長戦略をやめたからこそでしょうね。

例のウイルスのおかげで、仕事そのもの、働き方、企業のあり方、自分の人生、いろいろなことを見直すきっかけが生まれましたよね。

「こんな仕事、こんな人生がいいなあ」とうっすら思っていたことに近いことをすでに実践されていた人の本だから惹かれたのだなあ、と思いました。

おいしいステーキとかには、さほど惹かれないのですが、何かビジネスの進展とかでこの方のことは注目してみようと思います。

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