未来にどうなりたいのか描けない

個人がどうなりたいか、は描けている場合が多いでしょう。(SNSで教えてくれる人が多いですからね笑)

これは国家というか政治というか、主語を大きくしたときの話です。

先日、親よりはちょっと若いくらいのお歳のご夫婦と話す機会がありました。

昨今の世相というか、ニュースに憂いている感じがしましたけれど、「私たちはもうそんなに先はないですからね」と諦めにも近い口調で話されていました。「若い人たちが心配ですよねえ」と。

世界中で混乱している結果、生まれている悩みですね。。

それでも、海外の国の中には日本よりもうまく対応しているように見える国もあります。その国に住んでいるわけではないですし、住んでみたらまた違う印象を持つかもしれませんけど。

私も、イングランドプレミアリーグの映像を見ると、「羨ましいな」という思いはないわけではありません。

でもまあ、スタジアムの野次とか本当に嫌ですし、歌を歌い続けている応援スタイルも好きではないので、今の静かめなスタジアムは、あれはあれでいいのかな、とも思います。

海外の対応といえば、話はアフガニスタンのことにも及びました。

パラリンピックの報告に時間を割いている場合じゃないのでは?と思えることが他国で起きているわけですけど、日本人および日本のメディアの製作者サイドはどういう感情をもって、あの出来事を見ているのでしょうかね?

話の中で「韓国も退避しているのに・・・」と出た瞬間に「自分たちは韓国を見下していた」ことに気づいて、一同ゾッとした。そんなことがありました。。

ある年代は、中国や韓国に対して、自分たちの立場が上な物言いをする人が多いです。

けれど、もはや日本は両国に置いてけぼりを食っている分野は複数あります。

アニメや漫画といったカルチャーが、日本が誇れる分野と考えている人もいるかもしれませんが、アニメの技術者は中国に引き抜かれているという話ですし、音楽やダンスといった分野では韓国に完全に置いていかれています。

いまやダンスや音楽や表現を身につけるために韓国を目指す人もいるとの話です。そのくらいになるまでに韓国では国家プロジェクトの後押しがあったからだと聞きました。

日本は未来に向けて何をしているでしょう?

日本はどういう未来を描き、未来の日本人にどうなって欲しくて、計画を立てて実行しているのでしょう?

政府が打ち出している計画を見たことがありますけど、あまり魅力的な未来ではなかったです。

学術、研究分野でも予算が削減されていると聞きます。優秀な学者、優秀な技術者は海外に行くことでしょう。食料自給率は低いままなのに、米の作付け面積を減らす作戦に出ている。そして後継者がいない問題にも手付かず。

日本はどうしたいの?そういうのが見えない。お二人は話されていたし、私も同様に思います。

「未来のことを決めるのに70代とか80代の人が政治のリーダーじゃダメなんだ」と、呆れたように言っていました。

こういう意見を70代の人から聞けるのは頼もしいです。

「自民党の総裁なんて誰がやってもいいけど、年寄りを引退させる案が出ているのはいいよね」と話されていました。そう思います。

衆議院議員の選挙が間もなく予定されています。この色々あった期間で、国民はどんな感情を抱いたでしょうか?国民が唯一意思表示できるのは選挙だと思っています。

どうかこれまで投票したことがない人も投票してほしいな、と思います。

これで投票率が下がるようだったら、もう、本当に日本の未来には期待できなくなるでしょう。。

小子高齢社会で先細りが約束された社会で、どう過ごすかの分野ではトップランナーなので、この後に及んで「経済成長」とか言っていないで、ダウンサイジングしながら危機を乗り切るノウハウを蓄積して、それなりに幸福に過ごすことが日本が国際的に貢献できる分野では?と割と真剣に思っています。それが日本の未来。

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