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お気に入りの筆記具は万年筆

物語や文章を読むのが好き。

そもそも、文字を読むのも文字を見るのも好き。


では文字を書くのは?

何も考えずにただただ書くのは好き。

でも、自分の字や文章には好きとか嫌いとかの感情は乗らない。。。


小学生の頃4年間くらい書道を習っていた。

一向に字は上手くならなかった。

母は綺麗な字を書く人だった。

その母の勧めで書道を習ってはみたけど、私の字は綺麗にはならなかった。

兄や弟は上達したし、大人になった今でも祝儀袋や香典袋を胸を張って書けている。


字が綺麗なのはいいことだ。

字が綺麗じゃないからこそ強く思う。

でもまあ、41歳の今から字を綺麗にしようとは思わない。

もうこのままでいいかな、と思う。

諦めているのだ。


誰も私の字を評価したりしないから。

自分が今のままで良ければそれで良い。

評価してもらいたいわけでもない。

世間から見て、自分が書いた字がどのように思われるか、なあんてことに興味がない。

仕事上の書類の多くはパソコンで作成する。

手紙や葉書の類は、何年も出していない。(公的なあれこれは除く)

年賀状をやめて3年くらい経ったか?


直筆の字を書く機会はとても減っている。

誰も私の字を気にしたりしない。

だから、私が自分で納得できていればそれでいいのだ。


書くこと自体は嫌いじゃない。

筆記具が好きだ。

書く道具が好きだ。

鉛筆、ボールペン、サインペン、万年筆、それぞれ書き味は違うし、書き方も異なる。

万年筆、ボールペンは同じものを何年も使っている。インクやカートリッジを交換して。

あれこれと色々な種類を使った経験がないので、解説めいたことはできないし、いわゆる「沼にはまって」いるのとも違う。

たまたまお気に入りと早くに出会えたというか、手にしたものがお気に入りになったというか・・・


特に万年筆が好きだ。

紙にインクを乗せながら書く。

なるべく圧をかけずに滑らせながら書く。

感覚としては毛筆に近い。

字は綺麗じゃないから、見返すとがっかりする時もあるけど書いている時は気持ちが良い。

そうなんだ。

書いている時が気持ちが良いんだ。

書いた字を見て気持ちが良いのではなく。


頂き物のPARKER、自分で買ったPAKER、万年筆はどちらもPAKERだ。

なぜPARKERなのだろう?

それなりに選んだ理由があったはずだけど、忘れてしまった。。。

実は強いこだわりがないのかもしれない。

国産メーカーのものも機会があれば使ってみよう。でもこのPARKERの万年筆がある限りは所有する万年筆を増やそうとは思わない。

気に入っているんだ。


いただいた方は値段はわからないけど、自分で買った方はそんなに高くなかったと思う。忘れてしまった。

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インクもPARKERのものにしてみている。あれこれ比べた経験がない。

ブルー、ブラック、ブルーブラックを使ってきたが、ブルーブラック歴が一番長い。

ブラックは味気ない。ブルーはなんか物足りない。なのでブルーブラックを愛用している。

最初はカートリッジにしていたけど、使う度にゴミが出るのが嫌でインクを吸いとって使うタイプに変えた。

コンバーターというのだっけ?


好きな筆記具があると、「書きたい何かがあって書く」というよりは、「書きたいから書く」感じだ。

インクを紙にのせたい、万年筆の先を滑らせたくて、「書く」のだ。

書く内容なんてなんでもいい。

そうやって紙に書き始めると、なんとなく言いたかったこと、思っていること、忘れないようにしたいことが出てくる。

紙に乗ったインクが教えてくれる。


長い文章を書くならポメラとかパソコンが便利だ。愛用している。

この文章もパソコンを使っているし、下書きにポメラを使っていることも多い。

でも、そういうのとは関係なく万年筆を使いたいという理由で、紙に書く。


ノートにはあまりこだわりがないけど、余計なデザインがないという理由で無印良品のノートを使っている。滲みにくい気がして好きだ。


鉛筆も好きだけど、鉛筆が好きな理由は「ナイフで削りたいから」な気がしている。


鉛筆削りを使えば、簡単に尖った状態の鉛筆を用意できる。

シャーペンを使えば、そもそも削る手間なんていらない。

でも、意図して使わない。味気ないから。

書道の時だってボトルに入った墨液を使うのにためらいがあった。

墨を擦って墨液を作ってから、書き始めるのが好きだった。

墨を擦っている時間に心を落ち着かせるのです。みたいなことを先生が言っていた気がする。

よく覚えていない。


「手間をかける」ことは贅沢な時間かもしれないと思っている。

その時間の中に「味わい」を求めているのかもしれない。

だとすれば、いずれ手紙は葉書をやり始めるだろうか?

いや、そういえば、書く相手がいなかった。。。


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