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望まない現実に因果関係はある?運命の選び方を間違えているかも。

現在身の回りに起きていることには、何かしらの原因があると考えるのが一般的でしょう。では、同じ原因なら、みんな同じ結果になるのでしょうか?原因が同じでもそこに関わる縁によって結果は変化します。未来を変えていくのであれば、縁の選び方を意識してみましょう、という内容です。

ポジティブかネガティブかは別にして、自分が経験したことに因果関係がある、と思う人は多いです。

何か原因があって、結果が生まれるという考え方ですね。


失敗した原因は・・・
とか

成功した原因は・・・
とか。

私は、医療機関で仕事をしていた経験がありますので
「患者さんが訴える症状の原因は・・・」
といった感じで因果関係の推測に頭を使っていました。


また、未来に対しても因果関係を用いる人がいます。

「悪いことをしていると、地獄に落ちる」
「いい行いをしていれば、天国に行ける」
といった感じですね。

これは信仰の影響もあることでしょうから、そのように思わない人もいるとは思います。


「来週は人間ドックがあるから、お酒を控えようか」
というのも、未来に向けた因果関係を使っていますね。こういうのが一般的でしょうか。


しかし、世の中で経験することは、「原因」と「結果」のようにスパッと線引きができないことの方が多いです。

その理由は、因と果だけではないからじゃないか?と考えました。


因果律は仏教の考え方からきているそうですが、同じ仏教用語で「因縁生起(いんねんしょうき)」という言葉があります。


例えば、花を育てるとします。

花の種がなければ話になりません。この時の花の種が「因」です。


種だけがあっても、土、水、日光、空気、肥料などが存在しないと、種は芽も出さなければ育ちもしません。この時の「土、水、日光など」が「縁」です。


因縁生紀というのは「どんな結果にも因と縁があり、それらが揃って結果が生まれる」という考え方を言います。

因はあらゆることの起こりです。

その因に縁が絡んで結果が生まれます。


同じ因から起こっても、縁が異なれば、結果も異なるというものです。

なるほどな、と思いました。

因縁の考え方で現実を見た時の方が、しっくりきます。


因と縁は
宿命と運命とも
言い換えることができそうです。


宿命というのは「変えることができない人生の初期設定」と捉えられます。自分の両親、兄弟、生まれた地域、性格などです。

運命は、「自分で選ぶことができる、変えることができるもの」です。ある程度は宿命に則った選択肢として現れます。


宿命を変えようとするのは自己否定につながることがあるので、注意が必要です。

運命は変えていけます。

自分が過去に選んできた結果として現在が生まれているので、現在を詳しく調べて、今後選択するものを変えるかどうかを決めることができます。


運命に身をまかせる
ご縁に従う
といった表現があって、達観した印象を受けますけど、注意が必要です。


因縁生紀、運命と宿命、という考え方が理解できていれば心配いりませんが、あやふやな状態で「身を委ねる」と、それは「過去の認識パターン」の選択を受けます。

必ずしも、望む選択ではない(望む結果にならない)場合があります。


なので「過去、現在、未来(ゴール)」を分析した上で「因、または宿命を踏まえたゴール設定」を行いましょう。

「自分自身を深く知る」という意味ですね。

それは、先祖から受け継がれているもの、遺伝的な要素までも含みます。

親との会話、関係性がヒントになります。


ゴールが決まると、縁、運命が動き始めます。目的地が定まれば、それに見合った選択ができるようになります。

因、縁、果、そして未来(ゴール)を整理して行動していくと、これまでと違う人生が開けることでしょう。

ビジネスに置き換えた時は、こちらの話が近いかもしれません。



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