〜難病とはりきゅう〜その11「4/1 第5診 病との攻防」
全世界を覆う新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスの影響はここにも当然、及んでいて
ご家族や、キタムラさんを治療するもう一人の鍼灸治療家の先生(実はとてもご縁の有る方でした)も悩みに悩まれていると思います。
本当に両天秤で
・感染のリスク(接触頻度を多くしない方がいい可能性)
・進行し続ける症状(急がなければならない)
という事を考えました。
娘さんとやりとりをし、
・本人への影響
・ご家族への影響
・私自身への影響
を加味し公共交通機関を避けていく形になりました。
というのも
日頃から私は、バイク通勤なので
鍼灸院でしか人に触れていません。
鍼灸院でも、一対一で消毒もこまめにし
少しでもと思い空気清浄機をセッティングしています。
当然、体温を測ったりメンテナンスとして治療を受けたりしているので可能な限り対策は取っています。もちろん、研究施設並みにという訳では有りませんが。
進行する症状を前に、少しでも対処をしなければならないという判断です。
トイレから立ち上がれるかどうかで、その日の体調がわかります
と話していたキタムラさん。
最近は、少し立ち上がれなさが増えてきたんだそう
キタムラさんに関わる医療人は皆
失う事を前提とするのではなく、
回復を前提に話をしていきたいと思っているので、このような変化に非常に敏感になっていると思います。
治療を始めて
・滑舌がよくなった
・むせることが減ってきた
・ぐっすり眠れることが増えた
・足が柔らかくなり、温まることも増えた
という自覚を含めた変化も出てきたのと
腹診といって、お腹をみる治療をしているのですが
お腹の力が出てきた上に、痛みが減ってきました。
関節の硬さやムクミも減って「状態が変わってきた」と感じています。
もちろん、体調に波が有りますし
動きづらいのが解決した訳では有りません。
ですが、この些細に見える変化を積み重ねていくことが
体調の回復にもっとも近道です。
微差は大差
という言葉が有りますが、これが本当に大切なのです。
駆けつけた大きな理由
コロナウイルスのリスクを考えた上で
向かわなくては。と思った理由の一つに
「点滴」が有ります。
点滴の問題点は「冷たいこと」です。
キタムラさんは体調の回復のために点滴を受けていますが
1クール2週間で
2週間の内10回点滴(1時間)
↓
2週間OFF
↓
2週間の内10回点滴(1時間)
という流れで点滴のスケジュールが組まれているのですが
点滴のある2週目に体調が悪くなることが有ることに気づきました。
1週目の時(第2診)には気づかなかったのですが
2週目(第3診)のタイミングで足がキンキンに冷えていました。もう、本当に冷たかった。
前日に「左腕」から点滴をしたのですが、左右差で左肩に痛みが出てきていてお腹などにも少し硬さが出ていました。
このため、前回
「点滴を人肌まで温めていいか、ドクターに伺って下さい。可能であればホッカイロや湯せん等で温めながら点滴をしましょう」と伝えました。
人は生命力という力で生きると考えますが
これが低下することで病気が生まれます。ALSに関しても同様です。
生命力が無くなった状態が「死」となります。
そしてこれは全ての生命に通じます。
生=温かい
死=冷たい
という生命のルールが有ります。
なので、冷やされてしまうというのは病気に直結します。
(生命力が低下するんです。)
キタムラさんから説明していただいて
これに関して、ドクターも賛同をいただけました。
ホッカイロなどで温めて点滴をしています。
(結局、体温までは上がるため加温は問題なし)
点滴をしない期間は変化も少ないので治療の好機。
そのため、車で向かいました。
2時間かかりますが、これも大切なこと。
キタムラさんは、今日は座って待たれてました
居間にいて先ほど戻ってきたんだそう。
滑舌は良いままなのだけれど少し咳が出て、手の動きが午前中悪かったし立ち上がりもよくなかったのだそう。
でも、表情も会話も元気でなんだか楽しそう!
今日は、バリアフリーになっている引越し先で調整をしてきたとのこと。電動の車椅子だったから負担ではなかったけれど疲れもあると。
治療は
・足の関節のむくみが減り、ほとんど足底の反応はなし
・頭のてっぺんの熱さが出ていた。
・お腹は、胸骨と恥骨に強く出ていた。恥骨の方が強い
・点滴の合間である今回、体力が削られないタイミング。そう考えて刺絡をした。首の古傷に対する処置だ。これできっとまた変化が出てくるはず。細心の注意を払った。
次回は、また来週。
次も車で行くことになると思う。
敵は、進行を止めない最難関ともいえる病、そして見えないウイルスだ。
ー支援についてー
閲覧ありがとうございます。
この活動は「治療をギフトに」というプロジェクトです。
安心して治癒に向けて専念していただくために
治療者は一切の費用をいただかず「サポーター」の方からの寄付のみで活動を継続しております。
治療者とその施術が「ギフト」になる。
そんなプロジェクトです。
本プロジェクトではALSという難病の治療を行なっています。
徐々に身体の動きができなくなるという難病で、いまだに治療法が確立されていません。
今回、その症状に対して「東洋医学」とくに鍼灸治療で治癒を狙っていきます。
積聚(シャクジュ)治療という治療法を行なっていますが、東洋的な発想に基づいて体系化された治療で、「古傷」も含めて治療をします。過去、この治療法でALSと向き合った症例は無いのでは無いかと思います。前例が無い挑戦です。
原因不明、治療不可となっている現代医学とは違ったアプローチで、何かしらの糸口を見つけるためにも「継続的な施術」が必要になります。ご本人やご家族にしか分からない負担も多いものです。
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(note内でのサポート機能では手数料などで引かれてしまう為、継続性が減ってしまうと判断しました)
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太鼎堂鍼灸院 髙橋洋輔(タイテイドウシンキュウイン タカハシヨウスケ)
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