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先週終わったドメスティックな彼女。軽くドメカノロス状態。

ドイツの心理学者エーリッヒ•フロムは言った。
未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」
成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。

ほとんどの人が一度は恋をする。
うまく行く時もあれば振られることもある。
付き合えたとしてもまた別れも来る。

恋愛を通して人間成長する者も多い。
私もその一人だ。

なんて少し深く考えてしまうほどに先週水曜日はショックな出来事があった。

ドメカノ完結。。。
 

※この記事には一部ネタバレ要素含みます


ドメカノとは?

ドメスティックな彼女。
流石景先生による作品で、週刊少年マガジンに約6年間連載されていた作品。
よくある高校を舞台として青春ラブストーリー。と思えるが、設定が非常に複雑なのが特徴だ。
ドメスティックとは、国内という意味だが、
この作品で言うと、家庭内という意味だ。

家庭内の彼女?
タイトルだけで違和感を感じる。

発行部数は驚きの累計500万部
500万部の記念には東京の池袋駅でステーションビジョンが公開された。
アニメ化もされている。

つまり大ヒット漫画だ。


作者 流石景先生

この記事を書くにあたって調べたみたところ、作者は女性だった。
確かにキャラクターの言動や行動、想いなど描写には本当に女性らしいなと思わされる。

前作のGE(グッドエンディング)もマガジン連載時に毎週楽しみにしていたが、画力がその時とは遥かに上がっていると私は思う。

ちなみに流石先生は15年前にマガジンの奨励賞を受賞され、2009年に前作を連載。
師匠は今もマガジンで連載している「あひるの空」の作者である日向武史先生のようだ。


ゆるくあらすじ

小説家を目指す青年、藤井夏生。主人公で高校2年生、英語の教師である橘陽菜にひそかな想いを寄せている。
ある日友人から合コンに誘われ、瑠衣と出会い、成り行きで2人は肉体関係を持つ。夏生は幼い頃母を亡くし父と2人暮らし。理解ある優しい父からある日、再婚を考えていると相談を受け、さらに連れ子がいることも判明。
再婚相手の都樹子さんの連れ子はなんと陽菜と瑠衣だった。

一緒に暮らす中で陽菜に対しての気持ちが大きくなる夏生、やがて告白するが成就しない。
妹の瑠衣は逆に夏生に恋をしていく。
そして陽菜は次第に夏生を好きになっていくが教師という立場では許されることはなく夏生の元をさる。
不器用ながら夏生への想いを持っていた瑠衣と夏生が付き合い始める。
陽菜が一年の後、実家に戻ってくる。
夏生への想いは消えていなかった。
陽菜は種部という一流企業に勤める男とお見合いをした。うまくいくと思われたが、独善的な彼の振る舞いに不安を覚え別れを告げたが、彼はストーカーとなり刃を向けられる、助けたのは夏生だった。
夏生に守られたことにより夏生を愛する気持ちが完全に再燃した陽菜。
小説家を目指す夏生からも応援され、料理人になる夢を持ちながら夏生への愛を信じたい瑠衣。
やがてニューヨークへ一年の修行へ行く瑠衣。ある日アメリカからバレンタインの日に突然帰ってきた瑠衣。
サークル仲間の女の子といた夏生に戸惑いを隠せない、愛ではなく執着になっていた。
そして2人は別れる。
ニューヨークで働く瑠衣に会いにきたのは陽菜。妹であり、恋のライバル。
2人はどちらが夏生と付き合っても恨みっこなしと笑顔で約束。
この物語の結末は?


こんなところが魅力

・とにかく画がうまい、特に女性がめちゃくちゃ綺麗で可愛い。女性を描くのが上手い漫画家だと私は桂正和氏が浮かぶが、個人的にはそれ以上
・ストーリーがあり得ない。義兄妹となった相手と恋に落ちるという現実世界ではなかなかない 
・麻薬やLGBT、ストーカーなど社会問題にもストーリー上関わる
・魅力的なキャラクター。高校時代の同級生や夏生の大学の演劇サークルであるフォレスターのメンツ、先輩小説家など
・適度にエロいシーン、割と過激な描写もあります。少年漫画で大丈夫なのか?と思えるレベル
一話ごとの完成度。適度に次が読みたくなり、マンネリ化しない
・夏生と陽菜、瑠衣の成長。特に瑠衣は最初はめちゃくちゃ無愛想だけど徐々に変化がある
・夢を追うことの大切さ、高校生ながら夏生の努力は大人から見てもレベルが違う、また瑠衣も料理人になるための努力する描写に感動を覚える


まとめ

私はマガジンで読んでいない。連載開始した時にたまたま立ち読みしたがあまりにもありえない展開で面白いとおもえなかった。
二話目以降はマガジンでは読んでいない。連載開始から一年ほど経った頃にふとネットカフェで手に取りハマった。
そこからは毎週ネットカフェでマガジンを読んだりアプリで読んだり。 

最終話はまたまたありえない展開であり、かなり疑問の残る作品だが、個人的にはハッピーエンドだ。と感じる。

ファンの間ではヒロインの陽菜と瑠衣で派閥があるとか。
ちなみに僕は陽菜派です。

流石景先生、6年間お疲れ様でした。
次回作も期待しています。
ありがとうございました。

それでは、また。