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金沢用水歩き12(中島用水)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

今回は中島用水です!

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水量が多くて楽しい予感! カヌーで下りたいな・・・。

高架下の暗渠

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中島用水は最初、暗渠の区間(コンクリートの色が変わるのは暗渠の印)があるのですが、高架下へ伸びていく暗渠がありました。

ここの用水を開渠化して、「頭上注意」と書いてある看板を「足下注意」にしたら遊び心があって良いのでは笑

ごめんなさい、危ないですね。

大きな卵は用水に

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トンネルをくぐると大きな卵型の建物を見つけました。この建物の実は水質センターであり、金沢市の水の管理をこの建物が担っていると言っても過言ではない重要な施設です!

もちろん、水質に万が一なことがあったら大変なので一般人は入れません! 見学したいな・・・。

水質センターなので、用水の近くに作られることが多いのかなと考えながらマップを見ていると・・・。

水浸し加減

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この地域は様々な用水が流れ、交差していることが分かりました。

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これだけ用水が交差したり分流になったりしている場所は少ないのではと感じたので、ここの一画を水質センターを核に水と関わりのある街になる可能性の未来を見ました。

例えば、交差、分流しているということは、必ず用水と用水の間に挟まれた土地があります。その土地を「掘る」設計を加えることでそこに新しい用水を通すことができます。つまり、「水浸し加減」を操作できる土地ともいえるでしょう。

この水質センターは重要な役割を担っているためかなり大きいです。

ですが、一般人が入れず、大きいため街と関係が途絶えた施設に見えました。

水浸し加減を操作して、街全体が水質センターであり、自然豊かな公園のような街になったらいいなと思いました。

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水質センターを抜けると田んぼが一面に広がります!田んぼを歩いているとこんな看板を見つけました。

危ない用水

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あぶない。   確かに看板の通り、頭から入ると危ない。でも、看板が置いてある所に流れている用水の水深は子供用のプールの水深より低く、あぶなくない。

何がこの用水を「あぶない」と定義しているのだろう。そして、何が子供用のプールを「あぶなくない」と定義しているのだろう。

一重にこの用水のあぶなさは側溝が急に凹んでいて、看板のように頭から飛び込む子供がいるかもしれないからである。そして、もう一つのあぶなさは看板からきている気がする。人間は「危ない」と言われれば、近づかない(中には危ないと言われる方が近づく人間がいるが)し、「足下注意」と言われれば足下を見る。

深層心理によって人間は自分の判断で物事を判断できなくなるのである。

一方、子供用のプールがなぜ、あぶなくないか。それは、やはり、プールという施設の中にあることが安全を一番担保してくれているだろう。親の目が届くところで子供が遊び、本当に危なかったら、監視員が助けてくれる。さらには子供の膝ぐらいまでしか水深がないので、何より溺れない。

でも、用水も溺れない。溺れる方が難しいぐらい浅い用水。うーん、この問題は結論が出なさそうなのでこれからも考えたいですね。



(追記)

上記にてあぶなくないと語ったが、自然は時に人間に牙を向くことを必ず忘れてはいけないとも思う。安易に安全だろうとか、きれいで良いだろうとかで下手に自然を相手にするのはいけないとも感じる。でも、その上で私たちにできることは何なのか、むしろ、自然災害や水難事故を出さないためのデザインとは何なのか、そういう部分を活動を通して追求していきたいと思う。

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今回も大小、様々な水門がありました。

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今回、初めてのタイプの水門を見ました!起き上がりタイプです!

通常の水門はバルブで水量を調節しますが、この水門は板を起き上げて、水量を調節します。分かりやすくて良い!

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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