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隠れて告白をノゾキ見する青春が恋しい

わたしのすきな俳優の1人である菅田将暉のドラマが始まった

ちょっとカッコつけて書いてみたけど、ほんとは結構すきです

ミスドの箱がもったいなくて彼を切りとりキッチンの上のほうに貼っているくらいすきです

まさか菅田将暉もこんな端に追いやられてるとは思ってないだろう

でもここなら来客がきても貼ってることが意外とばれない

冷蔵庫の前に座り込んでこっそりおやつを食べるとき見上げると彼がいてちょっと嬉しい


ちょっと気持ち悪いですね

いや、だいぶ気持ち悪いですね


コントが始まる

CMで見るとちょっとシュールなドラマなのかな?と思って見始めたがまんまとハマっている

菅田将暉、仲野太賀、神木隆之介の3人が売れないトリオ芸人を演じている

ドラマの始まりのコントとその後のストーリーがだんだんとじんわりぴったり合わさるかんじもとてもいい

脚本がどうとか、演技力がどうとかそんなことを語れるほどの考察力も語彙力も持ち合わせていないが、このドラマをみていると彼らが今演じている28歳の頃や、今回の18歳の頃

そのときの自分や友人たちのことを思い出してちょっとほろ苦く、ちょっと切なく、なんだか感慨深い

昨日2話が放送されたばかりだが2週続けてホロっとなった

お笑い芸人役なのに彼らは泣かせにかかる

ちゃんと笑わせてもくれるんだけど

今回は高校時代の回想シーンがあった

仲野太賀がすきな女の子に告白した

正確に言うとする前にくい気味でふられた

その様子を菅田将暉と神木隆之介がとび箱に隠れて見ている

(ネタバレだがCMでもチラッとうつっていたシーンなのでお許しを〜)

完全に悪ふざけだ

しかもフラれたのを見届けた直後の顔がトップ画の表情だ

傷心の彼からするととんでもないし、頭にくるだろう

道徳的には

人の気持ちをバカにしたらいけないよ!

となるのだろう

でもそこにはその時間を共有した事実が残る

彼の失恋が彼らの思い出の1つになる

いやーほんと楽しそう

わたしは息子にも娘にもこういうふざけた時間を是非すごしてほしい

こういうふざけた友達に出会ってほしい

お前あのとき全然惜しくなかったよ

完全ふられてんじゃん

と愛ある小馬鹿をのちに大笑いできる青春をすごしてほしい


大学のとき男友達の告白に立ち会ったことがある

相手はわたしの大親友

菅田将暉と神木隆之介のポジションで公園の植木からなぜかジャングルジムで告白をする彼と、告白をされている彼女を笑いをこらえながら男友達と見ていた

声も聞こえない

表情もしっかり見えないと場所を移動しながら見ていた

そこにいる4人が共通の友達同士であり、同じ大学でよく遊んでいた

グループと言うとなんだか違和感ではあるがまさにオレンジデイズのように男女数人でよくつるみ、妻夫木聡と柴咲コウがそうだったように友人からまんまと異性になってしまった彼女への告白だった

根拠はなかったが、告白は成立するとみんな思っていた

盛り上がる準備はできていた

結果はごめんなさいだった

大事すぎて付き合えない

それが彼女の出した決断だった

今思うとその断りも名言だ


いけるやろ

付き合うやろ

と彼に神輿を担がせた責任をちょっとは感じたものの、数日で彼のことをいじっていた

いやーどんまいどんまい

もちろん気をつかいながらのいじりではあるが、荒いアシストと当人同士のがんばりもあり友情が破綻することはなかった

今2人はそれぞれ別の人と結婚し、幸せに暮らしている

あのときのわたしの中では彼らは大学卒業後2年ほどで結婚し、友人代表スピーチを頼まれ、いつものメンバーで二次会を仕切って、彼らの新居をたまり場にする想定までしていた

子供が産まれたら面倒みなきゃな、と

そんなくだらないことばっかり考えて過ごした大学時代だった

いや、人生のほとんどそんなかんじで過ごしてきている気もするが

誰よりも先に結婚したのはジャングル撃沈の彼だった

入籍の前日なぜか数人で集まった

たまたま久しぶりに再会する日がその日だった

明日入籍するんだ〜


その会の帰路で

お前ら乗せてこの橋何回渡ったかな〜

と彼は言った

その一言でいろんなしょーもない思い出が蘇る

彼が車を持っていたことをいいことにわたしたちは1人地元から離れた友人によく終電を逃させた

まだ一緒にいたかったからだ

わざと逃した終電をだしにされ、往復1時間半はかかる道のりを彼は何度も運転した

深夜のコンビニでお茶やコーヒーやジュースを買い、また車でダラダラすごす

いつでも会えるのにいつも別れを惜しんでいた


彼の結婚をその場ではとても嬉しく思ったが、家に戻るとちょっと泣けた

あーほんとにジャングルジム結婚は叶わなかったんだ、と

今までみたいに用もないのにダラダラ集まることはできないんだ、と

あの車は彼のものではなく、彼ら家族のものになったんだな、と

結婚の気配が何もなかったわたしは彼が遠くに遠くに感じてしまって寂しかった


大学は友達を作りにいきなさい

いつもちんぷんかんぷんな父の言葉で1番すきな言葉かもしれない

旦那とも大学の友達の紹介で知り合った

その友達も神輿を担がせたお調子者のうちの1人だ


大人になってからも、

あのときあーだった

あのときどーだった

と楽しいことも悲しいことも辛かったことも、そしてしょーもないことを話せる友人がいることはとても幸せだ

あのときのなんでもない1日が今はとてもとても恋しい

あーまた帰省したくなった

まとめるとそう思わせてくれるドラマです

来週もとても楽しみです



#テレビドラマ感想文

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